劇ごっこ
まるで大人に矯正させられるみたい。
未就学さんの劇発表は年長さんだけでいいんじゃないかなと思っている。
保育園ではだいたい2月くらいに、生活発表会みたいな行事がある。
そこでは子どもたちの劇や音楽が保護者に披露される。
私は練習を見るのが好きじゃなかった。
もやもやしてしまって、見たくなかった。
劇ごっこには「大人の正しさ」が求められる。
位置、セリフ、歌。
正しいことができないと「ちがうよ」と言われる。
できたことよりも、できないことを言われることが多い。
小さな人にははっきり言わないと伝わらないからかもしれないけれど、伝え方はどうにかならないものだろうか。
「前にお顔見せてね。みんなの可愛いお顔を
おうちのひとにみてもらおうね」
顔を見てもらうの?劇を見てもらうんじゃなくて?
一生懸命、演じていたら向き芝居でもいいんじゃないのかな。
作りものだ。
誰のための、なんのための劇なんだろうな。
顔を見るより劇を見たい。
年少さん、年中さんは、
年長さんになった時のわくわく感を育む期間でも
いいのではないだろうか。
遊ぶ時間が練習になって、準備もたくさんあって、
行事ってやればいいというわけでもないと思う。
普段のごっこ遊びで十分に輝いている。
そっちのほうがいきいきしている。
劇ごっこ、演劇ってなんなんだろうなぁ。
劇ごっこでおもしろかったのは、
絵本をよく読む子が自分の言葉に咀嚼できてるところ。
絵本を読むことと何か連動してるのかな?と小さく感動していた。