グッズ業界の未来
前回、マーチャンダイズ(グッズ)業界の現在について、書きました。
今日はマーチャンダイズの未来について考えたことを書きます。
【現状】
・MD業界の現状はロゴ、キャラクターを前面に出したアイテムがほとんど
・でも、それだけで売れる時代は終わってきている
・今までのラインナップ+αの価値を生み出せるかが鍵
現状のままでは、この先売上は横ばいで、大きく増えることはないと思います。
消費者も自由にネットで物が手に入るようになり、目は肥えてきていますので、ただのマークがプリントしてあるだけだったり、そこらへんの物に毛が生えたくらいでは興味を持ってくれないです。
ではどうしたらいいか。私は、MDは次のフェーズに入らないといけないと思います。
それが何かというと、
①普段使いできる商品を導入する。
②高品質な商品を導入する。
ことです。
①普段使いできるアイテム
定番品をなくそう、ということではありません。
コアなファンにとっては、ロゴやマークが堂々と正面にあるデザインの方が刺さったりします。なので、今までのラインナップにプラス、消費者の生活の中で使えるものを提供したら良いと思います。
その普段使いできるって、お客さんのベネフィットになるアイテム、ということです。
MDは別途本業があっての、MD部門なので、今までは自ブランド(キャラクターやチーム)ありきの商品でした。例えば、スポーツチームだと、
[チームがある→試合がある→ユニフォーム買って応援する。]
という、チームにお客さんが付いてくる流れです。
ではベネフィットになる商品は、
[(MDラインナップに)バッグがある→機能性もいい、デザインもおしゃれ、いついつ使える。→買おうかな、買おう。]
という、お客さん主体の流れです。太字の部分がベネフィットになりますが、これは客さんそれぞれによって違います。
でも大事なのは、「お客さん自身がコレ使える」、と思って買うのです。
極端な例で書きましたが、でもこういうことです。
子供の付き添いで来ているお母さん、そこまで興味はないのでMDは買わないでしょう。でもデザインに優れ、さりげないマークが入り、普段使いができるものだったらどうでしょう。
「あら、これいいじゃない?」って手にとってくれそうじゃないですか?
そこから少しずつ愛が芽生えて、ファンになってくれるのが、最高の流れです。
デザインがよくて、おしゃれで、でもちゃんとロゴやマークも入っている。いついつ使えるし、いいな。そんなアイテムもファンには響きます。それが増えれば、売り上げも上がるはずです。
②高品質な商品
では、普段使いできるアイテムを導入したとしましょう。
ただ、逆にそのチームの物と分からないくらい、さり気ないデザインなら、いいブランドのしっかりしたものを買うわ。という人もいるでしょう。
今の世の中、消費者の目は肥えています。
普段使いできるアイテム=ロゴやマークの主張を抑えた、おしゃれなもの、
となると、メーカー/ブランドがライバルにもなります。
彼らはその商材のプロですが、そこにも勝って商品を選んでもらうには、それなりの品質を提供しなくてはなりません。
ここが、ロゴだけ入れればいい時代は終わった、と私が考えるもう一つの理由でもあります。
だから、デザインが普段使いな感じでも、品質も持ち合わせていないと購買に結びつかないです。
そのはクオリティーを、メーカー並は難しくとも、妥協すべきではないポイントだと思います。
まとめ
・今までの商品づくりでは、売り上げはあがらない。
・次のフェーズに移るため、普段使いできる商品を導入。
・となると、メーカーがライバルになるため、高品質な商品を導入する。
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