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50肩その1 奴はいきなりやって来た‼️

忘れもしない4月29日。朝いつものように目を覚まし、いつものように起きあがろうと右手をついたその途端、ものすごい違和感。痛い?突っぱってる?なんだこれは。ひどく寝違えた?腕がとても固い気がしたので軽くストレッチでもと思い、腕を前に伸ばしてみると、肩から手首にかけて雷が落ちたみたいに鋭い激痛が走りました。幼稚な表現しかできませんが

ドカーン‼️ですよ。ドカーン‼️

グ、アァァァァァァァ〜と獣のような声を発し床にうずくまりながら、骨折った!骨折った!と頭の中はその言葉がものすごい勢いでグルグル渦巻いていました。激痛が治まりしみるような残痛に変わったころ、痛さのあまり止まっていた思考がやっと動きだします。ん?なんか変。指→動く 肘→動く だいたい腕のどこを触っても痛くない。骨、折れてないじゃ〜ん♪♪♪きっとひどい寝違えだったんだと思い、その日は腕をかばいながら過ごしましたが、翌日からどんどん痛みは激しくなり1週間もたたないうちに立派な五十肩となっておりました。

ここからは余談です。思い出。
私が高校生位の頃母が50肩になりました。五十肩になった母は、いつも機嫌が悪くいつもソファーでごろごろし、たまに変な唸り声を出していました。
そんな状態が3ヶ月も続くと「怪我をしているわけでもないのに本当にそんなに痛いの?怠けたいだけなんじゃないのぉ?」薄情な娘はそう思い始めます。電気治療・鍼灸・吸出し・マッサージ等等。当時考えられる治療を全て試しても良くならなかった母でしたが、半年が経った頃から少しずつ回復し一年を超えたあたりでやっと普通の生活ができるようになりました。大きな台風が通り過ぎた感じでしたね。それから数日後、ニヤニヤしながら父親が私に近づいて来ます。
「母さん、こっちの肩も50肩になったんだってよ。」
「え?」私も少しニヤニヤします。可哀想と思いながらも、半分馬鹿にしてる様なしてない様な・・そんな微妙な感情の揺れがわかり合えた父娘でした。

さて、、ここから現実。
今まで一度だって思い出したことがなかった50肩になった母の記憶。父はどうだったかわかりませんが、私は完全に母の事を半分くらいは馬鹿にして笑ったなぁという記憶。そんな記憶がポンポンと浮かび上がってきました。

バチが当たった!

私は瞬間的にそう思いました。どうやら歴史は繰り返されるようです。どんどん悪化する肩を抑えながら、人生の務めを終えた母に
「お母さんごめん。馬鹿にして悪かった。50肩って本当にめちゃくちゃ痛いんだね」とこれから襲ってくる痛み地獄も知らず、心の中で呟きつづけていた娘でした。

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