ドラマ「mine」の舞台 ミュージアムSAN(山)
もう3年も前のドラマになっていましたが、2021年夏、Netflixで「mine」にハマりました。
このドラマ、何もかもがゴージャスで、主演のイ・ボヨンさんとキム・ソヒョンさんをはじめとする女優陣がとにかく美しくかっこよく、衣裳も見応えがあるのですが、ドラマの舞台になる財閥家のスケールにも圧倒されるのです。
今まで見たことがないような建築物で、近代化したお城みたいな、豪華なのに静謐な佇まいの、こんな大豪邸が実際にあるのか、ロケ地を調べたところ、江原道原州市にあるミュージアムということがわかりました。
しかも、このミュージアムサンは、安藤忠雄さんの建築とわかり、絶対に行きたいと思っていました。
原州には、高速ターミナルから、高速バスで1時間40分、平日火曜の朝7時半の出発でしたので、ほぼ時間通りに到着しました。
原州までは、サクサク来たものの、肝心のミュージアムまでの市内バスは、日に一本程度しか出ておらず、午後まで出発しないことがわかり、次に、確かシャトルバスがあったはずと、乗り場を探すも見つからず、タクシーで行くことにしました。
📍ミュージアムSAN 뮤지엄 산
강원특별자치도 원주시 지정면 월송리 999-13
🚕タクシーで約20分。27,000Wくらいです。「オークバレー」と言わないと伝わらないみたいでした。
🚌市内バスの停留所名も「オークバレー」です。
※スタッフの方に聞いたところ、シャトルバスは、平日は出ていないとのことでした。
開館2、3分前に到着。10人程度並んでいました。
受付の方が、ガイドは韓国語だけでいいか、他に必要な言語はあるか聞いてくれました。
最近、英語と中国語しか見ないから、一度ケンチャナと言いかけて、「もしかして、日本語はありますか?(혹시 일본어있어요?)」と聞いたら、「あります!あります!(있어요!있어요!)」と感じよく言ってくださって、日本語のガイドもいただきました。
安藤忠雄さんの作品ですから、当然日本語ありますよね…
受付とショップがある建物を出ると、いよいよmineの庭に。
そう!ここです。
しばし、キム・ソヒョン배우님になった気分で歩いてみました。
mineだけではなくて、韓国のNetflixで観た「공작도시(工作都市)」でも、財閥家の舞台になっていました。
人は途切れることなく、訪れていましたが、平日、火曜日だったので、静かだったのも良かったです。
原州のターミナルを離れ、山に進むに連れ、さすがに田舎に来たなと感じたのですが、突如現れるラグジュアリー感は圧巻です。
空気も澄み切っています。
建物自体が鑑賞物で、洗練されていて、高級感が漂っています。
ドラマで観た廊下を見つけると、テンションが上がってしまうのですが、わたしのように、ひたすら廊下を行ったり来たり、歩いて眺めている人はおらず、静かに世界観を堪能することができました。
展示は、紙の世界でした。
芸術のことがよくわかりませんが、韓紙には和紙とはまた違った魅力があります。
体験型のコーナーもあり、展示文化は進歩し続けているのを感じました。
本館を一通り観た後は、石の庭に出て、ジェームズ・タレル館に向かいます。
ジェームズ・タレル館は、30分毎の予約制になっています。
時間になると、キュレーターの方がいらして、15人位だったか、纏まって案内されます。
撮影禁止なのですが、不思議な鑑賞体験をしました。
自分が動くことによって、作品の表情の変化を鑑賞するという初めての感覚でした。
次は、本館の外を歩いて、カフェに行くことにしました。
念願のmineの世界を堪能することができ、贅沢な時間を過ごせました。
また、ミュージアムのスタッフの方が本当に感じよく親切です。
チケット購入の際に、シャトルバスについて尋ねたのですが、わたしが再度受付棟に戻ると、顔を見るなり、「タクシーですね」と車を手配してくださったんです。
タクシーが着いたときも、ターミナルまでと運転手さんに伝えてくれ、お客様が絶えない状況の中、スマートな対応に感動しました。
いつか心の洗濯をしたくなったら、また、ここに出掛けようと思います。
ソウルから、楽に日帰りできますので、いつもと違う旅行を考えている方にお勧めです。
紅葉も綺麗でしたが、花の時期も良さそうです。