汎用インバータと云う商品

関与している制御盤に、汎用インバータを組み込むことがある。
1面の盤に、小さいインバータが沢山だったり、大きいインバータが1台や2台だったり。
小さいインバータが沢山なのは、生産ラインとか、そう云う向けが多いだろうか。

大きいインバータが1台とか2台のものは、ファンとかポンプ向けが多い。
3.7kW、5.5kW、7.5kW、11kW、15kW辺りが多いだろうか。
流量制御目的だったり、それに拠る省エネ、節電目的だったり。

その昔は、スーパーマイザーと云う省エネに特化したインバータがあり、それを使ったインバータ盤を作って販売していた会社が、数多くあった。
代理店商法の様な感じだが、メーカのアレックスは盤までは手がけていなかった様だ。
それらの会社は、インバータを三菱FREQROLや、安川Varispeed等に変えて、今でも営業している所もある。
まあ、安川電機の現行品でVarispeedシリーズは一部しかないが。
演歌は第7世代。
お笑い芸人も第7世代。
安川G7は第7世代かどうかは知らないが、その後はV1000、A1000、J1000と1000シリーズ、その後がGA500とGA700である。規則性が訳け若芽。
三菱FREQROLは、FR-A100、FR-A200、FR-Z400、FR-A500、FR-A700、FR-A800などと、やや規則的に進化している。
いや、ウチはFR-F800とかFR-E700しか使わないんだけどもね。
数字の前の英字で、グレードが変わる。
Aは、アドヴァンなんちゃらの頭文字ではないか?
Fは、ファン・ポンプ向け、だと思う。
Eは、エコノミーだろう。
そーいや、FR-E800が発売されたんじゃないか?

インバータ制御盤は、商品として旨味がある。
汎用インバータが標準価格100万円だとして、それを80万円で売るとする。それを専門商社からの仕入れ25万円だとすると、単純計算で55万円の粗利となる。
汎用インバータ1台売るだけで、1人分以上の給料が出るかも知れない。
この金額は、凡そ22kW~30kWくらいの商品である。
仕入れ率も、飛行機乗ってマイル貯めて修行して、の様に、問屋から(ぴー)%で仕入れて、実績積んで修行して、低下していく。そして、実際に80万円で売れるかどうか。

リスクも、ある。
まずは、そうそう売れるものでもない。
取り付けると、いろいろと問題が出ることもある。
ノイズ障害とか、高調波障害とか。
汎用インバータ自体もうまく動かず、トリップして謎の停止をしたり。
接続配線をちょっと間違えると、100万円の汎用インバータがパー、になるかも知れない。
設定は、多くのメーカで「パラメータ」と呼ばれるが、ややこしい面も、ある。

当方、湯煮川電機製作所では、その辺りは気を付けて、冷却水ポンプや送風ファンに、汎用インバータを適用させていっている。


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