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これからの風邪のはなし2025/2/22
その2日前に始まった風邪(鼻と喉)が長引きそうな気配で、病院で必要な薬を一式出してもらった。
よくないと言う人もいるかもしれないけど、先生は私の履歴のデータを見て予備的に咳止めも出してくれて感動した。
名前を呼ばれて診察室に入ったら初めての先生だったから、本当は少しがっかりしていたのだ。
体調不良で弱っている、ということはあるが、病院の診察室という場所は、患者の自分が何を望んでいるのか、先生に何を伝えたいのか一瞬でわからなくなる場所ナンバーワンで、うまく話せたことも、聴いてもらえたこともない気がする。
それでこの日も、「抗生剤がほしい」という欲求だけを握りしめて座った。
「鼻水と喉の痛みが2日前からある」ということを先生に伝える。
すると、一通りの診察、聴診器あてるとか喉の赤さを見るとかの後、先生は私のデータを注視して出す薬を決めていった。
それで、私は自分がしてほしかったことがやっとわかった!
前と同じ薬を出してほしい🌟
この後、咳が始まり悪化して喘息化してもう一度病院に来ることが多いから、咳止めももうほしい🌟
喘息の吸入薬はまだいい🌟
なんと、私が何も言わなくてもすべての要望が叶えられた。
ほしかった抗生剤も。
もしかしたら、薬ばっかり出して…と苦々しく思われるかもしれないのだが、コロナ以降、風邪を引くと重症化するようになったためしんどく、そして改善に必死で、合う薬があり、徐々に治っていくということは大きな救いのある気付きだったりする。
ところで、なぜこんなに感動したのかというと、理由があった。
私がここ最近みてもらっていたのはキラキラネームの若い女性医師で、その先生が出してくれた薬の履歴を、今回担当してくれたおじさん医師がそのまま踏襲してくれたから。自分の見解とか見立てとかを入れずに、また、若い女の医師に対する変なプライドもはたらかせることなく、まるっとそのまま、もちろん私に確認しながら。診察室でまったく機能しない私が、何も要望を言っていないというのに。すばらしすぎる…。
予約していない人は先生を選べませんと来た時に受付で言われ、がっかりしたさっきの自分に、落ち込まなくても大丈夫だよと言いたい。
同時に、冴えないおじさん医師かあ…と一目見て思って悪かった。
それから想像が始まる。
もし院長だったら? あるいは他の、専任のおじさん医師が今日の担当だったら?
私は診察室でもっと固まって、何も思い浮かばなかっただろう。
抗生剤がほしいということさえ言えたかな?
院長や専任のおじさん医師は独自の見解で薬を減らしたかもしれない。
咳が出ていないのに咳止めなんて出せないよ、当たり前じゃんって言うかもしれない。
若い女性医師の出した薬をそのまま出すなんてなってなるかも。出しすぎ、とか。
今回担当してくれたおじさんは今まで見たことがない名前の人だったから、きっと非常勤で責任がなく、だから、踏襲が主な手段なのかもしれない。そういうことに救われたりする。
……ということを想像した。根拠はない。これが妄想か。妄想ってしない方(できない!)だと思っていたのに。
結果、風邪は2週間続いた。その間、我慢できない量の鼻水が出続けた。これが、風邪は身体の大掃除っていうやつか。でも、大まかにいうと症状はそれだけだった!! 咳に移行しなかったし、熱も出なかった。
先生ありがとう! 治ってきたよ!
これから、風邪を引いたらすぐ病院で薬の話をして頑張って先生と相談しようと思った。
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