大人になってからの友達作りについて
最近よく『あさイチ』をみている。ある日の特集が「大人になってからの友達作りについて」だった。
友達について、何歳になっても悩んだり考えたりしているな……と自分のことを思っていたが、みんなそうなんだなとわかった。ので、番組を見てみることにした。
ハリセンボンの二人がゲストで出ていて、春菜が友達作りに積極的で自分から共演者に連絡先を渡したりする……などの一方で、はるかは人見知りで遠慮してしまうと言っていた。
司会の博多華丸大吉の華丸は、「視聴者から寄せられた、大人になってからの友達作り成功例の再現VTR」を夢中で見て「理想的!」「そういうこと、自分はなかなかできないから、うらやましい!」と興奮する一方で、大吉は「後輩に恵まれているし、別に友達はいらない」「一人でもいい」と言っている。
コンビで対称的なのがおもしろい。
私は最近、というかずっと友達について考えていて、とくに「いなくなる友達」について、なぜだろう……? と思っていることもあり、積極的に友達を作りにいく春菜やそれに憧れる華丸の方に心が寄った。
反対に、「友達はいらない」なんてウソじゃないかな? と思った。
(番組は双方に配慮していることが感じられてよかった。)
私も「友達なんていらない」とまでは言わなくともその余裕が全くないという時期があった。
人生を仕事に全振りしていたのだと思う。
その時期は疲れすぎていて、仕事場以外で友達を作ることなど考えてもいなかったし、たとえ出会ったとしても仕事以外の活動が充実している人に対してコンプレックスと、羨ましさを越えた嫉妬や、ともかく余裕がなかった。
今は、友達についてすごく気になっている。
職場が変わり、消えていった友達。職場で友達ができるのはいいことだが、職場でできた友達は職場が変わるといなくなる。そんなものなのかもしれない。悲しい。
職場でなくても消えていった友達がいる。
子どもを産んで離れてしまった人もいる。
相手から? 私から?両方か。
このことについては、個人よりも国とかに対して怒りをぶつけたい。
その他にも、とくに大きな理由はないまま疎遠になることもある。
どっちかが相手からの連絡に応対しなくて離れていくことが多い?かな?
🐼
かなり前の職場でたくさん助けられたYさんという人がいる。
今は、年賀状や年に一度の手紙のやり取りぐらいだ。お互い、困ったことがあった時に連絡している。なかなか会えないのは、Yさんが家族がいて仕事も忙しくしている人だからな、と私の方は認識している。
今年もYさんから年賀状が来た。
私は年賀状をほとんど誰にも送っていないので、年賀状というよりも、そのうち手紙を返そうと思っていた。思い出したり忘れたりしながら、今回はもう返さないかもしれないな…と理由もないのだが思ったりしていた。こうやってまた友達がいなくなるのだろうか、と弱気になって思いながら。
ある夜、YさんからLINEがきた。
中学生の子どもが進路について考えていて、○○高校(私が以前転勤した高校)には、誰でも弾けるピアノはあるかな? 子どもが今通ってる中学校には誰でも弾けるピアノが2台あり、1台は広場みたいなところに置いてあるらしい。子どもは高校でもそうやって自由にピアノが弾きたいらしい。
と言う。
なんて素敵な志望理由!!🌟そんな理由聴いたことないよ。すばらしいね。
たしか、○○高校には誰でも弾けるピアノなんて置いてなかった。何度思い出してみても思いつかなかったから、無いのだと思う。
「誰でもピアノ」が置いてあるなんて、それだけでその高校のよさがわかるね。文化的で自由。そんなふうに学校って選ぶんだな。
そういう感動を一気にそのまま送り、それから、考えてみたら自分の卒業した高校は広場じゃないけど音楽室と多目的室みたいなところにピアノが置いてあり、誰でも弾いてよかったはずだと思い出した。友達がそこでX JAPANを弾いていた。私に歌うように要求してきた。『紅』。あれはなかなかよき環境だったのだな。
🎹
さらに、NHKで各地の『街角ピアノ』に密着したドキュメントが私は大好きだということも思い出した。
🗻⛄️
さらに、正月の家族旅行では、私も岐阜の道の駅で誰でもピアノを弾いたんだったー!
Yさんに会いたいな。しゃべりたいな。
✨✨
それら一切がぶあーーーっと思いつき、全部送った。(加減はしましたよ)
返信は、
そっかー○○高校には無いか…と、
母校すてきやね!と、
豊中情報ありがとう! と、
またね!と、
すてきですねのスタンプだった。
ほんのちょこっとだけ落ち込んだ。会えるかなってちょっと思っちゃったから。
でもいい。言葉じゃない。
期待しすぎないことだ。
ともかく、よいタイミングで運良く年賀状の返しができたことと、そもそも私から年賀状の返しが無いのにYさんがLINEをしてくれたことに感謝しようと思った。
友達を探す話はつづく…
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