ハッピーな空間でハッピーな時間を2022/12/16
最後の授業が終わった。
2回は多くて重いのだが、2回あってよかったと思った。
やっぱりラジオがいちばんいいな。
うまくいかないクラスもあるけど、うまくいく場合の方が多い。
📻️
昨日、「お便りを書く用紙」を配って書く時間を作り、回収しておいた。
今日は朝から、「おい、今日ラジオだぞ」って友達同士で言ってる子がいる。バッチリだな🌟
「怪盗キッド」のラジオネームで、クラスのみんなの思い出を盗みにきたって書いた子がいた。家のアルバムに貼るんだって。かわいい。怪盗キッドの正体のヒントが書いてあって、みんな別の子を疑って、「俺じゃないって!」っていうおもしろ展開が起きた。クラスでやる良さ~❇️
私は怪盗キッドのユーモアと愛に感激してすごく褒めた。
みんなは私が読むのを聞いているし、見てるから、これは舞台だなということをすごく実感した。それを意識ながら楽しみ、みんなの反応とやりとりをしつつ読み進めるのがベストなやり方だなーとしみじみわかった。まずは必ずお便りの内容を褒めること❇️❇️送らない人もいるし別に送らなくてもいいのに、投稿してくるってそれだけでまずすごくいい。投稿する→読まれる→褒められるの流れで、ハッピー空間の完成。それで十分。
みんな、ハッピー空間でハッピー時間を過ごすために来てるんだ!
DJをしながら、私は本当にこのことに向いているなと思った。
もっとやればよかったのかな。
私がいつもやりたいことってこういうことなんだな。
別に自分が目立ちたいとか意見を言いたいというわけじゃなくて、いい雰囲気でみんなを紹介したり引き出したりすること。そりゃあ意見言いたい時もあるけど、それが一番じゃない。
ラジオは本当に発明だ。
半分匿名(だいたいすぐにみんなにわかる)で書けて、読まれることのどきどきとちょっとした誇らしさが体験できて、みんなの反応も見ることができ、先生の返事(言葉)も聞ける。
ちょっと目立ちたいけど自信がない……とか、クラスで盛り上がりたいけど自分が発信するのは恥ずかしい…とか。
このラジオ形式の授業は今まで何度もやってきた。
いつの世もラジオはみんな好きだけど、コロナ時代のZ世代にもピッタリだったな。
「最近テレビを全然見なくて世の中のことがよくわからないのですが、先生がこれは…と思ったニュースはなんですか?」
というお便りで、法務大臣の死刑はんこ発言の話をして、平野啓一郎の『死刑について』を配った。いい文章は最後まで配りたい。
「いつからフェミニストになったんですか?」と聞いてくれるお便りが届いたから、この前のライブでおじさん二人にうざ絡みされた話をした。答えたくない時も、ナンパも、無視していいんだよって、伝わったかわからないけど、そういう話、ずっとしたかったな。
聞いてくれると話せる。聞いてくれないと…って思う。
やりたいから授業をしている。
でも、こちらからの矢印(→)だけじゃなくて、聞きたいから聞く(←)という向こうからの矢印がほしい。それはいつもほしい。いつもじゃなくてもいい。でも、時々は求められて、ノッて話したいよ。
最後は、3年間(2年半)担当したクラスだった。
すぐに理解してノリノリでお便り書いてくれて、読まれるたび拍手が起きた。無敵だった。
この学校で一番おもしろくて好きな授業でした、という熱烈ラブレターをもらった。
その気持ち、もちろん伝わってた。私もだよ。
そんなことも、ありがたく喜んで受け取って帰ってきた。
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