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又吉くんの朗読会2023/9/21
9/21(木)
又吉直樹の朗読会を聴きに姫路に行った。
![](https://assets.st-note.com/img/1695429394899-Rja4s5uFtk.jpg?width=1200)
友達としゃべっていたからあっという間だったが姫路は遠い。大阪からJRで1.5時間のはずが、気付いたら2時間かかっていた。新快速に乗ったと思うのだが間違えたのかもしれない。
17:50に着いて5秒ぐらい相談してホームにあった駅そばを夕食とすることにした。
甘辛牛すじそば。
10分で食べた。
友達は、立ち食いそば初めて! と言っていた。
私は3回目ぐらい。
まあまあだった。
18:00開場、自由席だから、本当は早く行きたかったけど長時間並ぶ元気があるかというときびしかったし、私の熱のこもった「好き」に友達を巻き込むのも悪いと思ったから、ちょうどいい流れだった。
姫路は小雨で、グーグルマップを見ながら歩くのが少しだけ大変だったが駅を出たらすぐに道が広くなり人が激減した。なぜか少しほっとした。
グーグルマップは迷っていなかったが、気持ちの上では不安で迷いながら何とかたどり着いた大ホールアクリエ姫路は、なんと姫路駅から巨大な通路でつながっていた。
グーグルマップには載ってなかった。
AI(グーグルマップ)には不備があるって、最近読んだな…!
人の目で、駅にあったであろうアクリエ姫路への通路の案内を発見するべきだった。
ということを、友達に大声で話せるぐらいのほっとした気持ちと興奮がようやく訪れた。
大ホールは満員で、3階席までいっぱいに有象無象の市民で埋め尽くされていた。
2階席から見えた又吉くんは人指し指ぐらいの大きさだった。友達が、オペラグラスがいるねと言った。
又吉くんは出てきて挨拶した後すぐに、詩のようなものや、家族についての文章を読んだ。
エッセイで読んだことのあるエピソードもあったが、初めて聴く話もあった。
無料のイベントだから、まさか今日のために書いてきたとは思わないが、新しい文章のような気がした。日々書いているというのはそういうことなのかもしれない。2000人の観客はファンというより一般市民で、朗読会をちゃんと聴けるのだろうかと私は勝手に危ぶんでいたが、又吉くんの文章はちゃんと笑いどころを作っていて聴きやすかった。
一方で、聴かせる気ある? と思うほどの速度と勢いで読むので驚いた。又吉くんの通常の喋りより速かったのではないだろうか。朗読するのが恥ずかしいのかと思ってしまった。
朗読を聴くのは、集中してぐっと相手に近寄らないといけない。
楽しいけどラクじゃない。
疲れる。けど、ぐっとにじり寄って聴いた。
『謙虚に生きているつもりでいたけど、コロナを機に、誠実に生きなきゃいけないと思った』と言っていた。
わがままに、自分に対して誠実に、自分のしたいことを。
・昔住んでいた寝屋川の文化住宅。ぼっとん便所の中にある、怒りをぶちまけていい国。
・天使と悪魔は何が違うんやろ。
司会はパンサーの向井慧だったが、又吉くんが上手くまわしていた。(パンサー向井もよかった。)
又吉くんは、シンガーのカネコアヤノさんと話し込んでいても、2000人の観客のことを忘れず、時々笑いで落とすのが上手かった。
笑いどころがあると助かるんだなとおもった。
笑い声をあげることで聴いていることを示せる。参加できる。
そういうところも意識して笑いが差し込まれているんだろうと思った。2000人の無料の観客。
最後のまくし立てるような怒りの朗読は、どんなに散漫な人の目も耳も瞬時にそこにぎゅっと集まった。
カネコさんのかき鳴らすような歌い方に刺激され応えるような朗読だった。
序盤に明かされるのだが、実は又吉くんは自分の書いた文章を読むのが大好きらしい。読むのが上手くはないけど大好きなんです。気持ちよかった~~と言うのを聞いて笑った。
自分の文章読むの好き。私も朗読会したいな!
姫路駅のマックで買ったシャインマスカットマックシェイクを飲みながら電車に乗った。
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