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泣いて踊って 2024/9/7、9/28
9/7(土)
夜、母から宅急便が届く。少し前に風邪をこじらせていたのを心配して、何がほしい? と聞かれたから、頼んでいいのか迷ったけど、米と「サトウのごはん」と丸粒麦茶を頼んだのだった。スーパーにほんとに無くてな。段ボールを開けたら次々に、米(しかも頼んだ無洗米!)とサトウのごはんと麦茶以外に、りんごとりんご、梨と梨、レトルトカレーや丼、レトルト味噌汁、スガキヤの味噌煮込み、ツナ缶いっぱい、お菓子いっぱい……。
泣けてきた! 勝手に生きてるのに親に頼るのは悪いと思っていたけど、別に頼ればいいのかなと思った。レトルト食品って食べてもいいのかな? って思うふしがあるから、またの名を「罪悪感」、母が送ってくる以外に家にほとんど無く、何となく災害用品扱いして消費期限を切らしてしまうこともある。でも、これだけの量を母が送ってきて「食べなよ」というのだから、食べていいのだろうと思えた。そのことが自分の取り決めと緊張を緩ませた。そのことがいちばんありがたかった。りんごと梨も、めったに買えないから感激した。
母と妹と私のグループLINEでお礼を言ったら、妹も母に梨をもらったらしく、「おいしかったよ!」と言っていた。妹は子育てをしてるから頻繁に母に手伝ってもらっていて、そのことについては必要なことだと思うのに、自分も助けてもらえると思ったことはなかった。おんなじだよな。誰でも助けてもらってよく、罪悪感を持つ必要もない。自分のことを妙に追い込んでしまうなあ。
9/28(土)
友達と朝10:30に映画館で待ち合わせした。
観たい映画の上映時間が13:30で、「それまでたくさんしゃべろう!」と言ったら集合が10:30になった。
スカイビルのテアトルでチケットを買って、散歩に出ることにした。
だって梅田がなんか見たことない景色なのだ!
![](https://assets.st-note.com/img/1727607073-uGqYQIsZo4vzr3LeyMhUibBf.jpg?width=1200)
スカイビルから大阪駅まで歩く途中に広場が出現しており、まん中に人工の浅い池と噴水ができていた。子どもがたくさん水浴びしている。グラングリーンというらしい。
エリアに足を踏み入れたとたん、友達が「コモンやね~」と言った。斎藤幸平の、と言うからちょっとだけわかった。誰のものでもないみんなのもの、という意味だと思う。そして都会には「コモン」が無さすぎる。
たしかに、そこにやって来ていた人々は何ということもなく座り、ぼんやりしていた。
暑くもなく寒くもなく、座る場所があり、しゃべったり本を読んだり、池で遊ぶ自分のでもない子どもを見つめたりしていた。
何とも気が抜けていて圧がなく、心地よかった。
ベンチはなく、芝生の上にところどころコンクリートの段があり、敷物がなければそこに座るのもいいだろうと思えた。
梅田でこんなに気が抜けることってない気がした。
座って休むためにはお金を払ってお店に入る必要があり、その席取りのために並ぶのは当たり前。そして、どこもかしこも混んでいる。
席取りと言えば、梅田に来るまでの電車の座席も取り合いだ。自分の分は自分で確保しなければいけない。誰も助けてくれないし、誰のことも助けない。
そういうことが当たり前のなかで生きているのはとてもつらい。
でも、つらいということにも気付くのを忘れてしまった。
コモンの芝生ではただぼんやりして、友達と一緒にいても別にしゃべらなくていいような気がした。
(われわれは、ラジオでオードリーの春日が話していた、最近初めてライブに行った話、についてしゃべった。)
昼ご飯にカオマンガイを食べにいったあと、スカイビルに戻った。
友達に、「なんで誰かの文章をつまらないと思うのか? 」ということを考えながらしゃべっていたら、嫉妬以外に、「自分が知っていることが少ないから、面白いと思うことの幅も狭いのではないか?」ということにたどり着いて、なんかそれはよかったと思えた。
映画『ナミビアの砂漠』をみた。
映画は総合的に言うとよくわからなかった! のだが、1シーンずつがおもしろくて目が離せなかった。
主人公のカナ(河合優実)と彼氏(金子大地)が何度も何度も取っ組み合いをしていて、映画が終わったらこの取っ組み合いのことを何度も思い出しそうだと思った。
嘘みたいだけどリアルな気もした。そういうことが多い映画だと思った。
あまりストーリーに関係ないかもしれないけど、個人的には女の人が一方的に殴られたりケガしたりしないのが精神的によかった。
16:00に映画がおわり、友達と別れて京セラドームに向かった。
BUMP OF CHICKENのライブは初めてじゃないけど一人でライブに行くのは初めてで、京セラドームも初で、やはり電車を乗り間違えた。毎日乗っているのにな。複雑。
バンプのライブは名古屋の友達と3回ぐらい行ったことがあった。
いつもレインボーホール時代の現日本ガイシホールだった。
ホールやドームの名前が企業名に変わるのがいやだ。どこの何なのかわからん。
友達が遠征して来て、一緒に大阪城ホールにも行った。
バンプがサマソニにも出たから見に行った。
しかし、それもさっき計算したら6、7年前のことだと!
友達とは結婚式以来疎遠になってしまった。
バンプとラルクとイギリスのロックが好きな人だった。
私が行かなかった7年間、バンプはライブをしていたのに、私はなんで行かなかったんだろう?
一人になっちゃったからか!
少し前に、パンサーの向井が、又吉君たちと出ているラジオで、「BUMP OF CHICKENのライブに行った。ちょうど学生時代に聴いていた曲ばかり演奏してくれて嗚咽するほど号泣した」と話していて、いいな~と思った。最近の曲は知らないかもしれないけど、昔の曲ならと思った。号泣したこともうらやましく感じた。同じライブはもうやらないかもしれないけど、今度チャンスがあれば行きたいと思った。
それでチャンスが来たというわけ。
9月に新しいアルバムが出て、9月に行うライブに行く、というのは「予習」が大変だろうか? と思ったが、ぜひ聴きたい新しい曲が入っていたから絶対大丈夫! と思った。
朝ドラの曲『なないろ』と、
コロナ時代の曲『窓の中から』。
京セラドームは駅から遠くて、トイレも大阪城ホールみたいに異常な数じゃないしなんかたいへんじゃん……と思ったけど、自分の席が端で、さらに隣が5個も空いていて快適だった! 後ろの列も私の付近は数席空いていてゆとりの空間幸せ…。
一人で行くということは、右も左も前も後ろもごっちゃに囲まれてぎゅうぎゅうも覚悟のうえでチケットを取ったはずなのにぜんぜん覚悟できていなかったみたいだ。そもそも誰とも隣になりたくないんだっ!
3階も4階まで埋まっているのに不思議で、私にとってはラッキーだった。
ライブが始まってすぐの頃は知らない曲が2曲続いて、すごく冷静に、斜め前の右手を突き上げるのと同時に飛び上がっちゃう男の人を見ていた。さっき外で配っていたチラシで『京セラドームはジャンプ禁止です』っていうのはこういう人のせいか……。ドーム全部が揺れてついでに近隣住民の家も揺れるらしい。
でも、ライブでぐらいジャンプしたい。京セラドームの立地の方が悪いんじゃない? やっぱ城ホールでやろうよ。
3曲目に『なないろ』が始まってすぐぶわっと泣いた。泣くつもりで行ってるから! 知ってる曲が流れると泣くシステムです。いい曲、いい歌詞。いろいろなことを大丈夫と言ってくれていると思った。
トークコーナーで、金髪ベースのチャマが「季節の変わり目ってエモいよね!」と、すごく“らしい”ことを話し出して笑った。観客をしつこくあおる癖のあるうるさい人だと思っていたけど口火を切る人って必要だし、らしさや役割を果たすことは簡単なことじゃないと感じる。チャマもいろいろあったのだろうけど、6、7年経って私も大人になったのだろう。
懐かしい曲は、『車輪の唄』。
これもすぐにぶわっと。
それから『天体観測』で大合唱的気分で一緒に歌い、歌えるということに感動した。なんか、こういうのを「国歌」っていうんじゃないかと思った。
最後に『窓の中から』を歌い、ぶわっぶわっぶわっぶわっと泣きながらゴスペルみたいに揺れて歌った。ジャンプはしないで踊った。5席もあると、泣いて、歌って、自由に踊れる!
フジくんは、ついに、最後にみんながゴスペルみたいになりながら歌える曲を作ってしまったんだなと思った。
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