まるまるまんまる大晦日
今朝ラジオを聴いていたら、「今日は何の日?」のコーナーで、DJが「一年でいちばん日にちが変わる瞬間を意識する日」と言っていて、ナルホド! と思いましたこんにちは。
去年の今頃は……
帰省せずに、初めて行ったアトリエでお餅とカレーパンを食べて、少し緊張しながらお話していた。
まさか数か月後、そのアトリエに住むことになるとは。
夕方にはそのまま南に大移動して、友達の夫のおばあちゃんの住んでいた家で紅白などを見て、若い人の感想に共鳴したり、教わるような気持ちになったりしていた。
その時もらったおばあちゃんの服はオシャレで、今、学校に着て行っている。
今年は……
年末に奈良の友達に誘われて、天理でお餅つきをしたり、初めてしし鍋を食べたりした。
山がきれいで冷たい空気は気持ちがよく、「温かいのは今日までらしいよ」という天気予報をみんなで共有してはひなたぼっこを楽しんだ。
翌日は、老人ホームにばあちゃんを訪ねてたくさんお話した。
「この日のために着てきたよ」とお披露目した私の犬のブラウスに、ばあちゃんは歓声をあげ、私は、「女の子はいいね~」というお決まりのフレーズをゲットした。
今日は、母と妹一家と一緒に年末年始の買い物がてら、ショッピングモールでカレーうどんを食べたところ。
去年とは違うということをたくさん実感した年でした。
誕生日のあたりから、自分の身体が嬉しいと思うことをしようという気持ちが芽生えてきた。
あんまり頭で考えずに、身体の声を聴きましょうの日の始まりだ。
そうしたら、身体はけっこう饒舌で、色々なことを言っていた。
寒くてお風呂につかりたいと言うので、電車と送迎バスに乗って一人で近くの温泉(銭湯)に行った。
お湯につかった途端、身体中の毛穴から、最高の気持ちいい!!! が沸き上がった。
今年最高の気持ちいいの瞬間だった。
それからは、
散歩して山の上の神社に今年のお礼を言いに行ったり、駅の近くで昼からお酒を飲んだりした。
たぶん絶対に気持ちがいいだろう奈良の山にお餅つきに行ったのも、そのひとつだった。
本当はもっと早く帰省できたし、実際待ちわびられていたけど、なんとなく、「気持ちがいい」を選びたくなった。
友達に連れられて、駅から歩いてどんどん近づく山を見た時も、ストーブにかかっていたおいしい日本酒をどうぞともらって飲んだ時も、うおおー気持ちいいーーーーー!!!!! が出た。
時々、友達が、「この日にぜひ!」と強く誘ってくれることがあって、私はそのことに心打たれて行く。
普段は気遣いや思いやりの人たちが、「ぜひ絶対にっっっ!」という勢いで言ってくれるのは、外せない何か、見えているものがあるのだろうと思うし、人を誘うってけっこう大変なことだから、そのことを引き受けたうえにさらに「メグミさんと一緒に」と思ってくれているのはとんでもない「責任」だと思う。
私はこういうところに「責任」という言葉を使いたいな~。
だからそういう呼びかけには、応答することができるようでありたいなー。
実家にはいつ帰ってもいいような気がしたのは、もうどこにでも、各所に「家」がある気がしているからかもしれない。
気付いたらもう、奈良にも京都にも大阪にも宝塚にも神戸にも、いくつもの思い当たる家があった。
そのなかには、まだ行ったことのない家もある。
でも、それももう私の帰れる家だ。
困ったら助けてもらえる気がしたし、もちろん私も助けたいと思う、やさしい人たちの家だ。
実家に帰る途中の奈良の山で友達とお餅をついて、一緒に電車に乗って、駅で別れて、見送られるような気分で帰省した。
家族から家族のもとに帰る気がした。
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