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いちばん変で質素な夕食2023/1/1
朝から酒を飲み、一日中テレビ(録画)を見ていた。
テレビを見続けるのも疲れるんだよ、と母に言ったら笑っていた。
夕飯には、昨日の朝焼きすぎたトーストと買いすぎたパンと、バウムクーヘンと、急にハマり味噌漬けにしたチーズと、味噌煮込みうどんを食べた。
🕯️
昨日夕方の大買い物の時点から、母は「今日(12/31)と明日(1/1)の夕食はどうする? 明日スーパー行きたくないし」としきりに言っていた。
私は、正月だからって特別頑張るのも、考えるのも変だしめんどくさいから、「味噌煮込み(スガキヤの袋麺のこと)」と言ったらこうなった。
ご馳走を食べることの多い1/1の夕食としては、たぶん母の人生の中でいちばん変で質素だったと思うが、私はすごくよかったと思う!
そうは言っても、責任感と使命感とこれまでの習俗から(「習俗打破! 習俗打破!」by伊藤野枝)、台所に立ち何か一生懸命一人で作っているのがこれまでの母だった。
私は寒いし眠いしテレビ見たいし作りたくないからテレビを見ている。やらなくていいじゃんって言っても母はやるからお手上げだと私は思って、自分と切り離す。
母は、自分が一人でやっているということと、労力と、本当はやりたくないのにということにしだいに追い込まれ、言語化できないままぐちゃぐちゃになって、黙ってめちゃくちゃキレている、音がガチャンガチャンと鳴って怖い、そして無言で食べる、これが数日~一週間続くというのがいつものパターンだった。
それが、私の適当なスガキヤの味噌煮込み案を呑み込んでくれるなんて。
(※スガキヤの味噌煮込みうどんは名古屋人の家の常備品。インスタント乾麺。あれば安心。心の栄養。)
こんなのはきっと、母の常識の範囲外だったと思うけど、楽で、自分たちがよくておいしいと思えばいい。
今日は、正月の夜にトーストの残りを食べてもいいよなとわかった記念日。
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