ZOZO創業者である前澤さんの新しい会社に入ってみた
2022年8月、株式会社ZOZO創業者であり、実業家である前澤さんが新たなプロジェクトを始めました。その名も「MZDAO」。
最近巷では少し噂になっているような、いないようなMZDAOとは何のか、少し気になっている方も多いのではないでしょうか。
著者はMZDAOの初期メンバーである22万人の1人です。
この記事では出来るだけ客観的に(忖度なしで!)MZDAOとは何か、目的、現状と課題そして今後について述べます。
そもそもDAOとは?
MZDAOの話に入る前に、DAOについて簡単に説明します。
DAO(ダオ)とは、Decentralized Autonomous Organizationの略称です。
日本語では、分散型自律組織と訳され、組織の形態の一種です。
DAOに関しての詳細は控えますが、ここではDAOの大きな二つの特徴を紹介します。
・非中央集権的である
→管理者がいない。
「資本家と労働者、経営者と平社員」といったような縦の関係ではなく、フラットで分散的な組織体系。より民主主義的なアプローチ。
・透明性がある
→組織の運営、経営に関する情報がメンバーに共有される。
誰もが参加できる。
【参考記事】
よりDAOに関して詳細を知りたい方は以下を参考ください。
MZDAOとは?
DAOの簡単な説明が終わったところで、本題に参ります。
MZDAOとはそもそも何なのか?
MZDAOのホームページを見ると、次のような文章が目にとまります。
これらの文章から分かることは2つ。
・みんなで参加して、みんなで儲ける
・今までにない新しいタイプの会社 = DAO
抽象的ですが、これらの特徴こそがMZDAOなのです。
また、前澤さんは現状の社会や組織のあり方に問題意識を持っていて、そこから始まったプロジェクトであることが窺えます。
でも具体的には何をどうしたいのか。結局MZDAOとは何かいまいち分からない、というのが本音じゃないでしょうか。
筆者はMZDAOのメンバーの1人なので、前澤さんがメンバー限定に公開している記事を読むことができます。
これらの記事を参考にすることで、その目的、現状と課題、今後について筆者の認識範囲で解説します。
MZDAOの目的
MZDAOの目的とは?目指すところは?
目的は大きく3つあります。
・経済格差の是正
・経済成長の促進
・経済や組織の非中央集権化(Web3)
現在の経済の仕組みでは必ず富めるものと富めないものが存在します。
昨今、多くの先進国では経済格差がどんどん大きくなっていることが問題視されています。
例えばアメリカは経済格差が特に酷いことで有名です。一部の大手企業や少数のエリートが大きな利益を享受する一方で、非常に貧しく生活すらもままにならない国民が多く存在します。
こういった課題の解決策の1つがDAOだったのです。
DAOを採用することで、みんなで参加して、みんなで儲ける。
さらには、より多くの人がDAOの世界で活躍することにより、経済の非中央集権化、経済成長の促進にもなるのではないか。
これがMZDAOの目指す世界です。
MZDAOの現状と課題
2022年10月時点でのMZDAOの現状は?
今どんなことが行われているのか?
先に結論を言うと、MZDAOが始動してから約2ヶ月で前澤さんからメンバーに共有されたことは主にMZDAOの目的や狙いです。
事業提案やロードマップ(今後の予定)など新たに始動しているものもありますが、これから山場を迎えるといったところでしょうか。
そういった背景を理解して頂いた上で、MZDAOの現状を伝えたいと思います。事実のみを箇条書きで並べてみます。
【現状】
・MZDAOメンバー数は約22万人
・前澤さんが引っ張る形で物事が進んでいる
・前澤さんからメンバーに記事(2日に1回のペース)が共有される
・メンバーは記事内にあるQ&Aセッションや記事へのコメントで反応したり、参加する
・タスクがあれば、各々が自由に参加する(タスクの例:事業提案書作成)
・事業策定中
・メンバーからの事業提案が16,648件来ている
ここまでは事実の羅列でしたが、次は個人的に感じているMZDAOの課題を述べます。
【課題】
・DAOの非中央集権的な特徴が実現できていない
もちろんMZDAOはシステム的にも従来のDAOの組織形態ではないのは承知の上です(本来ならDAOはブロックチェーンの技術を用いられた非中央集権的な組織体系である)。
それを考慮した上でもやはり中央集権的な組織になっているように見えます。
中央集権的な例として、事業策定の過程を見ていきましょう。
事業開始までの流れは大まかに以下のようになっています。
【事業開始までの流れ】
・前澤さんが事業提案の条件を提示
・MZDAOメンバーが事業提案書を作成(16,648件提出された)
・前澤さんが事業提案を約20件ほどに絞る(←現状ここ)
・選ばれた20件の事業提案の中から、MZDAOメンバーの投票により事業が選定される
・選ばれた事業開始に向けて準備
・事業開始
事業策定の過程を見て分かるように、前澤さん独断の決断がいくつか見られます。これは中央集権的と言われても反論するのが難しいのではないでしょうか。
今後事業が開始されるにあたり、会社を設立していくという流れになります。その際、新たに設立される会社の組織体制はどうなるか、従来の会社のようなトップダウン的な組織になってしまうのか、など不安や懸念は残ります。
MZDAOの現状の羅列でもあるように、基本的には前澤さんが記事を書き、それに各々のメンバーが反応する形で物事が進んでいます。
つまり、基本的には前澤さんが考えていること、考えたことがベースになっています。
MZDAOメンバーは前澤さんの提案やQ&Aに反応することやタスクに自主的に参加することで組織に貢献します。
メンバーの回答次第で次のステップが変わることはありますが、前澤さんに力が集中していることは否定できません。
ただこれには前澤さんの意図もあります。
なんせ22万人のメンバーがいるわけですから、初めは前澤さんが旗振り役として組織を引っ張っていくイメージです。
MZDAOの未来は、各々のメンバーの姿勢や意見によって変わる可能性は十分にあります。逆に言えば、メンバーが前澤さんに頼るような姿勢を続ける限り、MZDAOの理想に近づくのは厳しいでしょう。
理想と現実または理論と現実との乖離はよく起こる現象です。
MZDAOが掲げる理想に向けて、メンバーがそれぞれ働きかける必要があります。
MZDAOの今後
現段階で決まっている予定と目標を羅列します。
直近では事業開始に向けての準備が主になると思います。
【予定】
・2022年内に事業開始
・前澤さんが絞り込んだ約20件の事業提案からメンバーの投票で事業を決める
・メンバー募集を再開する(2022年10月2日〜)
【目標】
・2022年内にメンバー数100万人を目指している
・営業利益100億円以上の事業を目指している
→メンバー100万人で利益を享受するためなど前澤さんの意図がある
最後に
MZDAOの説明としては以上です。MZDAOは2022年8月に始動したばかりであり、約2ヶ月間で筆者自身も完璧に理解できていない点もあると思います。
SNSやブログサイトなどに投稿されている他のMZDAOメンバーの声を参考にすれば、より理解が深まるかと思いますので、気になった方は検索してみてください。
ちなみにこのブログもMZDAOメンバー100万人を目指すための1つの取り組みです。この記事がアップロードされると同時にメンバー募集が再開されるので、気になった方は是非。
※月額500円のコミュニティ参加費が発生します
みなさんのMZDAOに対しての理解が深まったことを願っています。
なぜMZDAOに入会したのか
最後に筆者はなぜMZDAOに入ったのかを簡潔に語ります。
筆者がMZDAOに入ったのは、MZDAOが始動した一番初めのタイミングです。なので、具体的にMZDAOとは何か、その目的などを理解していたわけではありません。
たまたま視聴した動画で前澤さんがMZDAOについて語っていたことやMZDAOのホームページを見ると何となく目指すところが分かった気になりました。一言で表すと社会をもっと良くしたい。そのような目的があるのではないか。
特に経済格差という社会課題に取り組む色が強い印象を受けました。
もともとこういった社会課題を解決したい思いが強かった私は、そのビジョンに共感してMZDAOに入会しました。
実際にMZDAOに入って、やはりMZDAOは社会課題をきっかけに始まったプロジェクトだと再度理解することができました。
もちろんすべてのメンバーが同じ動機で入会したわけではありません。
みんなそれぞれの思いを持っていて、だからこそ色んな人が集まっています。
私の個人的な感覚で申し訳ないのですが、現在約22万人いるMZDAOのメンバーの多くは、社会課題解決に関心がある方々ではないかと感じています。
その根拠は、MZDAOメンバーの事業提案書の中身です。
16,648件の事業提案書が提出されたわけですが、前澤さん曰く、
・社会課題解決系の事業提案が多い
・地域活性化の事業提案が多い
とのことでした。
このことからMZDAOメンバーの多くは、ただ事業で利益を得るだけでなく、事業を通して社会を良くしたいという思いが強いのではないでしょうか。
少なくとも事業提案者の14,488人はそういった思いが強い傾向があります。
今後MZDAOでどのような事業が始まるのか、どのように組織が変わっていくのか、どのようなメンバーが増えるのか、色々ワクワクします。
これから事業が始まる段階で、参加するのは良いタイミングかもしれません。
少し長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
何か訂正や質問などがあれば可能な限り応えますので、ご指摘お願いします。ではまた!
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