部活日記。 第13話 夢先輩とさらに1歩前へ
☆前回までのあらすじ☆
吹奏楽部に入部した花蝶美香(かちょうみか)は幼なじみのトロンボーン担当、音崎琴音(おとざきことね)とトランペット担当、高橋美璃(たかはしみり)と部活に励んでいる。現在は吹奏楽コンクールに向けて美香の先輩、チューバ担当、斎藤理羅(さいとうりら)先輩と猛練習中。そんな中、音が上手く出せない美香は理羅先輩の先輩、坂本夢(さかもとゆめ)先輩が美香のことを教えに来ることに。夢先輩は、ユーフォニアムの先輩で、現在高校1年生。つまり、大生中学校の卒業生。さて、美香はもっと上手くなれるのか!?
〜新しい先輩〜
次の日。前、理羅先輩が言ってた夢先輩が来る日。すると、合奏直前に夢先輩が来校。理羅先輩はそのことにびっくり。短いポニーテールに、少しピンクがかった髪。私には女神というより春の妖精のように見えた。
理羅:「夢先輩‼️お久しぶりです☺️」
夢:「理羅ちゃんー❤会いたかったよぉ!」
理羅:「あ、どこに座ります?」
夢:「理羅ちゃんの後輩の隣かなー。」
理羅:「美香ちゃん、この人が坂本夢先輩だよ。」
美香:「あっ、こんにちは。初めまして✨」
夢:「美香ちゃんよろしくね🙏」
美香:「はいっ!よろしくお願いします🙋」
夢:「じゃあ、隣に座るねー」
美香:「あ、どうぞ。」
すると、理羅先輩が銀ユーフォの楽器ケースを出してきた。
理羅:「自由に使ってください😊」
夢:「わぁ、ありがとう!」
夢先輩はユーフォを出した。「懐かしい✨」と言って目を輝かせていた。すると、マウスピースをつけて構え、吹き始めた。その音は透き通るほど綺麗で、私の倍以上の音色だった。どうやったらこんな音出るんだろう…。
すると、夢先輩は私に「いつからユーフォやってるの?」と聞いてきた。
美香:「今年からです。」
夢:「今年からかぁ〜、私と同じだ✨私も中1からユーフォだったよ」
美香:「ほんとですか‼️もし良かったらユーフォ吹くコツとか、教えてくれませんか??」
夢:「いいよー☺️💞」
夢先輩はそう言って微笑んだ。その顔は理羅先輩が言っていたように女神のような笑顔だった。
夢:「マウスピース吹く時は…」
すると、自分の口の両端を人差し指で指した。すると、
夢:「写真撮る時みたいに、口角を上げる!」
ー理羅:「写真撮る時にめちゃ口角上げろって言われるじゃん?その時みたいにめちゃ口角上げるっ!」
私は理羅先輩に初めて会った時に言われたアドバイスを思い出した。すると、夢先輩は理羅先輩のもとへ。
夢:「コンクールの曲できる?」
理羅:「できますっ✨」
夢:「チューバ難しいもんね。息のスピードも意識するといい音出るよ❤」
理羅:「はい、ありがとうございます😊」
私は理羅先輩は少し幼くなったように見えた。
〜ぐちゃぐちゃリップスラー〜
合奏が始まった。今日はリップスラーの練習。リップスラーというのは運指を変えずに口だけをマウスピース内で動かして音程を変えること。でも、私はついつい運指を変えて吹いてしまう。今日は大丈夫かな?
リップスラーの合奏。すると、顧問に「ユーフォ、運指変えないよ‼️」
え?あ…運指変えながらやってた…。
顧問:「夢ちゃん、リップスラーについて教えてあげてー」
夢:「はいっ🙋リップスラーは…」
私は夢先輩にリップスラーについて教えてもらった。そして、運指をシャーペンで書き直した。
〜感謝のソルフェージュ〜
夢先輩とお別れの時。一緒にいた時間はあっという間。
美香:「今日はありがとうございました🥰️」
夢:「こちらこそありがとう😊これから頑張ってね💪🔥」
美香:「ありがとうございます❤」
理羅:「ありがとうございました!」
夢:「理羅ちゃん、成長したね✨これからもチューバ頑張ってね💪」
理羅:「はいっ🙋頑張ります✊🏻♡」
私と理羅先輩で夢先輩に手を振ってお別れ。
実は、明後日はコンクール当日‼️明日は全力出し切って合奏に取り組むぞ✨✨✨
第14話へ続くー
第14話 全力合奏!!!
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第12話 銀のユーフォニアムと夢先輩
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