部活日記。 第1話 始まり吹奏楽
~どきどき入学式~
私は花蝶美香。音楽好きの中学1年生。今日は入学式。通学カバンを背負って初めての通学。別の学校と混ざって新しい友達がいっぱいいると思うと、少し緊張気味だった。
私が通う大生(おおう)中学校には、東久(ひがしひさ)小学校と百羽(ももう)小学校の人達が大生中学校に来るので、かなりの人数が入学式に参加することになる。
そして、30分ほどで大生中学校に到着。入口には「入学式」という大きな札に太字で書いてあった。その前で親と写真を撮ったあと、
親と別れて、自分のクラスを見に行った。
私は1年4組ということがわかった。表を見ると、知らない人ばかり。大丈夫かな。すると
表の中に「音崎琴音(おとざきことね)」、「前澤美璃(まえさわみり)」の文字。琴音と美璃は実は私の小学校からの幼なじみ。あだ名は琴ちゃんと美璃たんと昔から呼んでいた。クラスに向かうと、黒板に座席表が貼られていた。私の出席番号は10番。廊下側の席の後ろだった。すると、隣の席の人は美璃だった。
美璃と色々喋っていると、入学式の時間がどんどん迫った。チャイムが鳴ると、先生が入ってきた。「皆さん、座ってください。」
担任の号令とともにみんな一斉に座ったあと、先生がこういった。「今は新担任の代理として皆さんを指導します。加藤です。入学式の手順を伝えます。」入学式は、校長に自分の名前が呼ばれたら返事をして立つだけの簡単な手順だった。
入学式30分前。
いよいよ移動が始まった。移動の時の1歩1歩の足取りが段々に緊張して重くなっていく。リラックスしたいのにリラックスができない状態だった。
入学式が始まった。すると、「新入生入場」
という言葉と共に歓迎の音楽が流れた。
1番ど真ん中の入場ゲートから入場した。すると、左側の席に私が小学生のときの小学校の校長先生がいた。
席に座ると周りには知らない子ばかり。「新入生代表の言葉」、「校長先生のお話」があった。そして、いよいよ新入生の名前が呼ばれる時!私はその時をずっと待っていた。その理由は、自分もいよいよ中学校生活が始まる!ということ。
校長:「11番、江島真純(えしま ますみ)」
真純:「はいっ」
校長:「12番、岡山 俊(おかやましゅん)…」
…
校長:「15番、花蝶美香」
美香:「はいっ!」
その後、担任の先生が紹介された。1年4組担任は、白河裕二(しらかわゆうじ)先生。とてもイケメンな先生であった。
入学式が終わりクラスに戻ってくると、いよいよ新しい担任が来るらしく、期待に満ち溢れていた。そして、さっき見た裕二先生がクラスに入ってきた。
先生:「皆さん、入学式お疲れ様でした。はじめまして、担任の白河裕二です。」
その後、学校ルールの説明があり、部活動の説明もあった。
先生:「明日から、部活動の体験活動があります。…」
先生の話の後、帰りの会をして、帰った。私はエントランス前で親を待っていた。すると、私のお母さん、お父さん、おばあちゃん、おじいちゃんを見かけた。このあとは、ラーメン屋に行って、好きなものを食べていいと言われて、ご馳走してもらった。明日も学校。明日はいよいよ部活体験会!楽しみすぎて、今日は寝る余裕がなかった。
〜部活体験会〜
翌日。いよいよ部活体験の日。今日は5時間授業に、部活体験となる。今日は教科書やお便りが配られる。
5時間授業が終わったあと、いよいよ部活体験!部活体験会とは、自分がやりたい部活の練習場所に行って体験する日。私は琴音と美璃と一緒に憧れの吹奏楽部の演奏に参加。私は特にトランペットに憧れていた。トランペットか、クラリネットがいいな…。音楽室に入ると、部員が合奏の体型になって楽器を吹く準備をしていた。
顧問:「こんにちは!そこらへんの椅子に座ってください。」
私は近くの椅子に座った。すると、JPOPの曲を吹き始めた。この曲知ってる!音色素敵…尊敬できる…さすが吹奏楽部!
私も吹けるようになりたぁぁぁぁぁい!!!
15分後。
琴音:「私、剣道部も見たいから、一緒に行く?」
美香:「私はここに残るよ!吹奏楽に決めたいから!」
琴音:「おっけー👌」
琴音と美璃は剣道部を見に、「失礼しました」と言って音楽室を後にした。私はこの後も吹奏楽を見続けた。
30分後、演奏が終わったので、私は家に帰ることにした。「失礼しました!」
あれから3日が経った日、今日は入部届け提出する日。そこには「吹奏楽部の入部を希望します。」と書いてあった。今日はこれを先生に渡し、授業に励んだ。
そして、正式入部が決まった次の日!
今日から本格的に、部活が始まる。憧れの吹奏楽部に入れたなんて…!私は胸がいっぱいになった。まずは楽器決めのため、今日から楽器体験会!今日はフルート、クラリネットを体験した。顧問の佐藤夏鈴(さとうかりん)先生からもらった表には楽器の名前が。私は楽器の名前に少し違和感があった。
気になった楽器の名前は、ユーフォニアム。
ユーフォニアムって何?最初は鍵盤楽器を想像してしまった。ユーフォニアム…?まあ、それはさておき、フルートとクラリネット難しそう…。私は先生に呼ばれ、フルートの体験が始まった。やっぱり、吹き方にコツがあるらしく、とても難しかった。クラリネットも息の入れ方があるらしく、どちらも同じぐらい吹くことが出来なかった。これ、大丈夫かな…?
楽器体験終了後、廊下で顧問と挨拶して、帰ることに。フルートもクラリネットもとてもいい楽器だったが、私にはあまり向いていない楽器かも…と思ってしまった。
この活動が2日、3日…と続いた。
私が1番吹けた楽器はトランペットとホルン。
金管楽器。最終日の4日目は、ユーフォニアムか…。
楽器体験4日目。今日は6時間授業がやっとのように終わり、ユーフォニアムを体験に来た。すると背の高い先輩が待っていた。先輩は優しく、いろいろとコツを教えてくれた。
「写真撮る時にめちゃ口角上げろって言われるじゃん?その時みたいに口角を上げるっ‼️」
この言葉がマウスピースを吹く時のコツだという。
「じゃあ、本体につけてみようか」
といってマウスピースを楽器本体につけた。
え、ユーフォニアムでか!
ベルが上に向いてて、結構目立つ楽器だった。
この楽器には…ちょっと…なりたくない…。
私に合う楽器、どうなるんだろうと、不安でいっぱいだった。
そして、楽器希望書に、楽器名を書いた。
第1希望 トランペット
第2希望 サックス
第3希望 クラリネット
第4希望 ユーフォニアム
第5希望 ホルン
ー絶対トランペットがいい!
この願いは、果たして叶うのか?ー
第2話へ続くー
第2話 美香と理羅先輩
☆おまけ☆
見てくれてありがとうございました!「ユーフォニアム、お願いします」の場面、私も実際に経験した思い出を、そのまま文章にしてみました!毎日投稿しているので、時間があればスキマ時間などにぜひ見てみてください!
ゆねこより