部活日記。第24話 音階アンダンティーノ

☆前回までのあらすじ☆
吹奏楽部に入部したユーフォニアム担当の花蝶美香(かちょうみか)は幼なじみのトロンボーン担当、音崎琴音(おとざきことね)とトランペット担当、高橋美璃(たかはしみり)と部活に励んでいる。同じパートでチューバ担当、斎藤理羅(さいとうりら)先輩と一緒にパート練習!吹奏楽コンクールで銀賞を受賞した大生中学校。3年生は悔しさに満ち溢れていた。現在は文化祭に向けて猛練習中。なかなか上手くならないユーフォ。定期テストが終わり、その3日後、結果が帰ってくる。親に見せた後、美香は自分の部屋へ戻る。すると、いい香りのする花を見つける。名前は優花。平和を願うことからつけられた名前。また新しい何かが始まろうとしていました。


ースタートラインー
今日からまた部活がスタート。今日は久しぶりの土曜日の部活。8時半に家を出る。8時半だと言うのに、朝焼けが綺麗。雲量は昨日より多く感じる。青い空、緑に染まった木、そっと囁くような風。自然が一気に溢れ出す。


そして、学校に到着。3階に上がるとすでに楽器の音が聞こえる。音楽室に足を踏み入れる。目の前に理羅先輩がいて一安心。今日の予定はこちら⬇
9:00  挨拶・ミーティング  パート練開始
10:00 パート練終了
10:30  パートチューニング  全体チューニング 合奏
11:45  合奏終了   
11:50  ミーティング
12:00   完下(完全下校の略)

パート練の割り当て。Bassパートはお馴染みの南少人数。ユーフォを早くも準備して、譜面台も持ち、1人で南少人数へ。南少人数はすでに開いており、暖かな風が吹く。椅子と机の感覚を広げ、自分の座るスペースと、ユーフォを置くスペース、譜面台の置くスペースを作る。あ、あと、理羅先輩来るからチューバ置くスペースと作らなきゃ…でもいいのか?先輩違うところ座るかもだし…。頭が混乱している中、理羅先輩が来た。でも、何を持っていない。
美香:「先輩吹かないんですか?」
理羅:「えぇー、チューバここまで持ってくるの面倒くさ。」
美香:「でもパート練は…」
理羅:「いいのです。」
私はクスッと笑う。

1時間という時間はあっという間。理羅先輩といた時間もあっという間。
合奏前。ここでユーフォに思わぬ事態が…。
ユーフォの音階吹こうとしたら、ピストンが押せない…?さっきまで押せたのに。焦る私。
ユーフォを持って立ち、チューバを構えて吹く理羅先輩のもとへ。
美香:「先輩、ピストン押せなくなりました😢」
理羅:「えぇっ!(合奏まであと)15分…。直るかな…」
理羅先輩が
理羅:「オイル持ってる?」
美香:「あっ、ピストンの…」
理羅:「そうそう‼️あったら早く持ってきて。」

私は無言でお手入れセットの中身をのぞく。
そして、オイルを先輩に渡すと速攻で直そうとする先輩。ピストンの下にある蓋を取ると、オイルを流し込む。蓋を閉めるとピストンを連打。これはユーフォニアムのピストンが固くなる(押せなくなる)時にやる方法。
ピストンは…

理羅:「よしっ(直った)‼️」
美香:「ありがとうございます‼️お騒がせしましt…」
先輩の顔をみて言おうとすると、理羅先輩は私を睨んでいた。あの表情…。これはやばい…。


ー合奏アンダンティーノ!ー
今日は合奏の中で重要なトレーニングを練習。「デイリートレーニング」と言って、音階のトレーニングのこと。つまり、「優しいトレーニング」ということを表している。今日は2、3年生のお手本を見て今日から譜読みがスタート‼️今日は少し合奏するだけ。少しラッキーな気分だった。そして、11:00から1時間、合図で文化祭の曲も練習。


ーユーフォ愛ー
楽器倉庫室の隅でユーフォを片付けようとしていた。誰もいなかったので、
美香:「ユーフォ…ごめんね…」
そう口ずさんだ。私は立ててあるユーフォを上からそっと撫でた。その時、理羅先輩がのぞいていた。見られてた…恥ずかしい🤦🏻‍♀
でも、ユーフォを人間に例えたら絶対痛いって言ってるよね。そう考えると私も胸が痛い。そして、またまたユーフォに問題発生!?!?いいところですが、
第25話へ続く‼️

第25話   ユーフォであってますか?

第2期公開予定日が決まりました‼️
公開予定日は12月31日‼️大晦日の日です。本当は1月か2月ぐらいに公開しようと思いましたが、少し早くしたい‼️ということで、12月31日にしました。よろしくお願いします😊

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