グウェント 12月のアップデート予想(中編)
※結局長くなったので、前編・中編・後編の3つに分けることにしました。今回は中編です。
中編ではニルフガードとスケリッジを扱います。ではさっそく見ていきましょう。
ニルフガード
ジャン・カルヴェイト
色々と変遷がある人。アビリティ然り、名前然り。(ベータではジョンだったのにいつのまにかジャンになってた)
名采配はもともとジャン・カルヴェイトが固定リーダーで、ベータ時代の効果を引き継いだ「命令:自軍デッキの一番上にあるカード3枚を見て、1枚をプレイする。」というアビリティだった。これはベータのニルフガードリーダーの中で最も使い勝手が良く、「困ったら、ジャン」という汎用的な使われ方をしていた。結局、このアビリティはスペシャルカード《軍事会議》に引き継がれ、名采配のアビリティ内容は変更されて今の形となる。
リーダーアビリティ変更について、詳しくはこちらのパッチノートをどうぞ。
さて、本題に移って、ジャンが加入するならどんなデッキタイプ/カテゴリを補強するか。「困ったら、ジャン」の例に漏れず、ニルフの課題を解決してくれることを期待したい。個人的に推したいのは以下の2案。
1.【諜報員】
【諜報員】はカテゴリとして存在しつつも、ほぼ形骸化している状態。「コスト9以下の【諜報員】カテゴリを持つユニットをデッキからプレイする」とか結構良い線いってるんじゃないかと思う。
【諜報員】と【密偵】は同列の関係にある。ただし初期と比べて【密偵】は様相を変え、今では【同化】と密接な関係を持つようになった。もともとのクラシックな【密偵】を復興させる動きがあらわれるか?加えて、影が薄い【陰謀】は補強されるか?などなど【密偵】に関して気になる点は幾つかあるので、切り口として【諜報員】にメスを入れる可能性は十分にあるんじゃないかなーと予想してみる。
2.【兵士】
「嘆きの収穫」によって結束系兵士/兵士スワームが戦場に顔を見せるようになった。とはいえメタ入りするほどのパワーはなく、ファンデッキの域を出ない印象。テンポはそこそこあるが、いかんせん今のメタはそれを上回るハイテンポデッキに溢れており、力負けしてしまっている。
もともとの「鉄の裁定」のコンセプトに則り、アーマーを活かしたパワーの底上げを期待したいところ。【防塞】のレパートリーが少なすぎるところも課題かな。
アーデル・エプ・デヒー
「奴隷化」の旧リーダー。悪役の顔してる。
上述のジャン・カルヴェイトの案の残った方が来るんじゃなかろうか。
というのは、現在の「奴隷化」のバランスは悪くなく、とても良い塩梅だと思っているから。トップメタではないけど、相性次第でメタを完封することもできるポテンシャルを持っている。下手にテコ入れすると強くなりすぎてしまうと思うから、安易に手を出しづらいと思う。
手を付けるとしたら、奴隷化を強化する内容というよりは、奴隷化のデッキ構成に汎用性や多様性を生み出せないという問題を緩和する内容で、なにか一石を投じて欲しいなぁと思う。
スケリッジ
ブラン・テルショック(ブラン王)
ブラン王はかつて存在していた「献身的犠牲」の固定リーダー。
【破棄】を主題とした「献身的犠牲」にはベータ時代のエッセンスが引き継がれており、【破棄】と言えばブラン王というイメージが強い。ただし、【破棄】はデッキタイプではなく、デッキ圧縮の手段にするためにリーダーアビリティから除いたと開発者は語っている。以下はパッチ7.2の本文から引用。
開発者コメント:《献身的犠牲》は…(略)…、これをデッキ構築の中心に据えるものではなく、シニングの手段にしたいと考え、入れ替えを行いました。
スケリッジにおけるデッキ圧縮の手段は既に必要十分の数が揃っているため、ブラン王のアビリティが単純なデッキ圧縮になることはないだろう。ここでベータ時代に立ち帰って、【破棄】とベース戦力値アップを掛け合わせてくることをメインの予想としたい。ベース戦力値を上げることはスケリッジを表す側面の1つでもある。(※現在も【古参兵】や《メルシーヌ》などで体現されているが、ベータ時代はベースアップといえばスケリッジと断言できるほど印象が強かった。)
上記以外の候補で、ブラン王はどういった方向性で登場するか?スケリッジのオフメタデッキタイプからヒントを得て、2つほど紹介したい。
1.【海賊】【船】
順当に強化を受け、ようやく戦えるレベルになって嬉しいが、まだまだ力不足感が否めない。
2.【戦士】
一時期トップメタに君臨し続けたため、天誅(複数回)を食らってしまった。戦えなくはないが、メタ圏外で反省中。
ブラン王というキャラクター性を加味すると、上記1,2のどちらか一方と言わず、どちらのカテゴリーにも通ずるアビリティになる可能性もある。あえて具体的な効果は予想せず、楽しみに待たせていただくでごわす。
スヴァルブロド
スヴァルブロドは「熊の儀式」の旧リーダーで、自軍ユニットをいたぶってパワーを得る――いわゆる自傷デッキの代表取締役
自傷デッキは実は現状そんなに悪くない。エンジンユニットも豊富だし、セリスを使ったハイテンポもある。ここで自傷寄りの効果でクマさんが登場した場合、一気にメタ入りする可能性はあるだろう。
それよりも、個人的にはスケリッジの【野獣】補強を推していきたい。せっかくのクマさんなんだし。スケリッジは【野獣】カテゴリが豊富なのにも関わらず、シナジーを持つカードが極端に少ない。「力の代償」でスケリッジの【野獣】が更に増えたのは、この時の伏線なんじゃないか?とも思っている。頑張れクマさん!
以上、中編はここまで!
後編に続きます!残りは北方領土、スコイア=テルです!