“現役書店員”がオススメする「子育て」についての本 vol.31
こんばんは。
子供への声がけについて、悩んでいる事はありませんか?
僕は自分の声がけが、気分によって変わることを自覚しながらも、
日々、仕事の疲れや時間のやりくりで、どうしても乱れてしまうことに悩んでいます。
そんな時に、出会った新刊がありますので、ご紹介します。
こちら↓
おすすめの理由
・なぜその声がけがダメか、がわかる
著者は成田奈緒子・上岡勇二さん。
本書は小児科医・医学博士・公認心理師・臨床心理師など多くの技能を持つお二人が提唱する、子供への「言葉」についての書籍です。
ダメな言葉と、それに代わる良い言葉を、25のケースにまとめ、実際のエピソードと解説で問題に向き合っていきます。
そもそも
「子どもの脳はどのように育つのか」
というところから教えてくれるため、その後の内容の理解がしやすいです。
子供の脳は、大人の脳へ育つまでに、生まれてから3つのステップを経ているそうです。
1.からだの脳
2.おりこうさんの脳
3.こころの脳
この順番を間違えると、
小学校にあがるまでは優秀な子どもが、不登校になってしまうケースにつながるなど、脳のバランスや体調に影響を及ぼすことを指摘しています。
「でも、これまでたくさん自己肯定感を下げてしまうような発言をしてきたな…」と諦めそうになりますが、
同時に、何歳からでも脳は育て直せると本書では教えてくれます。
理由は、子どもの脳はとても柔軟で、非常に高い「可塑性」かあるため。
脳は、
何度も繰り返し入ってきた刺激を「重要なもの」だと判断し、その神経回路を太く早くする性質がある
そうです。
ポジティブな言葉はより子どもをポジティブに、ネガティブならネガティブにしていくということですね。
そういったことを、一つ一つ根拠を示しながら、どのような言葉がけが良いかを提案してくれます。
それでも、ついつい親の都合に巻き込んでしまうこともあるかもしれませんが、
せめて、その理由と解決策を提案をしてくれる本書を手元に置いて、日々向き合っていければ良いですね。