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“現役書店員”がオススメする「夫婦」についての本 vol.12

こんにちは。

最近また夫婦についての本を読み、新たに気づきと励ましを得たのでオススメしたいとおもいます。

こちら↓

「トリセツ」シリーズで何度も紹介しております、黒川伊保子さんの最新刊です。

語りかける口調でポンポンと話が進み、世間話をしているようで、読んでいて楽しいので好きです。

もちろん主張にもいつも納得。

本書は、言葉や家事などのすれ違いや考え方の違いを「壁」として、29組の相談に答える形で、その原因と解決法を探っていきます。


注目ポイント

・男性にとっておしゃべりは危険なもの⁉︎

長い期間狩と縄張り争いをしてきた男性。
そんな男性にとっては「沈黙」が生存可能性を上げる基本であり心地よい、と言います。

確かに身の回りにおしゃべりな男性は多くないです。
女性からすると、受け答えが少なく、素っ気ない対応に感じるので男性側も自覚するべきなのかなとは思いますが、
男性にとって、目的のわからない長々としたおしゃべりや根掘り葉掘り質問されることはかなりストレスになるそうです。

こういったことは男性からしても、言語化したり、パートナーにうまく説明できないもどかしさもあったのではないでしょうか。
僕は理解してもらえた思いがありました。

・女性にとってはおしゃべりが生きる手段

一方女性は日々の出来事を語り合い、情報交換や共感し連携することで生存可能性を上げてきたと言います。

そして、この真逆なセンスの持ち主同士が一緒に生活し、会話するため、当然素のままではうまくいかない、ということですね。 

・そもそも夫婦は「平和に愛し合うため」ではなく「生き残るため」のセット

著者は人工知能研究者で、ふとある時、スパイロボットの設計を妄想したそうです。

そうすると当然、目の前のトラップも、遠くから飛んでくるドローンも素早く認知しないといけない。

しかし、認知するセンサーを同じ優先順位で稼働させると、どっちに反応すべきかとっさに選べず、フリーズしてしまうそうです。

つまり、死角をなくするためには、とっさの優先順位が違う者同士でペアになるのが、1番最短で全方位のチェックが終わり、生存可能性が上がることにつながる、ということですね。

そう、夫婦とは愛し合う為ではなく、生き残るためのペアである、ということです。

・おわりに

本書を読み進めると、相手の考え方や、相手への寄り添い方などが具体的に数多く紹介されています。

なので、詳細は本書に譲るとして、上記のポイントだけでも、相手へ歩み寄り、理解したいと思うようになりませんか?

俯瞰してみると、すごく愛くるしいキャラクターのじゃれ合いみたいに思えてくるかもしれませんね。

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