“現役書店員”がオススメする「絵本」 vol.24
こんにちは。
本日は感動絵本の紹介です。
ハンカチ片手にご覧下さい。
こちら↓
おすすめの理由
・野生動物の世界を丁寧にしっかり描く
著者は、いもとようこさん。
これまでも多くの作品を描かれていますが、親になるとやはりこういった作品に強く胸を打たれます。
「つきのよるに」は月の夜にうまれた「ぼく」が成長し、やがて独り立ちし、力強く生きていく物語です。
人と違い多くの野生動物は生まれてからすぐ歩けるようになり、翌年などかなり早く「独り立ち」していきます。
この本でも、おかあさんとずっと一緒に過ごしてきた「ぼく」が、突然突き放されます。
「ぼく」の気持ちになったらその驚きと悲しみは計り知れません。
それでも力強く育っていく。
そしてそれまでの過程においても、季節に合わせて育っていく様子がしっかり描写されており、
それらが柔らかく温かい絵と共に丁寧に描かれています。
子供に読み聞かせしようものなら、涙の返り討ちにあいます、
それでも読んであげたい本ですね。
きっと僕ら親の方が子供の反応から気づくことが多そうです。
ぜひご覧下さい。