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美容室行ってきた

私は美容室が苦手だ。

あのキラキラした空間。オシャレな空間。
女子力を試されるあの感じ。
可愛い声のキラキラしたお姉さんと話すと、自分の声や仕草が気持ち悪すぎて惨めになる。

美容室では基本的にこちらからは話しかけない。
話すネタが思いつかない。
これは話しかけられたくない訳でもない。寧ろどっちでも良い。
そして指名もしない。
指名した結果、仲良くなった後に裏でクソ客だと思われ続けたら嫌だからだ。
そして一度指名したら、また指名しなきゃいけなくなる気がするのだ。
指名しなくなった後が気まずい。
そもそも、リアルで仲良くできる人はかなり少ない。

よく美容室で楽しそうに会話しているお客さんを見ると少々羨ましく感じるのと同時に、私はあんな風に盛り上げられないなと諦める。
羨ましくも思うけれど、自分じゃ無理すぎて諦めがつく。

天気の話も、芸能人やアイドルの話も、俳優・女優さんの話も、ネイルの話も、服の話も、美意識系の話も全部興味がない上にニュースも見てないし、話を合わせるためだけに見る気もないので、会話を続けられる自信がないからこそ、こちらからは一切話しかけないのだ。

いつもは席に着いて、大体話しかけられるのだが、3言目くらいから話しかけてこなくなることの方が多い。

この人生で唯一たった一人だけ、ずっと会話が続いた美容師さんがいた。
女性の方で、鬱アニメや鬱ゲーが好きだと言っていてその人に勧められたアニメを見たこともある。
鬱アニメや鬱ゲーは好きだが、それだけを見ているわけじゃないところも共感したし、病んでるわけではないところも一緒で、会話してて面白かった。
勧められた物は、何年も前だからタイトルは忘れてしまったがサスペンスものだった。1クールで終わるやつ。
でも展開が気になって一気見したのは覚えている。

しかし「楽しかったな、でも向こうはそんなことなかっただろうな」と思い二度と行かなくなった。

私は人に不快な思いをさせたくない一心で生きているので、話しかけられたらめちゃくちゃニコニコして話すのだ。
それなのに何故か話しかけられなくなる。

自分的には黒歴史を作った気になり、昔は美容室を転々としていた。
適当に相槌を打ったりするので嘘の設定になったこともある。特に他意はない。

最近は他の美容室の料金が高すぎて、おそらく一番安いところにやむ無く行き続けている。

1000円カットも何回か行ったことがあるが、たまたまそこのおばちゃんが怖かったからもう行かなくなってしまった。2回行ったがもう限界だった。
どんなお店でも店員さんがやたら高圧的だったりとか怖かったりすると、二度と来店しなくなるタイプだ。

割り高だったが評判の良い美容室にも一度だけ行ったが、そこのおばちゃんも怖くて行くのをやめた。

大の大人なのに情けないったらありゃしないが、心の怪我をしたくないのだからしょうがない。
これは昔からずっとで、未だに怖い人への耐性がない。

なぜかと言うと、単純に、気分を害するのが嫌だ。
楽しい事しか考えたくないし、楽しさを追求して生きているのに、どうして他人に気分を害されなくてはならないのだ。
どうせ生まれたからには人生の元をとって最期は死にたいといつも考えている。

こんな30歳もこの世にいるんだと安心してほしい。
無理に大人にならなくても良いのだ。
嫌な事から逃げ続けた結果、昨日だってバニラシェークを飲んで幸せに生きてるから。


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