医療ソーシャルワーカー③(事例)

今日は事例(仮)を交えて業務の流れをざっくりと伝えられたらと思います。
肺炎で入院した高齢者を例にしていきます。まずは情報収集を行います。
同居家族の有無、介護保険サービスの利用状況、入院前のADL(日常生活動作)や生活のリズム、治療およびリハビリの進捗状況まずはこのくらいでなんとなくの患者さんをイメージします。
その後病棟看護師から情報を聞き、入院時の家族の反応や患者本人および家族の退院先の希望を確認します。
並行して介護保険の利用がある場合にはケアマネジャーに連絡し、入院した旨を伝えつつ入院前の生活の様子や家族の介護力等を確認。
主治医やリハビリ担当者から治療の目途やリハビリのゴールを確認し、おおよその退院の目途を想定。
上記の途中に患者に挨拶をしつつ、コミュニケーションに問題がないか性格的なところも確認。(高齢の患者が多いため、認知症の有無もなんとなく確認させてもらいます)
事例の場合、抗生剤等の治療を行い、解熱し食事が食べられて経過が良好であれば主治医としては退院許可、リハビリ担当者の評価としても入院前と同程度のADLの回復が見込めるとの見解もあり、およそ1週間~10日での退院になるだろうと情報を集める中で見えてくれば、あとは調整です。
まずは家族へ連絡し、およその退院目途、現在の状況を報告。退院先については入院時同様に自宅退院との希望が聞かれたので、家族の迎えが可能な日を退院日に設定。
退院日が決まれば、ケアマネジャーに家族とのやりとりや現状の患者の様子を伝え、介護保険サービスの調整が必要であれば依頼する。
特段入院前と変わらず、症状も軽快し退院の運びとなればソーシャルワーカーとしてはまずは一安心といった流れになります。
すごく簡単に説明したので、読んだ方にどう伝わるかが不安ですがこんな感じで30~40人の患者さんの調整していきます。
長くなりましたが、情報収集と調整が仕事のほとんどになります。
次の投稿ではより具体的に病院内での立ち回りを伝えていきたいと思います。

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