日本とカナダの生きかた
ずっと何かを書きたいと思いつつ、インターネットで見る抽象的で決まりきった内容にはしたくないと思ってたら1週間もたってしまいました。
もう決まりきった内容でも良いから、好きなように書こうと思います。
今年の12月でカナダに来てまる2年が経ちます。来る前に思い描いていた成果は出せていませんが、少しずつ自分のペースで成長し、大切な人にも巡り合い、アルバイトも安定してきた次第です。
今は日本食レストランでのサーバーのお仕事を掛け持ちしてますが、日本でのアルバイトよりもとても働きやすい環境。バイトを始めた当初は、同僚とうまく意思疎通ができず気苦労もありました。しかし週2~3日働くだけで日本の同様の職種よりも大きな対価を得られ、とてもやりがいを感じています。
時給やチップはもちろんのこと、レストランにいらっしゃるお客さんはフレンドリーでほとんど毎回 Thank you とにこやかに返答してくれるので、どんなに大変で忙しくても「がんばろう」「お客さんに喜んでもらえる接客をしよう」とモチベーションになります。
今はたまたまご縁があって2つの日本食レストランで働かせてもらえてますが、2つ目の仕事を見つめるまで10軒ほどのお店を周り履歴書を配りましたが、返事をもらえ面接まで進めたのは、今の職場だけでした。カナダの職場はだいぶクローズドな印象があり、求人を出すのではなく、職場で働く人の家族や友人との繋がりで仕事を見つけるパターンが多いと思います。
ですが働き口さえ見つかれば、日本ほどの真面目さや勤勉さは求められず、上司であれコミュニケーションはとてもカジュアルなので、ストレスはあまり感じません。上司に注意されたとして、それに自分の意見を言ったとしても、それが的を得ていれば尊重してくれる人が多いです。日本で働いていた時は「平謝りこそ正義」だと思っていたので意見するなど考えられませんでしたし、それがストレスを抱える大きな原因の一つでした。年上・上司であることを良いことに理不尽な言動をとる人も少なからずおり、良い反面教師にしていました。
カナダで1年数ヶ月働き「自分の人生を大切にする事」を学びました。「がむしゃらに仕事をし成果を出す事」を目標にするのも私は好きですし、人生の多くの時間を費やして私や弟を育ててくれた両親にも感謝の気持ちでいっぱいです。しかし日本にいた頃の私は効率や成果重視で、休むことや人生を楽しむ方法をよくわかっていませんでした。
休みの時も資格の勉強をしたり読書に時間を費やし、さらに東京の喧騒も相まって常に疲れていました。学生のアルバイトで得られる給料もたかが知れており、心から何かを楽しむ経験は数えられるほどです。
しかしカナダに来て、仕事はほどほどに、休みの日は山に行き全力で遊ぶ彼の姿や、早期リタイアをして、自分の船で鮭の海釣りに出かける彼の家族を見ていると「人生を楽しんでいる!」感に圧倒されます。そうなりたいと思う反面、今まであまり自然で遊んでこなかったので楽しみ方がわからない状況でもあります。少しずつ色んなアクティビティや人との触れ合いを通して「人生の楽しみ方」や「自分が心から好きと思えるもの」を探求していきたいです。
人生は長いようで短いもの。だから仕事だけでなく、日本に帰る時間を意図的に長くとって家族との時間を楽しみたい。帰省した時も決まりきったビュッフェに行ったり実家と祖父母の家を行き来するルーティンをこなすのではなくみんなで「楽しい」と思える瞬間を増やしていきたいです。