100円玉が転がった先と変性意識_【見た夢の光景】
どういうわけか、私たちはまた中学校に戻ることになった。一時的か継続的か不明だが、また中学の時の制服を着て、現役の中学生たちに混じって通学路を歩いている。
今の制服は、当時のものにプラスされる形で薄い紫色のワンピースのようなロングカーディガンのようなものも着用されていた。私たちの時はあんなのなかったよねぇと言いながら、友人と歩いている。ちょっといいなぁと羨ましい気持ちだった。薄紫を着た子と着ていない子と半分くらい。
へぇと少しわくわくしながら歩いていた。そして、学校に行くための電車に乗るために駅に着いた。小さな駅だ。駅自体は覚えているが、乗り方とか行く先などは忘れてしまっていて、友人とどうだっけ? と言いながら切符を買うのも手こずった。
不慣れなため、切符を買うための100円玉を落としてしまった。100円玉が転がって落ちた先は駅の外にある水場だった。水道が地面に建てられているような古い水場。そのすぐ前は道路だった。私は100円玉を追って、自分が落としたそれを水浸しの中から拾うと、その先にもう一枚100円玉が落ちているのを見つけた。あ! ラッキーと思ってそれも水浸しの中から拾った。まだあるかも、と思って見たら、今度は5円玉を見つけた。わぁ! と思ってそれも拾った。でも、その5円玉は見かけこそ5円玉だけど、よく見ると実際のものよりずっと分厚くて、更に側面にダイヤモンドのようなキラキラしたものも見えて、とても豪華だった。
私はそれを理解したくて、眺め続けた。
* * *
気がつくと母の意識が変だった。変性意識に入ったような感じで、見えない何かを手で操っていた。そこはおばあちゃんの家だったが、母の前には知らない男性もいて、その男性は実在している様子ではなかった。どこか母を導いでいるようにも見えた。
手で模様を作り何かしている。そこに漂う雰囲気は異様だった。普通ではない。異空間のようであった。誰もいない応接間に電気がついているだけでとても不気味だった。母に何か訊ねても、その手の先にある何かに尋ねるように仕向けられ、ただただその異様な雰囲気に包まれるだけで何も解決しなかった。
広い玄関の扉から差す太陽光だけがまともだった。
//夢ここまで
at 20240115
~筆者雑記~
私は中学生の時、電車通学ではなかった。電車など使う必要がないくらい近かったからだ。でも、夢の中では確実に思い出の駅で、懐かしさやそれを味わっている嬉しさでずっと笑っていた。
夢の光景と感覚を思い出すと駅までの通学路は、小学校への通学路に重なる。でも、制服は中学時代のもの。いろんな記憶が入り混じっているのかな。駅は道後温泉駅に似ていた。
母の異様な夢は、目覚めた後もとても異様だった。思い返すとその異様さも一緒にやってくる。私の夢の舞台はおばあちゃんちが多いなぁ…。