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状況が変わっても変わらないものが【夢日記】

 そこは四角の中に四角が四つほど区切られた空間。
 一番大きい四角には働く人が、一番小さい四角にはそれを見守る人がいた。
 私は一番大きい四角にいたのだけど、体を縦に保つことができなくなり、一番小さい四角の部屋に行くことになった。そこにはとある会社で1年ほど働いた時に、たまにしか顔を見ない男性上司とよく似た人がいて、その人が私をそこで匿うように置いてくれた。なので、私は安心して横になっていられた。
 大きな四角にいた小島さんや井出さんとも今まで通り接することができた。今まで通りどころか、美加さんに至っては、中ぐらいの四角の部屋でなにか湯船のような液体状のものに入りながら「私、ゆなみさんのことあめちゃんて呼んだことなかったよね」ととても親しげに話しかけてきた。確かに、名前で呼ばれたことはなかった(と夢の中では思ったが、実際にはありました)。美加さんは、どこか私を避けているなぁと思っていたし、ちょっと怖かったので、そんなこと言われた時にはとても驚いた。
 とにかく大きな四角にいなくても、私は私を保っていられることにとてもホッとした。全部小さい四角にいるあの人が配慮してくれた。それはそれは暖かい包容力で守ってくれた。

*  *  *

 場面が変わって、昔ながらの商店街のようなところ。老舗の大きな店舗をもつ店の店主が斜め向かいのお店に何か伝えている。老舗商店は、まだ2階の雨戸は閉まったままだ。看板は○の中に一文字。ここの場面は砂漠のような色合い。私は、老舗商店の斜め向かいの店の前にいてその様子を見ている。
 その商店街を振り返り、老舗商店側の建物を見ると、今度は随分現代に近い建物が立っている。緑色と灰色、白の印象。私はそのビルに用事があり入口に入る。そこは二軒のビルが隣接していて入り口も間違えるほど近くにある。私はぼけーっとしていて、来た男性の後を何も考えず後をついて行ったら、トイレに行き着いてしまった。後少しで男性トイレに入ってしまうところだった。ハッとして、その男性にも気づかれることなく踵を返した。
 今度はエレベーターの前に行き着いたが、たくさんの人が乗る中に入るのが嫌で咄嗟に階段で行くことにした。階段で何階か上ったらそこは薄暗く、全面薄汚れた濃い緑色の部屋というか空間だった。そして扉に大きく「6」と書いてあった。6階なのか、ここで行き止まりということはまた下まで行ってエレベーターに乗り直さなければいけない。それを思ったら大きなため息がでた。私はいつのまにか裸足だった。

*  *  *

 どこかの落ち着かない細長い空間に私は横になっている。仕方なく横になっている。
 あぁ、このままここにこうしていたら私はどうなってしまうだろう。
 そんなことを思いながら動けずにいた。しばらくしたらそこに1人の男性がやって来た。私は緊張したが、その男性は私に毛布をかけるようにして、気にかけ黙って見守ってくれた。誰かに似ていたが思い出せない。雰囲気だけ覚えている。彼が来てくれたので、私はその後安心して横になっていられた。

//夢ここまで
at 20240507

~筆者雑記~
 真ん中の夢は、大勢の人が進む方を拒み、独自の道を進んだけれども、6の数字の前で行き詰まってしまっている。エレベーターだったら6階を優に通過して目的の階に着いていたのかもしれないが、やはり窮屈な箱に入っている時間が少しでも嫌だと思ってしまう私…。労力を使うけれども自由度の高い階段の方が断然いいのだ。と、この夢を見ても思っている。でも、階段では辿り着けないみたいだからいずれにしても窮屈を体験しなくてはいけないみたいだ…。
 この真ん中の夢を挟んだ前後の夢は、優しさや包容力、愛といったものを深く感じる夢でとても幸福感を感じるものだった。もしかしたら実際はこういう優しさや愛にいつも包まれているのかもしれないなぁ、と思いました。気づけていないだけで。


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