DAY10- Cabi, World Perfect, Reuse
見事に日記をサボりまくり、すでに帰国してからこの記事を書き足しています〜笑笑(サボってしまったのには、色々あるので最後に書きます!)
8/9(金)は、一旦プロジェクトから離れて、SDGsに取り組む組織を訪問しに行きました!たくさんの写真を使って説明しますね〜〜
①Cabi - 人材会社
今日の集合場所は学校ではなく、Shopping StreetのMagazine近く!なんとこんなに立地のいいところにCabiという人材会社がありました。中に入ると、一人一人個室のデスクがあって日本の大部屋での仕事スタイルと大きく違うことを実感しました!
このCabiという会社は、株式ではなく国営の人材会社で、マイノリティーに当たる人々を労働参入させることに特化した会社です。講義をしてくださった方は、50代くらいに見えましたが孫がいるとか!(そもそもデンマークで見る、子連れのママの年齢層が平均的に若い!)
デンマークでは、最低賃金を規定する法律はないそうです。労働組合とのNegotiationと合意で決まると。やはりヨーロッパの労組の力は日本と大きく違い、強いんですね〜。(仕組みも違いますが、、)また、所得税は平均40%と、稼いだ額の半分ほど持っていかれます。それでも医療費、教育費無料ですし、生活必需品は高くないですから、バカ高い教育費を払わなければ生きていけない日本の生活の方が、富裕層でない限り厳しい生活だと思います。ちなみにデンマークの大学生は授業料無料どころか毎月9万円もらえるんですよ。
そしてデンマークの週平均労働時間はなんと37時間!週5で働いている場合、1日7時間ほどなので、朝9時スタートのお昼休憩1時間挟んだら18時には帰れちゃう!(いや待って、これって普通のはずじゃないの??)
ただドイツでは週平均労働時間は40時間、そして日本は45時間、韓国はほぼ50時間、、、。平均ですからね。しかも、デンマークの一人当たりの経済成長率(GDP)は日本よりも全然高いんです。(参照:世界の1人当たり名目GDP 国別ランキング・推移(IMF)https://www.globalnote.jp/post-1339.html)なんだこれ、、。アジアの労働時間を聞いて衝撃を受けた時のスピーカーの顔が忘れられません。笑
この会社の目的は、社会のマイノリティを労働市場に巻き込み、失業を減らすことを通して、SDG8のDecent Work and Economic Growth(良い仕事と経済成長)を達成すること。ではマイノリティーとは何か?各テーブルで話し合い、皆で出し合ってみると、Cultural and Sexual Minority, Criminal Back Ground, Language, Physically and Mentally Disable,(=文化的に、性別的に少数の人、犯罪歴を持った人、言語的に壁がある人、身体的精神的に障がいを持つ人)などが、出てきました。しかし、デンマークでも、多くの企業が初めは、障がい者などのマイノリティーな人々を雇いたがらないそうです。なぜなら、企業にとっては、マイノリティーな人を雇うことで新たにかかる負担が増える訳ですから、余裕のない会社は厳しいそう。ただ、マイノリティーな人々を雇うことの、企業にとってのメリットは、国の補助金がもらえたり、税金が軽減されたり、SDG8のゴールに協力してますというCSRが宣言できたりするので、それらが企業にとってのモチベーションになるそう。
またもう一つ話し合ったのが、「なぜ働くことが重要なのか?」という問い。働くことは、金銭的な安定だけではなく、コミュニティー形成や、自分に価値があると思える喜びや、個人の成長、通勤など身体的な運動を促します。彼らは、仕事における、収入だけでなくこれらの側面も非常に大事にしていました。
具体的な活動としては、就職支援サービスを様々な言語で提供したり、復員軍人やホームレスの人、障がいを持った人に特化した職業訓練学校を充実させ、働く能力をつけさせたり、様々な企業にマイノリティな人々を雇ってもらうことをしているそうです。企業はやはり初めは避けるものの、一旦雇って見ると、その後よりマイノリティ雇用にポジティブで積極的になるそうです。
日本にも、LITALICOやゼネラルパートナーズなどの人材会社がありますよね。デンマークとの具体的な違いはわかりませんが、個人的にはマイノリティの方に出会う機会がまだまだ少ないので、日本でできることがもっとあるのではないかなと思います。(デンマーク滞在中だけでも、車椅子で普通に働いている人を少なくとも2人は見てびっくりしたのを覚えています。)
②WorldPerfect
そして次に向かったのがStreet Foodから5分くらいのところにあるWorld Perfectという会社。ここでは、Aarhusの街をSustainableにするための様々な活動を行なっています。すでに10年経つそうです。この「World Perfect」という大胆でかっこいい名前は、People, Planet, Profitの三つが持続すること(Sustainableの本質的な意味)が実現すれば世界はPerfectになるという信念から由来しているとか。
そもそもSustainableという言葉を使い始めたのは、実は1992年にノルウェーの首相が言ったもの。国連よりも先にSustainableな環境にするためのゴールが示されていたようです。
待ち時間にオーガニックのジュースを頂きました!
まず最初に紹介してもらったのが、Aarhus City Sustainable Map。OrganicやVegan商品を扱うお店などを地図に示したものを作成したそうです!かなり労力がかかったそう。。また印刷に使っているインクも天然素材を使っているとか。
そして次に、ゴミがたくさん出る様々なFestivalでの活動。まずこのゴミ箱、ただデザインがユニークなだけではないんです。
夜になると、みんなが見つけにくいことから、夜になるとソーラーパネルのエネルギーで光るそうなんです!なんてユニークな発想!
またフェスでよく起こる問題に、お皿やカップを持って両手が塞がってしまうということがあるそうで、、このプラスチック素材のお皿とカップは、結合することを可能にし、問題解決したそうです!そうすることで、そこらへんにポイって置かなくなり、使用するお皿やカップが一人一つずつになったとか。
そして次は、2年前に、Ship raceの国際大会がオーフスで開催されたそうなのですが、その際に各船に持ち運べる簡易ゴミ箱バッグを作ったそうです!バッグの素材は、忘れてしまいましたが捨てられた素材をReuseし、大会終了後は、中のケースを外せば普通のバックパックとして使える仕組みに!
また、コスメも作っていて、コーヒー豆の粕で作られたface scrubを紹介していただきました。見た目も匂いもThe コーヒーという感じで衝撃。笑
③Reuse
次にWorld Perfectのすぐ裏手にある、「REUSE」と呼ばれるリサイクルセンターに行きました。
ここでは、市民の誰もがここに置いてある家具や、本、CDなどを無料で持ち帰ることができます!説明中に、ちょうど家具を運び出そうとしていた方に遭遇しました。家具を乗せている、この運ぶための自転車も無料で借りれちゃいます!良い家具持って行ってたな〜〜笑
下の写真はテントに入る手前に貼ってあった注意看板。言語が読めなくてもイラストがあるのでわかりやすい!
奥に見えるコンテナから、運び出しているそうですが、このコンテナは市から預かった中古品ももあるそう。毎日2トンもの中古品が運ばれてくるそうです。面白かったのは、テント内で中古の音楽プレーヤーを使ってEDMがずっとかかっていました。笑
テントの外にも小屋が並んでいて、子供用の遊具や本、CD、食器など様々なものがありました。
ハリボーもみっけた。笑
余ったものを使ってリメイクのワークショップを行なったり、食器などをつめたパーティーボックスを貸し出していたりするそう!自転車もあるので、修理も行うそうですよ!
④今日の生活
帰りに、ギターショップがあったので、ギターを手に取り友達と一時間ほど弾きまくりました!!店員に何も言わなくても試すことができちゃうので、たくさんの人がリラックスして弾いてたなあ。久しぶりにlet my hair downできました!
お昼には、Street Foodでデンマークの伝統料理であるミートボールカレーを食べました!甘くて美味しかった〜〜!(デンマーク人の友達は、Street Foodは高くて嫌いらしいですが、、笑)
⑤日記を書き続けられなくなった理由
そして最後に、日記を書き続けられなくなった理由(言い訳)ですが、体に異常な数の発疹が出てきてしまったのです。この日の前日に、腕に10個くらいできてた湿疹が、この日には顔や足など50個ぐらいまでに増え、衝撃的でした。
最終的には100以上の発疹ができてグロいことになるので、この写真は可愛いものです。。
しかもめちゃめちゃ痒くて熱を持ってるから怖い!この時は食あたりの蕁麻疹なのか、蚊なのか全く分からずただただ恐怖でした。後から、その正体がBEDBUGS(トコジラミ)だということが発覚し、最終日までこの虫と戦い続けます。。泣(フロントスタッフとも。)ということで、このせいで眠れぬ日々が最終週まで続き、体を壊さないように色々な処置で時間を取られてました。。。泣
今度、一連の騒動を写真付きで、一つの記事にしたいと思います。
ということで、非常に時間が空いてしまいましたが、読んでくださりありがとうございました!
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