見出し画像

役に立つかもしれない日帰り伊部のすゝめ

やべ~~~~~~~~~年越しするまでには書こうと思っていたのにあれこれやっていたらもう年末(12月31日)じゃねえか~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!お前この前の土日で書くって言ってただろうが!!!!!!!!!

……ということでね、今大慌てでこのnoteを書いているんですけども、おそらくは間に合いません。3が日のどこかでしれっと投稿すると思います。
noteは計画的に書こうね!お兄さんとのお約束だ!

→結局書きあがったの2月じゃねーか!バーカバーカ!


はじめに。(noteの目的について)

このnoteを書こうと思い立ったきっかけとして、12月15日にあるお知らせが公開されました。

なんで??????(なんで???????)
そう口から出てしまうくらい突然発表されたのがこの「藤原肇 備前焼小町 コラボキャンペーン」でした。贔屓目抜きにしてもやってることの大きさがデカめの生かライブの業務報告で出せるレベルだと思うんですけど……?

今回の期間は2023年の2月15日から3月15日。
竹湯呑の初回販売が開始されたのが去年の2月14日で、その翌日である2月15日からデレマスに藤原肇が初めて登場した3月15日までが期間になっているのは偶然だったとしても面白いなあと思っています。
ついでに言うとMOIW2023の開催日が2月11日(土)と翌12日(日)で藤原肇本人もキャストとして登場予定で、その熱が冷めやらぬまま期間が始まる訳なんですよね。
つまり短いスパンで色々なお仕事をしている藤原肇を見て感じることができるんですよ!!!!!!!!!!さあこのnoteを見た皆様!!!!!!!!!!!!!!今すぐ岡山に行く準備をしましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

と、言いたいところなんですけどね。
私みたいに割と軽い気持ちで遠出やっちゃうような人や、電車や車で1時間でいけるような場所に住んでいらっしゃる方ならともかく、例えば首都圏に住んでいる人がおいそれと日程を作り出すのって大変だと思うんですよ。東京から見て物理的に遠い場所ってのは事実ですから。

でもやっぱり私個人としては一人でも多くの方々に担当アイドルの活躍を見て欲しいなと思うところがありまして。
今までnoteに旅行記という形でどこ回ったよ~とか、どこに泊まったよ~ってのを記録したものをなんとかして活かせたらなという思いがあり、私がお伝えできることとして何がいいんだろうと考えた結果が今回の表題に挙げさせていただいた『役に立つかもしれない日帰り伊部のすゝめ』というお話になります。
はい、日帰りで岡山県は備前市の伊部地区に行って備前焼小町藤原肇のお仕事っぷりを見にいこう!そして備前焼デビューしよう!ってことですね。
私自身としても実は日帰りで行ったことの方が多く、かつ複数の手段を使って訪問していたのもあるので、各々のメリットデメリットや実際の計画等をこのnoteで紹介して、それを見てくれた方が伊部の地に足を運んでくれたらいいなと思う次第です。
それでは次の目次から行ってみましょう。

1.旅行プランを立てよう

1.0.前提条件

今回は岡山駅まで向かった後、電車(赤穂線)で伊部駅まで向かって日帰りで帰宅するのを前提としたお話をします。
例えば播州赤穂経由で向かうとか、駅または地元から車で向かうとか、他にもルートとしては挙げることはできるのですが、恐らくそのプランが立てられる人は色々と慣れていると思いますし、既にある程度頭の中に予定が立っていると思いますので……ご了承くださいませ。

1.1.伊部ってどこなの?

はい、ということで日帰りでの旅行プランを立てていこうと思う訳ですが、そもそも場所が分からないと立てようがないですよね。なのでまずは伊部ってどこなんですかという所からいきましょう。
※既にご存じの方は読み飛ばして構いません。

色々な定義はございますが、ざっくり掴むなら赤穂線という路線に存在している伊部駅と、その周辺を指すと考えて頂ければ差し支えないと思います。
画像で示す場合はこの辺を押さえておけばとりあえずはOK。
※もう少し知りたい場合はこちらの岡山観光WEBにて。

新幹線から一瞬だけ街並みが見えます。

と、ランドマークとなる駅があるので目標設定自体は難しくないのですが、問題はここまでの道程。ポイントとしては2つあります。
ということで岡山県全体から見た伊部の位置がこちら。

……些か見難いですかね?岡山市周辺で絞ってもう少し近付けてみましょう。

パッと見だとつかめないところがあるとは思いますが、岡山県の中心地(岡山駅近辺)からちょっと離れたところに位置しているのが第一のポイントになります。電車で結ぶ場合は岡山駅から30.2kmで35~40分程度。
(お隣兵庫県の播州赤穂駅からだと30~35分程度ですがここでは割愛)

そして到着までの時間にブレがあることにも繋がるのですが、もう一つのポイントとして電車の本数が少ないことを考慮する必要があります。ほぼ1時間に1本しかありません。
まあ赤穂線の本数自体は岡山駅起点からだと時間2~3本はあるのですがその内の半分が途中駅止まりになる為、1時間に1本しかないと考えておいた方が無難です。
補足として、岡山県で有名な観光スポットである倉敷の美観地区や瀬戸大橋から足を延ばすまたは運ぶ場合、岡山駅から30分程度の時間を別途見込む必要があります。岡山県って広い。

ちなみに今回の期間外の話となりますが3/18(土)からのダイヤ改正で赤穂線の本数が削減される為、発表される時刻表によっては更に行くのが困難になる可能性もあります。実際は便宜を図ってくれるとは思いますが、その意味でも今行く方がやりやすいのかな、と思っています。
岡山-相生の駅間が長いし静岡-掛川-浜松みたいに短い区間で新幹線駅を作ってくれてもいいのにね

1.2.往復手段を考える

ここからが本題。岡山駅までどのような方法で向かい、どの方法で買えるかを考えてみます。
まずは岡山駅の時刻表がこちら。

前項を見て頂いた方には繰り返しになりますが、伊部駅まで向かうには赤穂線という電車を使用します。
おおむね1時間に2本の電車が走っていますが、その内の半分が途中駅で折り返してしまう為(西大寺、長船が該当)、伊部までたどり着く電車は実質1時間に1本と考えて頂いて差し支えありません。播州赤穂と表示されている電車に乗るようにしましょう。
※同じく伊部駅に向かう行き先として備前片上と日生も該当しますが、夕方以降の電車なので割愛。

ということで、7時から13時までに伊部駅に止まる電車を抜き出したのがこちら。

岡山発  伊部着
07:21 → 08:05
08:30 → 09:09
09:25 → 10:02
10:55 → 11:33
11:53 → 12:33
12:55 → 13:33
※2024年3月20日以降のダイヤ

JRおでかけネット 岡山駅時刻表より抜粋

本当に備前焼小町関連と備前焼しか見ない!ってつもりでなければ上記のいずれかには乗りたいところ。岡山13:55発→伊部14:33着もありますが前回のように伊部以外の観光名所の紹介や、帰りのことも考えるなら少しはゆとりを持たせる方が合理的かな?とも思ったり。

次に伊部駅の時刻表がこちら。

一度岡山駅に戻ることを前提とするので今度は岡山方面の時刻表が該当します。
実際に見ていただくと分かるのですが、原則1時間に1本のダイヤなので乗り遅れが致命的になりやすいです。それでも泊りであれば(遠くに宿を取っていない限りは)終電さえ間違えなければリカバリ可能ですが、こと日帰り旅行においては乗り遅れ≒翌日以降を含めたプラン崩壊に繋がりかねないので後述する移動手段の終電、余裕があればその1本前の電車とセットで覚えておきましょう。

どのような方法で帰るかにもよりますが、この辺の電車を覚えておけば損はないかな?と思います。以下抜粋。

伊部発  岡山着
13:20 → 14:01
14:18 → 15:09
15:15 → 16:03
16:12 → 16:56
17:13 → 18:03
17:45 → 18:26
18:10 → 18:55
18:32 → 19:19
19:30 → 20:20
※2024年3月20日以降のダイヤ

JRおでかけネット 伊部駅時刻表より抜粋

ではこのいずれかの電車に接続するとして移動手段を考えてみましょう。
以前私とはしっとさんで行いました肇と伊部について語る生でもお話しましたが、通常は電車(新幹線含む)か飛行機+送迎バスで向かうのが無難です。
乗り換えにかかる時間や道中でのトラブルを考慮すると5~10分前には岡山駅に着きたいところ。さてどうするか。まずは電車の場合。

・電車(新幹線含む)の場合
考え方としては簡単で、行きはどの電車または新幹線であればその後の赤穂線に乗車できるか、帰りは逆にいつ伊部駅を出れば帰りの電車に乗れるかを考えれば間違いありません。各種検索サービス(Yahoo!乗換案内やジョルダン等)で最寄りの駅から伊部駅まで検索すれば計画も容易に立てられます。
特に知っておくと便利なのが終電ですね。電車遅延等で予定していた電車に乗れなかったり飛行機が欠航した際、どの電車に間に合えば外泊せずに帰宅できるかは日帰り旅行を行う上で大事な話になります。
ここでは参考として博多、広島、新大阪、名古屋、東京の新幹線主要駅への終電とその1本前を掲示します。参考までに。

駅名   岡山発 駅着 電車名
博多   22:09 23:51 のぞみ59号
※一本前 21:26 23:09 のぞみ57号

広島   23:14 23:54 のぞみ109号
※一本前 22:57 23:32 のぞみ107号

新大阪  22:48 23:37 みずほ614号
※一本前 22:41 23:32 ひかり594号

名古屋  21:44 23:20 のぞみ78号
※一本前 21:13 22:49 のぞみ76号

東京   20:36 23:45 のぞみ64号
※一本前 20:20 23:32 のぞみ62号

※2024年3月20日以降のダイヤ

JRおでかけネット 岡山駅時刻表より抜粋

続いて飛行機の場合です。

・飛行機の場合
岡山県には岡山桃太郎空港という空港があります。

就航している路線は東京羽田と北海道新千歳、そして沖縄那覇の3路線なのですが……沖縄那覇は日帰りするには不向き(岡山着20:25、岡山発08:15)、北海道新千歳も日帰りするには不向き(岡山着10:45、岡山発13:25)でかつ季節便(7/14-10/28)の為休航期間があることに注意が必要になります。
補足として宿泊込みであれば神戸空港か伊丹空港まで飛んだ後に新幹線で岡山まで向かうのがいいですよ。新大阪・新神戸~岡山駅間の移動は新幹線はどの列車に乗っても問題ありませんので。

また岡山桃太郎空港は岡山駅から離れた場所にあり、飛行機の発着時間に合わせて駅へのシャトルバスが運行されております。
上記の点を踏まえたうえで、羽田発から空港着、その後バスで岡山駅まで向かう際の時刻表がこちら。

 飛行機  飛行機  飛行機    岡山空港    岡山駅
出発時刻 到着時刻 航空会社 バス出発時刻 バス到着時刻
 7:45   9:05   ANA    9:15     9:45
 8:10   9:30   JAL      9:40     10:10
   10:00    11:20    JAL      11:30      12:15
   10:05    11:25    ANA    11:35      12:25
※2024年3月15日現在   

岡山桃太郎空港時刻表より抜粋

時刻通りに行けば飛行機到着してから10分後に岡山駅行きのバスに乗ることができます。費用は大人1人につき780円。
一つ注意事項として岡山駅行きの他に倉敷駅行きのバスも運行している事が挙げられます。直接倉敷観光に行く場合は岡山を経由しなくても良くなるので凄く便利なのですが乗り間違いにだけ注意。
この表と最初に挙げた岡山駅発の赤穂線時刻表を結びつけるとこうなります。

①7:45羽田発(ANA)
9:05空港着→9:15岡山駅行バス発→9:45岡山駅着→10:55駅発→11:33伊部着

②8:10羽田発(JAL)
9:30空港着→9:40岡山駅行バス発→10:10岡山駅着→10:55駅発→11:33伊部着

③10:00羽田発(JAL)
11:20空港着→11:30岡山駅行バス発→12:00岡山駅着→12:55駅発→13:33伊部着

④10:05羽田発(ANA)
11:25空港着→11:25岡山駅行バス発→12:05岡山駅着→12:55駅発→13:33伊部着

ANAとJALのどっちを使うかは好みになる為、拘りが無い限りはこの後紹介する復路と一緒に考えるとよいと思います。
いずれにしても伊部駅への到着時刻は11:33または13:33になることを認識しておけばOKです。もし岡山駅周辺の観光(岡山城や後楽園等が有名です)をしたい場合は①または②のルートで岡山駅まで向かった後、電車を1,2本遅らせるといい塩梅に観光地巡りができますよ。

そして復路。
こちらも同じく岡山駅からのバスで空港へ、そこから羽田に戻る際の時刻表がこちら。

   岡山駅    岡山空港    飛行機  飛行機  飛行機   
バス出発時刻 バス到着時刻 出発時刻 到着時刻 航空会社 
  15:30    16:00    17:10    18:25   ANA
  16:20    16:50    17:40    19:00   JAL
  17:40    18:10    18:55    20:10   JAL
  18:30    19:00    19:50    21:05   ANA
※2024年3月15日現在

岡山桃太郎空港時刻表より抜粋

注目なのがJALとANAで最終便の出発時刻が1時間異なることです。
流石にここまで時間が開くと岡山での動き方も変わってくるので羽田に着いてから自宅までの道程、翌日の予定等を考慮して選ぶといいと思います。
ここに伊部駅の時刻表と結びつけると下記の電車に乗ることで予定の飛行機に搭乗することができます。

①18:25羽田着(ANA)
14:18伊部発→15:09岡山駅着→15:30空港バス発→16:00空港着→17:10空港発

②19:00羽田着(JAL)
15:15伊部発→16:03岡山駅着→16:20空港バス発→16:50空港着→17:40空港発

③20:10羽田着(JAL)
16:12伊部発→16:56岡山駅着→17:40空港バス発→18:10空港着→18:55空港発

④21:05羽田着(ANA)
17:13伊部発→18:03岡山駅着→18:30空港バス発→19:00空港着→19:50空港発

①、②はお昼すぎには出ないといけないパターンになる為、日帰りで回ることを加味すると③か④のパターンにするのがgood。私も飛行機で日帰りを計画する際はこのどちらかにしています。
また、④については伊部発の電車を1本前の17:13にすると岡山駅でお土産等を買う時間を多めに取ることができます。色々と選びたい際はこちらがおすすめ。
→飛行機との接続関係でちょっとタイトになりました。要注意。

ちなみに、どの移動手段が一番いいかと言われたら意外と一長一短なのかなという認識です。
飛行機は兎に角乗っている時間が短いのが強みですが飛行機移動特有の時間の厳しさがどうしても付きまといます。数字だけ見ると新幹線よりコンパクトに動けそうに感じますが岡山空港までの移動が意外と遠く、かつ空港の周りに何もないので、あれ?と思う人もいるかもしれません。
一方で空港が山の上にあることから夜は星がよく見えますし帰りのバスで綺麗な夕日を拝めることもあります。それがまあ綺麗なんですよ。
その時に身体を通り抜ける風情が私は好きなんですよね。ああ、寂しいけどこれで帰らないといけないんだ……って気持ちになれるので。

新幹線の強みは飛行機と比べると断然本数が多いことです。
ふらっと行って帰ることもできれば予定を少しずらして目一杯まで旅行を楽しむことだってできます。この融通の効き具合は絶対的でしょう。
一方で(特に東京まで帰る場合に)移動疲れが出やすいのがデメリットかなと思いますね。3時間と1時間弱の差は日帰りだと特に影響が出ます。
そこを気にするなら泊まった方が……と言われたら何も言い返せませんが、下手なことを旅行中に考えてしまうくらいなら前もって予測を立てた方が楽ですからね。この辺は私の手癖でもありますが……

・他の移動手段
今回は飛行機と新幹線に絞りましたが、移動手段としては他にも在来線に高速バスがあります。
どちらも費用を抑えることができるのが大きな利点でしょう。抑えられればその分旅行中に予算を回すことができますからね。デメリットは移動時間が大幅にかかること。慣れていても影響出る時はでますし、体調調整や時間の取り方をより慎重にする必要があります。
また東京・静岡方面からであればサンライズ出雲・瀬戸(定期運行)を選ぶ選択肢もあります。今日日夜行列車は貴重な移動手段なので、もし興味があれば調べてみるといいですよ。あそこにしかないドキドキが、間違いなくあります。

2.何をするか考えてみよう

2.0.その場所でできること

ここからは何をするかを考えてみるターンです。
折角来たことのない場所に足を運んだのですから、一つだけでもいいので何か見て触れてほしいと、そう思ってしまうんですよね。
でも日帰りだと時間を気にしてしまいがち。なのでここでは私が実際に伊部に足を運んでやってきたことの中からおすすめしたいものを紹介させていただけたらなと。
勿論明確な目的があればそれでも全然いいと思いますし、備前焼小町のアレやコレやを見たい!ってのも立派な目的です。というかそれだけでも十分楽しめますしね。なのであくまでも参考程度に見て頂ければ幸いです。

2.1.備前焼を買ってみよう

やっぱり伊部まで来たのであれば手にしてほしいのが備前焼です。
手触りに特徴がある、水がおいしくなる、ビールの泡立ちが良くなる、保温保冷が効く等面白い特徴が色々あるのですが……中々触れられる機会がないのが現実としてあります。例えば知り合いに触らせてもらえる機会があったり百貨店や専門店が近くにあればチャンスができるとはいえ、意識して足を向けないと出会えないのも悩みどころ。
ですが伊部に足を運んだということは!今までの人生の中で一番備前焼に見て触れる機会ができたということ!これを逃さない手はありません。
是非実際に目で見て、触れて、光に当てて、お気に入りの一つを手にしてみてください。

備前焼を取りか使っているお店の多くは駅の北口から真っ直ぐ行った突き当りのT字路を中心とした東西に伸びる道に並んでおります。
手書きなので汚くて申し訳ないのですが、色をつけるとこんな感じ。

大体この辺。メインストリート的な考え方でOK。

基本的には入口が開いていたり、電気がついていたり、のぼりやのれんが出ているところであれば自由に出入りしてウィンドウショッピングしても問題ないとの認識です。たまにハイクラスな逸品を取り扱っているお店もありますが、ちゃんと値札がついていますのでその辺はご安心を。
また作品についてはガラスケースに入っているものでなければ実際に触れて持ち上げてみたり、いろんな角度から見て色合いを確認できることが多いです。割れ物ではあるので取り扱いには注意ですが、実際に触れてみて気付くことも沢山あるので私個人としては是非触れてみてほしいなと。
もし「この作品が気になるけど触れていいのかな……?」と思ったらお店の人に一声かけると確実です。その時にどんなものを探しているかとかをお話すると他の作品を紹介して貰えることも。

……ただ、こういうのって慣れていないと「自分が入ってもいいのかなあ」って思いがち。
なので私目線で恐縮ではありますが、初めて来た方にも訪れやすそうな場所をいくつか挙げさせていただきますね。

・備前焼伝統産業会館 ※火曜休

伊部駅直結!北口改札を出てすぐ左!階段を上がって2階で沢山の備前焼が貴方をお出迎え!観光・購入目的の方向けの場所になるので肩肘張らずに入ることができます。様々な作家の作品が集まっているので違いを知ることができますし、人間国宝の作品も展示されているので目の保養にも○。
ちなみに1階は備前市のおみやげとなんといっても藤原肇の竹湯呑が展示されています。ひっそりと、しかし確実に存在を放つその姿は必見。

・Gallery Kai ※不定休

備前焼作家である森大雅さん、藤田祥さん・馬場隆志さん3名の作品を取り扱っているギャラリーで、備前焼でありながらも新しい技術を取り入れた作品が数多く展示されておりとても見ていて楽しいなと思える場所です。
それとプロデューサー向けの大きなポイントとして大きいのが、関係者の方々がとてもご理解のある人達であるということろ。私もよくお世話になっておりますへへぇ……
店内を見渡してみると見たことのあるアレコレがあるかも……?

・一陽窯

名前にもある通り窯元であり、お店の奥にある登り窯から出された作品が展示されております。
取り扱っているものとしては家についたらスッとすぐに使いたくなるような日用品が多いイメージです。面白い所ではコーヒードリッパーやスパイスミルもありますよ。(買いました)
Gallery Kaiさんと同じくこちらもご理解のある方がいらっしゃるのもポイントです。……というよりも、こちらに関してはあの備前焼ぴにゃこら太の監修に携わったところと言えば伝わりますかね?それとレジ横にもご注目。

・一陶庵

URL先のTwitterを見て頂ければわかる通り、こちらもとてもご理解のある方々がいらっしゃいます。取り扱っているものとしてはアクセサリーやスプーンに箸置き、さらにはストローと小物が多い印象で、他の場所とはまた違う意味で「これも備前焼で作れるんだ……」と驚かされるかもしれません。
またこちらには名刺を刺すことができるボードがあります。何の名刺を刺すのかって?そりゃあ……ねえ?

・夢幻庵峠店 ※木曜休

峠店と記載されている通り複数の店舗を構えていらっしゃいます。本店は南口側にあり駅から離れますが工房もお持ちで、更には東京の銀座にもお店があるんですよ。最近はカフェも行っております。
お店自体は駅中心から少し歩きますが、様々な作家さんの作品に加え工房にて焼き上げた作品も併せて様々な作品がバラエティ豊かに展示されております。備前焼伝統産業会館と比べるとこちらの方が雑貨や小物を取り扱っている印象ですね。私はミルクピッチャーをここで買いました。
また、こちらのお店も少し奥の方に行くと名刺が刺さっているボードと、見覚えのある何かが……?
坂の途中にあるので可能であれば駅のレンタサイクルを使うとスムーズに行き来ができます。お試しあれ。

・備州窯

一陽窯さんと同じく窯元であり、そこで焼かれたものを中心に大小様々な作品が並べられております。こちらも駅からは若干歩きますが大きな建物に花時計がランドマークとなっているので近くまで行くとすぐに分かると思いますよ。
品揃えが特に豊富で、かつお手頃な値段でお迎えできるのが特徴です。個人的におススメなのはお皿などの食器類ですね。お気に入りの1つがきっと見つかるはず。
それと陶芸体験も盛んにおこなわれています。もし時間が取れるようでしたら記念にどうでしょうか……?
ちなみに2年前にクラウドファンディングを行ったことがあり、そこで名前を見かけた方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんね。

初めての人でも……で絞るとこのくらいでしょうか?
勿論外から見てみて気になるものがあったら臆せず入ってみるのがおすすめですよ!
完全に余談ですが私がよく行くところは柴岡陶泉堂さんと黄薇堂さんです。この記事を読んだ後に伊部に訪れて、もし名前を憶えていたら入って作品をみていってくれると嬉しいなあ。

2.2.観光/散策をしてみよう

備前焼は平安時代末期あたりを起源とした歴史の長い焼き物として知られており、越前焼・瀬戸焼・常滑焼・信楽焼き・丹波焼(丹波立杭焼)と合わせて日本六古窯とも呼ばれることもあります。

その長い歴史の中で色んな人達が生活してきた跡が、史跡としてこの地に遺されております。他にもやきものの歴史を伝えるミュージアムや備前焼の屋根瓦や狛犬が特徴の神社、そして陶芸をテーマにした映画の撮影地といったらしさを感じられるスポットも。
そんな中で日帰りでも回れそうな場所をピックアップしてみました。

・伊部南大窯跡

伊部に来たら是非立ち寄ってみてほしい場所。駅から南側に位置しており少し歩きますが、巨大な登り窯があったであろうその跡と数多くの陶器の破片が歴史の重みを感じさせてくれます。
また、町の西側には西大窯跡が、北側には北大窯跡がそれぞれ史跡として保護されております。西大窯跡は探すのが少し大変ですが北大窯跡は後程挙げる場所への道程で見かけることができるので頭の片隅にでも。
一つ注意点として、この大窯跡に限った話ではありませんが陶器の破片の持ち帰りはNG。なんてことない破片にも見えるかもですが、その一つ一つが大事な歴史の積み重ねなんです。

・備前市立備前焼ミュージアム→現在建て替え工事中。

備前焼の歴史と人間国宝を含む様々な作家さんの作品や資料が展示されているミュージアム。意外とサクッと回ることができるので歴史について学んでみたい方は入場して見てみるのがおススメです。
→現在建て替え工事中。2025年7月より再開予定とのことです。

・天津神社

「あまつじんじゃ」と読みます。備前焼でできた屋根瓦や狛犬を始めとして、参道や壁にも備前焼が使用されていたり置物も置かれていたりと、ある意味備前焼の町を一番感じやすい場所。
ちなみにここで肇ちゃんに関する祈祷をしていただいたこともあるんですよ。

・宮山展望台

伊部の町並みを一望できる展望台。いくつかルートはありますが先述した天津神社でお参りした後に向かうのがベター。
町並みを一望できる場所なだけにちょっとした山登りになるので水分補給と汗対策、虫のいる時期は虫刺されにも気を付けましょう。大体10分くらいが目安。
景色としてはなかなかのもので、さらに日時によっては窯の煙突から煙が上がるところが見られるかも。そして時間に余裕があるならここで「あらかねの器」を聞いてみたりARを撮ってみるのも一考です。
たまに地元の人や先に景色を楽しんでいる方がいる時があるので邪魔はしないように。

・いんべ駅前公園
備前焼があしらわれている綺麗な公園で、足休めや町巡りの練り直し等に丁度いい場所です。そしてここで合わせて触れておきたいものが『ハルカの陶』という作品。
ふとしたことがきっかけで備前焼にほれ込んだ主人公が陶芸の世界に飛び込むという内容の漫画で2019年には映画化もされました。ロケ地として備前市が選ばれて伊部についても複数のスポットが撮影場所に。その看板がある場所の一例として挙げさせていただいた次第です。

・不老川
伊部の西から南側に沿って流れている川で、一部では川沿いまで降りて歩くことができるようになっています。
水もキレイで時期によっては夜にホタルを見ることができるんだとか。私も夏の夜に見に行ったことがあります。
川の水を注ぎます……だなんてことがここでも行われていたのかも、なんて。

日帰りで、かつ歩きでいけるところに絞ると上記が候補になるかなと考えています。
もし時間があり、かつレンタカー等で車の移動が可能であればFAN美術館/藤原啓記念館(2023/3/16再開)、旧閑谷学校等が観光地として有名です。歴史を知ることのできる場所としては備前市埋蔵文化財管理センター(レンタサイクルでもいける距離)もありますよ。

あ、そうそう、備前焼伝統産業会館さんの1階には観光案内と駅周辺含む備前市の観光MAPが配置されてありますので分からないことがあれば頼ってみましょうね。慣れない土地で迷いなく動くコツはプロに聞いて案内してもらうことですから。

2.3.食事はいかがですか?

折角日帰りとはいえ足を伸ばしに来たのであれば、その地域のお店で飲食してみるのもまた楽しみの一つ。ただこれもあるあるだと思うのですが、初めて行く地域の飲食店ってチェーン店や行列ができるレベルの人気店でもない限り入るのに勇気がいるんですよ。単に金銭の問題以外にも一見さんが入っても問題ないのかどうかとか、そういうの。
先に明記しておくと駅から西側に少し歩くとガストと讃岐うどんむらさき、コンビニではローソンがあります。そして東側にはファミリーマートがあるのでお目当てのお店が休みだったり時間が合わなかった場合の選択肢として覚えておくと何かあった時に役立ちます。

その上で、食事としてよく話題に挙がる場所としては双葉食堂(ホルモンうどんやお好み焼き等)や衆楽館(備前カレーやハンバーガー等)、ビストロMeatUp備前(備前牛のハンバーグやステーキ等)、軽食カテゴリでは里房 (りほう)等。
また、11月上旬から4月頭までの間で、かつ時間があるようでしたら電車で日生というところまで向かいカキオコを堪能してみてください。※電車で往復1時間程度
お好み焼きの中にどっさりと入ったカキはぷりぷりでボリューム満点。個人的には時間をかける価値は大いにあると思っています。静かな町並みで海もキレイですし伊部とはまた違う楽しみ方ができる場所ですよ。

さて、そんな中で是非寄ってみて欲しい飲食店として紹介したいのが、休憩にも軽食にも立ち寄れる軽食喫茶UDOになります。

・軽食喫茶UDO

https://www.instagram.com/udo_0503/

営業時間は10:00-17:00までとなっており、その内お食事は14時まで。そこから閉店まではケーキ店となります。
伊部駅に直結(北口改札すぐ右)していることに加えて、何より食器の多くに備前焼が使われていることが特徴なんです。どういうことかというと実際に買う前に食事や休憩をとりながら備前焼に触れて感触等を確認できるんですよね。このnoteの頭の方で備前焼は中々触れる機会が……とお話したかと思いますが、一番気兼ねなく行ける場所じゃないかな?ということでおススメさせていただいております。

ちなみに備前焼で料理をお出ししてくれるお店は先ほど挙げた衆楽館さんやビストロMeatUp備前さん、里房(りほう)さんを始めとしてそこそこありますのでもし立ち寄った飲食店で使われていたら色や模様を観察してみるのも面白いですよ。

2.4.レンタサイクルを使ってみよう

伊部駅直結の備前焼伝統産業会館ではレンタサイクルを使用することができます。料金はタイプにもよりますが500円もしくは1000円。
もし1日中回る予定がありましたら是非借りてみてください。各地への移動が凄く楽になりますし、少し遠いところにある場所も予定に組み込むことができるようになります。
というのも伊部地区は駅を中心として、国道2号線及び赤穂線の線路と並行してなだらかなW字になっているので、買い物等で手荷物が増えると意外と足腰つかうな……?と感じることがあるんですよね。
それが自転車一つあるだけで荷物をカゴに置きつつ移動できるようになるので本当に便利です。今まで書いてきた中で紹介しました東西のコンビニや夢幻庵峠店さん、伊部南大窯跡への道程もぐっと近く感じられるようになります。
備前焼のお店巡りにも当然有用ですが、お店が立ち並ぶ駅北口から真っ直ぐ行った道と、そこから東西に伸びる道を通る時は注意が必要です。道幅は狭いのですがそこそこ車の往来があるので、安全運転でいきましょうね。

3.身支度を整えよう

さて、移動手段と軽めにではありますがおすすめポイントを紹介させていただいたところで最後は持っていくものについてですね。
目的にもよりますが、こうしておくと安全かなと思ったことをいくつかピックアップさせていただきます。

・履き物
もし展望台や南大窯跡を訪問される予定があるのであれば安定して歩くことのできる靴を履くのがいいです。足元が不安定な場所を歩くこともあるので怪我をしない為にもここは丁寧な選択を。

・予算より少し多めのお金
これについては備前焼や飲食で少し多めに出したいなと思った時の他、電車遅延や急な悪天候などでタクシーや帰りのプラン変更を余儀なくされた時に引き出せる分のお金と考えて貰って差し支えないです。
一応コンビニでも降ろせますが、有事の際に知らない土地でパッと降ろせる場所を探すのも大変だと思いますので、備えあれば憂いなしです。

・マイバッグ等、購入物を入れられるもの
基本的に購入した備前焼は紙の箱か木の箱に梱包してくれます。サイズや形によっては簡易的に包んでもらえるものもありますが、ある程度高さと幅のあるものについては大体箱になりますね。
その後ほとんどのお店では紙袋に入れてお渡ししてくれますがいくつか買うとその内かさばってきますので、一旦紙袋から取り出して一つの場所にまとめられるという意味でも持っておくと安心です。
それにほら、予算のところでも書いたけど予想外の出費ってあるじゃん?何故か手持ちが増えたりとか……うん……

・目立たない程度のグッズ
あまり派手派手しいのは目立っちゃいますが、例えばキーホルダーなんかをワンポイントとしてスマホやバッグにつけておくといいことがあるかもしれません。おそらく。Maybe。
似たようなニュアンスでは自己紹介用の名刺も数枚入れておくといいかも……?

・移動手段を記したメモ
何時の電車に乗るとか、そういうやつです。
別に紙に書かずとも例えばスマホのアラームやリマインダーでセットしておく等してうっかり忘れないようにしておくと安全です。家に無事帰るまでが旅行ですから。

・楽しむ心
一番大事!中々ない機会なのですから。ね?

4.終わりに

わあ、気付いたら備前焼小町の期間まで1週間ちょっとだしMOIWまで1週間だ!?それにフェアリーテイル*マイテイルでIsoscelesがやばいしjewelriesのカバー曲と表題曲でさらに感情がやばい!𝑰𝒔𝒐𝒔𝒄𝒆𝒍𝒆𝒔……

とまあとてつもないほどの供給ラッシュと激化していく仕事の中でどうにかこうにか間に合わせたい一心でnoteを書いていたら15000文字を超えていました。今まで私が書いてきたnoteの中でもぶっちぎりで最大文字数です。うそでしょ……?

……正直に申し上げると半分くらいまで書いたところでこのnoteいる?って思いを滲ませていたのが事実としてあります。確かに日帰り旅行は何度も経験してきたし、その時のノウハウを共有して誰かの役に立てたらと思ったのが始まりでしたが、やっぱりこれ多少なりともエゴがあるよなあ、なんて思いましたし。
それでも書ききって届けたいなと思ったのは一重に藤原肇と伊部の町並み、備前焼が好きなことと、自分の好きなものの良さをこのnoteを読んでくれた人の誰か1人でもいいから届いてほしいなという思いからです。
私には直感的に訴えかけられるようなスキル、例えばイラストや小説にプレゼン力(動画や音源等)は持ち合わせていませんからね。それに別に岡山県民でもなければ備前焼に対する知識もまだまだ半人前です。
ただそれでも気持ちの上では誰にも負けてない自負がありますし、ならば半人前なりにと書いてみたのがこのnoteです。

今回、なるべくお伝えすることはシンプルにして込み入った内容は省くように心がけました。
移動手段なら在来線でもう少し深堀可能ですし備前焼についてはこの作家さんはこれがこう!みたいなのもありますが、きっと初めて行く人に必要な情報って楽しめるか否かだと思いますから。
本当ならもっと書きたいくらいです。もし泊まるのであれば常盤旅館さんがおススメですよとか、備前焼小町関連のあれこれはここに貼られるかもよ?とか。とにかくたくさん。大真面目にいいますが好きなものの紹介がこれで収まる訳ないじゃないですか!?って話です。オタクだしね。

なので最後に2点だけ話をさせてください。
一つ、もし分からないことがあったら雰囲気行ったことありそうなフォロワーの方に声をかけるか、特に誰に充てる訳でもなく聞いてみてください。
私に答えられる内容であれば私でも大丈夫です。そうでなくとも通りすがりの人が教えてくれるかもしれません。現地で頼れるのは観光案内のプロの方だとするならそこにたどり着くまでのノウハウで頼るべきはこれまたプロの方と、経験者です。

そしてもう一つ。
もしこのnoteを読んで伊部に行くことを決めた人がいるならば、思いっきり楽しんできてください。私の好きなもので誰かが楽しんでいるのをみることほど嬉しいことも中々ありませんからね。


……このnoteを書くにあたり自分の記憶と合っているかどうか調べていたら早く伊部に行きたくなってきました。
私は除幕式の日である2/15(水)に訪問します。楽しみだなあ。


2024/3/15 追記
交通ダイヤの変更や備前焼ミュージアムの建て替えについて加筆しました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?