メロが体質 [韓国ドラマ]
※ネタバレなし
小さい頃はもう十分に大人だと思っていた30代。
いや、20代だって立派な大人だと思っていた。いざなってみると、実感としては全然成長できていなくてあれ?もう大人?って感じ。
22歳の私は未だ学生身分だが、仲の良かった地元の友人達は就職して、結婚し、子どもを産んだりして、確かに月日は流れている。もう子どもではないのだと実感する。
周りは変わっていって、いつの間にか社会で生きる術を身につけて、自分だけが置いて行かれているように感じることもある。
メロが体質(邦題: 恋愛体質)は、そんな、迷える大人たちが好きになってしまうであろう作品だ。(邦題よりも原題の方が気に入っている)
新米脚本家として奮闘する主人公ジンジュと、同居する友人達。シングルマザーだったり、心の病と向き合っていたり、皆それぞれ事情があって、寄り添って生きている。
ドラマや映像制作に携わる人達を描いた作品でもあり、劇中の台詞や出てくる言葉の、印象的な表現にも惹きつけられる。英語字幕なのでディティールまで拾えないのが惜しい。
告白の言葉としてある男が提案した、「印象的ですね」っていう言葉も、何だか分かりづらいけど可笑しくて、とてもそのキャラクターに似合っていて気に入った。
「30歳になれば大丈夫になる」という劇中の言葉通り、昔の想像とは違う滑稽な大人でも、仕事や恋愛で躓いても、きっと大丈夫なんだろうと思う。そうであってほしいな。
30代になって、働いている大人になってから見たらもっとリアルに感じられることもありそうだけど、その時はまた見にきて慰められよう。
残りまだ6話近くあるが、既に終わるのが惜しい。韓国ドラマの魔力(魅力)。