OnlyOneOf"savanna"私的解説①
ゆんです。今回は先日投稿したOnlyOneOfのデビュー曲"savanna"日本語訳の解説バージョン①になります。ここでは主に公式Youtube概要欄の解説になります。また、歌詞の日本語訳も合わせてご覧ください！
"savanna"について
OnlyOneOfのデビュー曲"savanna"は2019年5月28日にミニアルバム「dot point jump」のタイトル曲の一つとして公開されました。
[MV] OnlyOneOf (온리원오브) - "savanna" Official Youtubeより
ちなみにタイトル曲はもう一つあります。"time leap"です。（以下にURLを貼ったのでこちらもぜひご覧ください）
[MV] OnlyOneOf (온리원오브) _ time leap Official Youtubeより
Youtube概要欄説明①
—"savanna"公式Youtube概要欄より
※意訳を含みます。太字部分が引用です。
A debut album that started off as a small dot, but connecting the dots and make OnlyOneOf’s own strong way and plans.
• • • (dot point jump)
最初のデビューアルバムはただ一つの小さな点に過ぎない。しかしその”点”が繋がって”線”を作り、OnlyOneOf独自の”面”になる。
OnlyOneOf aims to have understandable music and two titled songs while 21st boy group’s music is nowhere understanding to the public, filled with their own anger.
21世紀の大半のボーイズグループが憤怒などの感情を表現する中で、OnlyOneOfは2つのタイトル曲をもって、みなさんにより理解されやすい音楽をお届けする。
The song ‘savanna’ is actually for fandoms and filled with OnlyOneOf’s attraction more manly than the boy’s beauty. “savanna” is mainly urban dance beat, unlikely be heard at K-POP, a tune that is like decadence raising its aesthetic criterion, approaching it more like Charles Pierre Baudelaire or Arthur Rimbaud*¹’s point of views.
“savanna”は少年美というよりも男性的な魅力が詰まった、ファンに向けての曲である。アーバンダンスビートがメインで構成されており、K-POPではあまり耳にしないデカダンス（退廃的な）トーンを基準にCharles Pierre BaudelaireやArthur Rimbaudの視点からアプローチする。
Too many of groups of boy bands have shown fresh, and flattering concepts on their debut. OnlyOneOf’s first love is different because it is rather burnt with thirstiness, and be out of breath.
多くの男性グループはデビュー時に初々しさや大衆の望むようなコンセプトをみせる。しかしOnlyOneOfの（表現する）初恋は全く違い、喉の渇きに飢えて息は詰まる。
Surviving in the boy’s group competition is like the lyrics in the song ‘Savanna’ ‘like a jungle, 약육강식(the law of the jungle). OnlyOneOf’s journey starts like a dust that cannot be seen to the public, but will not delay no further, going straight like decadence’s attraction.
ボーイズグループの中で生き残ることは”savanna”の歌詞にもある「like a jungle, 약육강식(the law of the jungle)」に等しい。OnlyOneOfの始まりは目にも見えない塵のようであるが、遅れをとることはない。そしてデカダンスの魅力を体現するように直進する。
Youtube概要欄説明②
別のタイトル曲"sage"にも"savanna"に関する記述を発見したのでご紹介します。
ー"sage"公式Youtube概要欄＋YTRE Music(KOR)より
OnlyOneOf’s debut title track ‘savanna’ represented a ‘forbidden fruit*¹.’ The track expressed fatal *²beauty that comes along with a sense of mirth and euphoria *³through its lyrics like ‘you can get drenched and intoxicated’, while the track ‘sage’ is about the salvation after the journey of a delight *⁴and hedonism*⁵.
OnlyOneOfのデビュータイトル曲”savanna”は禁断の果実の意味を込めた曲だった。タイトル曲”sage”では喜びとヘドニズム（快楽主義）以後の救済を表した一方で、（savannaの）歌詞の「같이 적셔 맘대로 취해도 돼」にあるような歓喜と幸福からおとずれる致命的な美しさを表現している。
…"savanna"に入ること＝禁断の果実を口にしたときだと考えると腑に落ちますが（詳しくは下の解説にて）…。また、歌詞的にも失楽園を歌った"tear Of gOd"とも繋がっていると思います。この曲 はInstinct Part1 の収録曲です。
ちょっと解説
説明①より
１．Charles Pierre Baudelaire or Arthur Rimbaud…シャルル・ピエール・ボードレールとアルチュール・ランボーはフランスの詩人です。この二人の詩から曲が構成されているらしいです。（後の解説②にて。）
説明②より
１．禁断の果実…旧約聖書に登場する初めて創造された人間アダム（ヘブライ語で土、塵）とエヴァ（命）が蛇に唆されて口にした果実。一説にはリンゴだったと言われています。それを食べたことで人間は楽園から永遠に追放され、原罪を背負って生きていくことになった。tear Of gOdの歌詞で「사과를 베어 물은 죄로...」とありますが、日本語にすると「リンゴにかじり付いた罪で…」となります。前述のように、リンゴ:禁断の果実をかじることは楽園を追い出されることを意味します。（いつかこの歌詞の日本語訳にも挑戦してみたいです。）
２．fatal…「致命的な」という意味。fatalismは「宿命論」というため、逃れられない、と意味を取ることもできます。ちなみにフランス語でファム・ファタール(femme fatal)は「運命の女性」を意味します。
３．euphoria…幸福感と訳されることが多いですが、「幸せ」というよりもあくまで一時的かつ興奮に近い感情だとされています。そのことから、多幸症という症名にも使われています。また語源を遡るとeu（良い）＋pherein（生ずる）＋-ia（状態や性質を示す）※①であり、ギリシャ神話にはエウプロシュネーという喜びの神が登場します。この世を喜びの瞬間と善意で満たすために創られたといいます。※②
引用：①レファレンス協同データベース
４．delight…この単語を分解すると、de （完全に）light （誘惑する）。一般的に想像される喜びとは少し違うことが分かりますね。快楽に溺れるような類の喜びでしょうか。
５．hedonism…快楽主義。この主義には様々な種類があり考え方が異なるので一概には言えませんが、恐らくここで言われている快楽主義はそのまま「快楽」を良しとするということだと捉えて良さそうです。フロイトによると、人間は誰しもが「快楽の原則」に従って生きる時期があります。それは自我が未発達な幼少期です。この時期の人間は衝動に従って行動します。しかし、やがて超自我（良心）や自我が発達してくると、今度は「現実の原則」に従って生きることになります。この時期になると超自我（良心）や自我は衝動を否定し、葛藤など衝突を起こすようになります。オンオブの曲を一人の人間に例えるなら、"savanna"で快楽の原則→"sage"で現実の原則に従うようになったといえると思います。
解説②について＆最後に
ここまで見ていただきありがとうございました。現在、解説②という記事を執筆中です。②では"savanna"と"desert"について上記のフランスの詩人の側面から考えていきたいと思います。少し時間がかかると思いますが、ちゃんとご紹介できたらと思います。次の更新をお楽しみに！
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