【観劇】いまさら花組公演うたかたの恋を振り返って
2023年1月~3月
私は宝塚歌劇団 1色の生活を送っておりました。
花組公演 【うたかたの恋】【ENCHANTEMENT~華麗なる香水~】
とーーってもすてきな作品の世界に引き込まれて何度観ても感動した2ヶ月半。本当に幸せな期間をすごしました。
何を今更…と思われるかもしれませんが、私の大好きな方の花組ラスト舞台。自分の記憶が薄れる前に文章にしたかったんです。
ほんの一年前に宝塚にハマったペーペーそしてコロナのこともあり、大劇場公演観劇はこれが初めてなので、舞台の考察や深い感想は言えません。でも私が感じたうたかたの恋の感想を残しておきたいなと思います。
ただ主役中心で見ていないため、物語を見る方向が若干皆さんと違うかもしれません。
悪しからず。
◽︎プロローグ(ルドルフとマリー)
真っ赤な大階段に双頭の鷲・ミラーボール・軍服のルドルフと真っ白なドレスに身を包んだマリー
これぞ宝塚…!と言わんばかりの豪華な景色。
「マリー、来週の月曜旅に出よう」というルドルフのセリフには、「あなたとご一緒なら〜」とマリーでは無い私も着いていきそうなくらい麗しいルドルフ様でした💭
◽︎プロローグ(ウィンナ・ワルツ)
暗転から照明がつくと現れる色プリンセスのよあやドレスと軍服に身を包んだ貴族の皆様。
シンデレラの舞踏会かな?
センターから下級生に至るまでどのカップルもとてもお似合いで素敵でした…。私はセンターで踊る聖乃&星空カップルに目を奪われておりました。
そして大階段から現れる私の王子さま(では無い)ジャンサルヴァドル!!!
2次元からとび出てきたの?と言うほどキラッキラの王子様で。1番に思い浮かんだのはシンデレラのプリンス。やっぱりシンデレラ。
ほんとにそれくらい素敵な王子様。そしておひとりで舞台センターで踊るのです。静寂の中なので、後ろの席にいても靴底が擦れるキュッという音まで聞こえます。一挙手一投足見逃してはなりません。ダンスもバレエも習ったことも踊ったこともない私でもわかるあんな高いヒールを履いてあんな軸がブレずにターンしたり踊ったりジャンプしたり。とんでもない身体能力をお持ちです。
続いて永久輝さん演じるフェルディナンドの登場。こちらもとても素敵なダンスをご披露くださいます。
そして一通りが終わるの舞踏会、ジャンさんは皇太子妃のステファニーをエスコートし踊るのですが、その時のおふたりのお顔は本当に無。何を思っているのかはたまた何も思っていないのか…
◽︎最後の舞踏会
ルドルフとマリーが帰らない旅に出ることを決めた舞踏会。人目もはばからず2人幸せそうに踊るシーン。…なのですが、前の文を見てわかる通り私は水美さんが好き…。ということはその光景を見ているジャンさんしか見てないんです()ルドルフがマリーに一緒に踊るお誘いをした後のジャンさんのお顔から目が離せず、その後ほかの貴族の皆さんとお話しつつストーリーテラーとして、事の起こりからご説明くださいます。
ちなみにらいとくんのお声がおっきいので、お話の内容丸聞こえです(笑)
◽︎ブルク劇場
ルドルフとマリーが出会うブルク劇場。糸ちゃんの素敵な歌声が響き渡る劇場が幸せでした…。
皇帝の親しい友人というのは浮気相手?という意味だったのですね。親が親なら子も子(おっと誰か来たようだ。)
素敵な歌声にうっとりしていると、ジャンさんはお衣装を着替えられてまた素敵な軍服をお召になられます。
そして桟敷で皇太子妃ステファニーさんとルドルフの妹(ここちゃん)と一緒にご観劇。ここちゃんからオペラグラスを受け取り観劇されます。
少し経ってルドルフ皇太子が現れたと思うと向かいの席のマリーに目を停めます。妹に尋ねるルドルフ、どんな小さな花もお見逃しにならないとケラケラ笑うここちゃん。ステファニーが見てるよみんな。忘れないであげてステファニーを。
そしてここではジャンさんのちょっとお兄さんな部分が見られます。ケラケラ笑うここちゃんに🤫っと窘めます。あーーー何この空間!!!私も混ぜて!!!
よく考えると兄・兄嫁・妹・いとこと傍から見ると不思議な桟敷席でした。
この後ロビーで出会ってしまうマリーとルドルフ。マリー殿下を見すぎよ。気持ちわかるけど。ヴェッツラー家は凜乃ママとらいと兄がいい仕事する。
◽︎ザッシェルの店
ポーランドの伯爵夫人鈴美梛ちゃんと密会しているのですが、鈴美梛ちゃんほんとに研7ってくらい色っぽくてクラクラしちゃう。こりゃスパイとわかってても会ってしまいますわ…。
ゼップスさんとの会談が終わったあと、酒場に合流してお酒をくみかわす殿下、うたた寝をしていると夢の中に、ジャンとミリーが現れます。
この2人登場から可愛い。小声で乾杯したあとお顔を見合わせてうふふ殿下が寝ちゃってるよ☺みたいに笑いあってるんです。なんて尊い。そして私は見落とさなかった。2人の右手の薬指にキラッと光る指輪を〜!!!!もう結婚してるの君たち?はぁぁぁ尊い!!!
あとから水美さんも言ってますが、ジャンとミリーは、何者にも縛られず愛する人と幸せに過ごしているそして南の島に行く!と宣言をしている。
この姿は政略結婚と家のしがらみにがんじがらめにされているルドルフからすると、とても理想なんですよね。
そんな夢を見たから、マリーちゃんにお手紙を書いてお昼寝中の御者に託します。
…見逃しかけたけどルドルフとマリー年の差一回り以上。全くもう🤷♀️
◽︎ヴェッツラー家
ルドルフからお手紙をもらったマリーちゃん。とっても幸せでばあやと共に踊ります。ああかわいいお嬢様。ばあやの言うことを聞いておけばあんな事には……おっと(笑)
ここでのお気に入りは103期同期のことのちゃんとらいとくんのやり取り。
ことのちゃんもとても気品があり、でも怪しい夫人。研6とは思えない大人っぽさでやはり実力者だなと改めて感じました。
◽︎プラーター公園
わたしはここのためにチケット代を払ってきたと言っても過言では無い1番大好きなシーン。
大劇場と東京で少し演出が変わっていましたが、大好きなジャンミリが詰まった場面です。
上手にいるイチャイチャラブラブジャンミリしか見ていないので他のことはわかりません。
特に大劇場はミリーちゃんの大暴走が(笑)
とある日屋台でティアラを見つけたミリーちゃん、ジャンさんにつけたい!!と客席に背中を向けた状態のジャンさんにせっせとティアラをつけます。そして大爆笑🤣その後ジャンさんを客席に向けるのですが、綺麗に上がったジャンさんの前髪にこれまた綺麗にティアラが刺さってるんです(笑)こちらは笑いをこらえるのに必死(笑)
あまりにも突拍子もなくやられるもんだから、水美舞斗が困った時に出てくる眉間のシワと八の字眉毛になってしまうジャンさん。もはやただの水美舞斗と星空美咲の戯れでした(笑)
でも東京に来てからは少ししんみりした雰囲気、ジャンさんが物思いにふけってそれを心配そうに見つめるミリーちゃん。
そんな思いを知ってか知らずか、少しちょっかいをかけるとどんどん甘い雰囲気になっていきます。これもこれでいい。ただ外だよ君たち?周りに茶化されながらも長めに抱き合ってみたり。頬を寄せあったり。びっくりするくらい長いキスをしてみたり。ミリーを愛する気持ちとルドルフからの言葉に揺れているジャンを垣間見ました。ふたりが尊すぎて双眼鏡が目にくい込んでパンダになりそうだったわ。
◽︎ルドルフの部屋
プラーター公園でわたしの記憶は止まるのでここからは覚えているシーンを。
ルドルフとマリーはルドルフのお部屋で密会をしています。とある日お母様のエリザベート皇后がお部屋に来てマリーちゃんが見つかってしまいます。
エリザベート皇后とても気高くてお優しい方。素敵なお母様です。
そして驚かせたお詫びに【死の後まで愛によりて結ばれん】と書かれた指輪をマリーちゃんに渡すルドルフ。あなた奥さんいるのよ。若い女の子になんてものを…。全く🤷♀️(2回目)
◽︎ヴエッツェラー家
お母様に見つかってしまったマリーちゃん。トリエステのおじ様のところに送られてしまいます。
ほんとにばあやの言うことを聞いておけばよかったのに、
その後、マリーがいなくなって自暴自棄になったルドルフ。自分の写った鏡を拳銃で撃ち、自分の首を撃とうとしたり。
あなたも転地療養でいなくなったのにマリーがいなくなっただけでそんな、、、
ただここで帰りませんというマリーの強さと、清らかなままで〜というルドルフの力強い視線。
もし時代が少しでもずれていたら、このふたりが幸せになる未来もあったのかもしれないですな…。
◽︎皇帝の執務室
ステファニーとの離婚を法王庁に願い出て秒でバレた息子。お父様激怒!!!そりゃそうですよね〜。
なんか大人なのに反抗期か。と思ってしまう駄々っ子ルドルフ。
マリーをピラールの修道院に送るという峰果フランツ皇帝ここではその意味を理解できなかったのですが、ほぼ終身刑のような意味なんですね。
◽︎双頭の鷲
出演者が総出で歌う双頭の鷲
上手下手からミリーとジャンが現れ双頭の鷲を歌い出します。盆でまわっていく際ミリーの肩を抱くジャン。不安そうにジャンにもたれるみりー。ルドルフとマリーに幸せな未来が待っていないのであれば、あなた達だけは幸せになってくれと願わずに居られない。
◽︎2度目の最後の舞踏会
決意したルドルフがマリーに旅へ出ることを伝えます。戻ることのできない旅。全てを悟ったマリーがあなたとご一緒ならどこへでもと笑顔でお返事をします。
わたしが同じくらいの年齢の時、これだけの決意をこの場で伝えられるかと言われたら絶対に無理です。とても強く包容力のある女性マリーヴェッツェラー。
とても幸せそうに踊る2人。
でも後ろを見てくれ。ステファニーが見てる。ステファニーずっとかわいそう。ルドルフが会場を出たあと、マリーの元へ向かおうとするステファニー。それに気づき、サッと前に現れダンスに誘うジャン。これがまたオペラグラスを離せないポイント。
絶対にマリーとステファニーを対面させては行けないという気迫。
少し強引なリードと視線でステファニーを引き止めます。ダメダメと首を振りながらステファニーを見送るジャン。なんとも切ない。
◽︎マイヤーリンクの別荘
ここで突然の告白。私の隠れ推しはホヨス伯爵です。1番好きなのは狩りからの帰り道のセリフ、あのお嬢さんなら白うさぎか牝鹿かな?です。全くホヨスさんたら〜!!…でもこれがいい感じに日常感と言いますか、ルドルフとマリーが考えていることに友人たちは気づいていない。そして変わらず明日が訪れることをなんら疑っていない。と受けとれました。
◽︎寝室
フェルディナンドが現れとうとうその時を迎えることになったルドルフ。もうこのシーンずっと辛い。マリーもルドルフもずっと泣いてる。
早く楽になって欲しい気持ちと、どうにかして生きて幸せに暮らす方法は無いのかと願ってしまうふたつの感情にぐちゃぐちゃになりました。
2階席に座った時に驚いた、棚にあるたくさんの遺書。天国では幸せになってね。
◽︎遺書
2発の銃声が聞こえ、紺のマントに身を包んだジャンさんが現れ、自分宛の遺書を読み始めます。
ミリーちゃんも現れ、締めは2人のセリフで。今世で幸せに生きていく2人は肩を寄せ合い舞台を後にし、天国で幸せになる2人は真っ白なお衣装に身を包み幸せそうに踊ります。
たとえ雪の朝別れが訪れようと愛はさらに深く
この歌詞の通りきっと愛をさらに深くし、2人の望む幸せを叶えて欲しい。
◽︎最後に
長くなってしまいましたが、わたしが感じたそのままを書かせて頂きました。
私は宝塚にハマって本当に日が浅いのですが、観劇を始める前から知っていたこのうたかたの恋という作品。
まさか自分が好きになった方のいる組で再演される時に観劇ができるなんてこの上ない幸せだと思い噛み締めて観劇させて頂きました。
物語の中身こそ悲劇ではありましたが、宝塚の素敵な世界観とこの舞台を命を燃やして伝えてくださった出演者の皆様に心から感謝をお伝えしたいです。
内容を見てわかるかもしれませんが、私は水美舞斗さんが大好きです。
そのためこの公演が始まる前少し複雑な気持ちを抱いておりました。このことはまたいつか。
ただそんなことを忘れるくらいとても素敵なお芝居で、見ている間は日常の嫌なこと全てを忘れることが出来ました。
素敵な世界ですね。
さて次はショーのお話。また長くなりそう(笑)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?