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#12 筋の通った倫理観
日々の出来事、感じたことを書き溜めています。
長くなりがち。京都の猫ちゃん。
8月12日(月・祝)
今日起きた2つの出来事の順番が逆だったら、後味が悪く後悔が残る1日になっただろうな、という日。滅多にない「不毛だな」と思う瞬間。去年の3月にも同じ感情を抱いた日があった。悪かったほうの出来事は忘れよう。移動時間でMIU404を見始めた。
8月13日(火)
隙間時間を見つけてはMIU404。ラストマイルの公開に向けて予習しておこうと思いながらも長いこと経っていた。なんでもっと早く見始めなかったのだろう、放送当時に見なかったのだろう、とありきたりでよくある後悔。エピソード1の終わり、伊吹藍の表情に、伊吹藍というキャラクターを演じる綾野剛にすっかり心を掴まれてしまった。自分史上いちばん頭を離れない演技かもしれない。
機捜っていいな
誰かが最悪の事態になる前に止められるんだよ
超いい仕事じゃーん ねっ
あと桔梗さんが美しい。名前も、佇まいも。こんな女性になりたいと思う。
あと、夕方に嬉しいニュースが飛び込んできた。人目を憚ることなく涙腺を緩めてしまったが、どうせ誰も見ていやしないと憚らぬままやり過ごした。ほんとうに、おめでとう。
8月14日(水)
費やせるだけの可処分時間を充てた結果、3日目で見終えてしまった(絶賛夏季休暇中なので仕事時間がないという意味においてはすべて可処分時間ではあるが、そのなかで、ね)。正義(だけ)ではなく筋の通った倫理観によって展開されるストーリーと、伊吹×志摩の心地よくテンポの良い掛け合いや4機捜のチームワーク、エンタメ性のバランスが絶妙だったのではないでしょうか。一家に一台ならぬ、一職場に一陣馬さんが必要なのではないでしょうか。窓からうどんの湯切りする人に出会いたい。主題歌である米津玄師の感電をプレイリストに追加するところまでが1サイクル。
8月15日(木)
地面師たち→MIU404と、立て続けに綾野剛という俳優の魅力にあてられてしまったので、その流れを止めたくないなとオールドルーキーを見始める。スポーツマネジメントという仕事を知る。放送当時だったら気づけなかったであろう魅力が散りばめられた作品だったので、いま観れて良かった。欲を言えばパリオリンピックが始まる直前がベストだったかもしれない。何事もタイミングはあるのだなと。綾野剛は喜怒哀楽の感情が豊かでいろんな表情を見せてくれるような、人間味のある役がより好きだなあと感じる。最終回、国立競技場で目を真っ赤にして涙をたくさん溜めながら高柳社長(反町隆史)と対峙しているシーンが心に残った。
8月16日(金)
同じ温度感、同じ速度で人と歩むことの難しさを考える。手に入れたかった幸せのひとつであるはずなのに、いざ目の前に差し出されたそれを選べそうにない。若さによって補えそうなものではあるが、その「若さ」はもうない。
せめて手が届く範囲の人に対しては誠実でありたいし、優しくありたいけど、そうする相手を間違えるとこちらが心を擦り減らす。自分が与えられるものも有限であることを忘れたくない。
8月17日(土)
春先に赤ちゃんが誕生した友人と、年末ぶりに再開。すっかりたくましい母としての側面も持ちつつ、友人としての彼女も変わりなく元気でいてくれたことに安堵した。指を握ってくれるだけで、目が合うだけで、手足をばたつかせて動く様子だけでこちらの顔は勝手に綻んでしまうというのに、笑顔を向けられた瞬間にはもう、ね。その場をまるっと幸せな空気に包んでくれる存在の尊さたるや。
電車が混み始める前に解散し、残った友人と2人で買い物へ。悩んで購入を見送ることも少なくない中、珍しく(?)スムーズに購入まで至ることができ満足気な様子を見て、私が満足。その足で飲みに。
「こんなことがあってね、相手にこう伝えたの」という話をしたときに『(私)がそう言ったの?ほんとに?(私)がそう言うなんて、よっぽどだね』と驚いた反応をされた。ことに、少し驚いた。そんな反応を得るつもりで話したわけではなかったけれど『よっぽどだね』と言われると、その話がやはり『よっぽど』のものだったんだなと。線がはっきりした輪郭を4Bの黒鉛筆で強めになぞり、さらに太く濃くはっきりさせたような気持ちになる。
お店の閉店時間はまだ先だったけれど、気付けば最後の1組になり締め作業ムードの中で居座るのも少し気まずく、早めに退店&解散。今日こそ旦那さんに「帰りが早かったね」と言ってもらえているだろうか。次に会えるのは2ヶ月後になるのかな。