名古屋ウィメンズ
名古屋ウィメンズは優勝賞金3375万円
V有力はチェプンゲティッチ選手
東京マラソンは男女ともアフリカ勢が優勝。マラソン大会では高額の1100万円の優勝賞金を獲得。
日本勢トップは山下一貴選手(25)の7位。2時間5分51秒の時計は日本歴代3位だが、7位の賞金は40万円。股関節故障で欠場した鈴木健吾選手(27)が持つ2時間4分56秒の日本記録を更新していれば500万円を手にできた。
東京五輪後に一度は引退、現役復帰した前日本記録保持者の大迫傑選手(31)は9位。賞金は20万円と少額も、彼はプロランナーとしての招待選手。
高額賞金といえば、名古屋ウィメンズマラソンはビッグだ。昨年から、優勝者は世界最高額の25万ドル(約3375万円)をゲットする。注目の海外招待選手は大会連覇を狙うルース・チェプンゲティッチ選手(ケニア)。2019年世界陸上女子マラソンの金メダリストは、昨年10月のシカゴマラソンを世界歴代2位の2時間14分18秒で連覇したトップランナーだ。
昨年の名古屋は、チェプンゲティッチ選手が6キロ過ぎからペースメーカーを振り切り飛び出し、大会記録を3分以上も更新する2時間17分18秒で圧勝。日本人最高は安藤友香の3位。記録は約5分遅れ2時間22分22秒だった。招待選手の持ち時計を見ると、今年もチェプンゲティッチが25万ドルを持ち帰るのは濃厚とみられているとはいえ、勝負事は何が起きるかわからない。
彼女が連覇を狙った昨年の世界陸上ではこんなことがあった。チェプンゲティッチ選手は先頭集団で走っていたが、18キロ過ぎに突然コース脇の草むらに姿を消した。当初はトイレのためかと思われたが、そのまま体調不良で棄権したのだ。今年のレースはどんな展開になるかはわからない。日本選手はとにかく先頭集団から離れずチェプンゲティッチ選手についていけば、25万ドルを手にするチャンスはあるかもしれない。