【映画感想】トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦
こんにちは、やむしとです。
ずっと見たいと思っていた 『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』、やっと映画館で見ることができました。
めちゃめちゃ良かった……!話が分かりやすくてテンポも良く、アクションはキレキレ。何よりキャラがそれぞれ際立ってた。以下、今後自分が見返す意味も含めて 備忘録 です(ネタバレ無し)。
物語のはじまり ー 九龍城に逃げ込んだ主人公
時代は80年代。主人公は難民の男だ。密入国した香港では身分証すら持てず、行き場がない。しかも、ひょんなことからマフィアに目をつけられ、命の危険にさらされることに……。序盤はとにかく主人公が痛い目に遭いまくる展開だ。
でも、この主人公、チャン・ロッグワン(陳洛軍)はただの不運な男ではない。実直で芯が通った人物で、物語が進むにつれ、仲間を鼓舞しながら困難に立ち向かっていく。そんな彼が逃げ込んだのが、かつて実在した伝説のスラム街・九龍城砦。そこで彼を迎えたのが、この映画のもう一人のキーパーソン、九龍城を仕切るダンディなオジサン、ロン・ギュンフォン(龍捲風)だ。
九龍城のトップがめちゃくちゃ人情派
この九龍城のボスが、とにかくカッコいい。強面なのに人情味あふれる人格者で、住民たちから絶大な信頼を寄せられている。九龍城の住人たちも、もれなく彼のことが大好き(笑)。彼の器の大きさや男気が随所に感じられて、ただのマフィア映画では終わらない深みがあった。
皆それぞれの「正義」を持っていた
この映画で一番つらかったのは、登場人物それぞれに「正義」がありながら、結果的に敵対してしまうこと。誰もが自分なりの信念や事情を抱えているのに、抗えない運命の流れの中で衝突してしまうのが、なんともやるせなかった。
実際、当時の九龍城砦は、難民が大量発生していた香港内で唯一の無法地帯。だからこそ、そこには行き場のない人々が暮らしていて、皆それぞれの事情を抱えながら生きていたらしい。一見すると雑多でゴチャゴチャした空間だけど、そこにはしっかりとしたコミュニティがあり、人々が支え合っていた。
メイキング映像で、ソンヤッ(信一)(主人公を含む仲良し4人組の一人、めっちゃめちゃかっこいい)が言っていた 「混沌の中に秩序あり」 という言葉がすごく印象に残った。まさに、無法地帯と呼ばれた九龍城の本質を表している気がする。
予想外だったバトルシーンの雰囲気
香港マフィアものと聞くと、「死人続出の激しい抗争」を想像していた。でも実際には、そこまで残忍なシーンは少なく、血みどろになりながらも意外と死人は出ない(笑)。もちろん暴力シーンはあるけれど、「よくこのバトルでみんな生きてるな……?」と感心するほど、タフな戦いが繰り広げられる。
この映画のいいところ
この映画、ただのアクション映画じゃない。特にこんな人にはおすすめ!
ハートフルな人間関係に感情を揺さぶられたい人
→ ただのバイオレンス映画ではなく、人と人の絆がしっかり描かれている。男同士の熱い絆が好きな人
→ いわゆる 中華BL的な「義兄弟」「知己」 の関係性が好きなら絶対ハマる!アクションのクオリティが高い映画が見たい人
→ バトルシーンの迫力がすごい。耐久力ありすぎて「え、それで生きてるの!?」ってなるレベル。漫画・アニメっぽいわかりやすさが好きな人
→ キャラが立っていて、世界観にすぐ入り込める。考察不要でシンプルに楽しめる!
まとめ
九龍城という魅力的な舞台、人間味あふれる登場人物、そして見応えのあるアクションシーン。香港マフィア映画と聞いてちょっと構えていたけど、これはむしろ 「熱いストーリーが楽しめる映画」 だった。難しいことを考えずに没入できるので、アクション映画や男同士の熱いドラマが好きな人には全力でおすすめ!