しあわせちゃん
あるところに、しあわせちゃんがいました。
しあわせちゃんは、
たくさんのおともだちと、
まいにち、
それはそれはしあわせにくらしていました。
あるひ、しあわせちゃんのところに ふくんがやってきました。
しあわせちゃんをひとめみた
ふくんは、しあわせちゃんをすきになってしまいました。
しあわせちゃんがすきなんだ。おともだちになってくれない?
いいわよ。
ふくんは、しあわせちゃんがいくところについていくようになりました。
しかし、
あんなにいっぱいいたしあわせちゃんのおともだちがみんないなくなってしまいました。
しあわせちゃんが、あそぼうってさそっても、
ふしあわせにはなりたくないから、いやだ
といいます。
ふくんと、おともだちになったことで、
しあわせちゃんはふしあわせちゃんになってしまったのです。
それにきがついたしあわせちゃんは、とうとうなきだしてしまいました。
えーんえーんえーん。
それをみた ふくんは、どうすることもできません。
そこになんでもはかせがとおりかかりました。
なんでもはかせは、
そのなのとおり、なんでもしっているはかせでした。
しあわせちゃん、なんでないているのかね。
あたらしいおともだちとあそんでいたら、ふしあわせになってしまったの。
ふぉっふぉっふぉっ
なんでもはかせは、 ふくんのすがたをみてわらいはじめました。
なーに、なにもしんぱいすることはない。どれ、はかせがなんとかしてあげよう。
といって、はかせはどこかへいったかとおもうと、
べつのしあわせちゃんとべつのふくんをつれてきました。
はかせは、
しあわせちゃんとべつのしあわせちゃん、
ふくんとべつのふくんをとなりどうしにならべました。
なにがはじまるのかわかりません。
どれ、じぶんたちのなまえをよんでみてごらん。
なんでもはかせがいいました。
しあわせ
しあわせ
ふ
ふ
しあわせしあわせふふ
ふふふふ。
みんな、わらいだしてしまいました。
ほーら、ごらん。
ふしあわせだとおもっていたけれど、みかたをすこしかえてみたら、しあわせちゃんにわらいごえがたされただけなんだよ。
しあわせちゃんのおともだちももどってきました。
これからも、
しあわせちゃんのしあわせなせいかつがつづいていきます。
おしまい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?