「感謝と祈り」第374話
大河ドラマ「天地人」の題字や、スーパーコンピュータ「京」のロゴをはじめとする印象深い作品群、国内外で展開する様々なパフォーマンスなど、多彩な活動で注目を集め続ける書道家・武田双雲さん。
武田さんは、常に自分のエネルギーを綺麗にして、心を整えることを意識しながら書に向き合ってきたそうです。
そんな武田さんが実践する「心のチューニング法」を、是非皆さんに知って欲しいと思い、ご紹介します。
日頃から発表した作品は、文字の形だけでなく、その奥にある自分の普段の生活もすべて見られていると感じている武田さん。
いくら表面だけ取り繕っても、嘘は絶対にばれてしまうと言います。
なので、何より大事なのは、エネルギーが綺麗かどうかということで、邪念がなく、心が整った状態で書くことが必要だと仰っています。
平素から心を整えておくこと、チューニングしておくことがとても大事で、ネガティブな感情は、引きずるとチューニングが難しくなるので、すぐに応急処置をするよう心懸けているのだという。
例えば、自宅で皿を洗おうとした時に、心が乱れているのを感じたら、いったんスポンジを戻して一からやり直す。
乱暴にドアを閉めたら「すみませんでした」と丁寧に閉め直す。
自分の機嫌がよくないと感じたら、即座に呼吸を整える、姿勢を整える、体を動かす、マッサージをする、歌う、言葉を換える、休憩する、寝るなど、あらゆる方法を総動員して心のチューニングを図っているのだそうです。
いまは多くの人が心のチューニングをしないまま活動をしているため、あちこちで不協和音が起き、悩みや問題を抱えてしまっているのではないでしょうか?
自分の機嫌は自分で取れるよう、日頃から武田さんのように心のチューニングをしていきたいですね。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。