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(2021年版) ソフトウェアテストの上流設計-9 仕様項目を網羅する方法の立案

はじめに

テストの目的を特定し、仕様項目のピックアップをして、いよいよテスト設計に入ります。

まず、テストにかかわらず、「設計」とは何でしょうか。設計とは、そもそも課題を解決するために工夫する知的な行為です。からくり人形を作る際の中の仕掛けを考えるようなものです。(なので、今回の見出し画像はみんなのフォトギャラリーで「からくり」で検索しました)

ソフトウェア設計であれば、実装の作業分担をするために処理を分割したり、性能を出すために処理を非同期にしたり、データの一貫性を保つためにロック機構をいれたり、保守性が高くなるように構造の中の配置を決めたりするなどの行為が設計になります。

テスト設計であれば、全数テストをするのではなく、テストの目的に沿った本当に確認したいことを時間内で確認しきることができるように入力値のパターンや処理条件の組み合わせ、機器構成などをサンプリングするための工夫をします。それがテストにも設計行為が必要な理由です。

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