『ミャンマー・ダイアリーズ』@元町映画館
元町映画館 で、二度目の 「ミャンマー・ダイアリーズ 」。
一度観て、パンフレットを熟読して、前日譚『2月1日』を2度観てからの2回目は、一つ一つの場面や言葉がより一層心に刺さる。
是非、一度と言わず、何度も映画館で観て欲しい作品。
1. 『ミャンマー・ダイアリーズ』ネタバレ感想
以下、ネタバレ有りなので、未見の方で、ネタバレNGの方は、回れ右でお願いします。
オープニングのエクササイズする女性の映像、意図的に撮られたものだとばかり思っていたら、偶然、2021年2月1日の国会議事堂の物々しい様子を捉えたFacebookの生配信映像とのこと(パンフレットP19に記載あり)。
それを知ってより一層、本当に突然、それまでの日常が崩れ落ちたのだと言う事が肌感覚として伝わり、女性の後ろに映し出される光景に底知れない恐怖を感じた。
蝶になりたかった女性のエピソードでは「動物と違って人間は法律で守られているから、人間に生まれて良かった」と言った内容の独白に涙が零れた。今のミャンマーは、法律に守られた世界では無いのだ、と言う事を突き付けられる。
作品に組み込まれた数々のSNS映像。そこで起きている現実。ミャンマーの人々の強さ。それを力尽くで押さえ付けようとする軍と警察の理不尽さと乱暴さ。もっと残虐非道な映像も散々目にしていたから、敢えてショッキングさに逃げない道を選んだのだろうか。個人的には、その方が良かった様に思えた。
今回、一層気持ち悪く恐ろしく感じたのは、警察側が、抗議する市民、抵抗する市民を、スマホで撮影していること。この気持ち悪さをうまく言語化出来ないのだけれど。
別エピソードの、彼女を失い自死する男性の描かれ方も衝撃的だ。それとは対照的な最後の方のエピソード。夫を失い、一度は手首に剃刀を当てるが、生前の夫の言葉を思い出し、未来へと力強く踏み出す女性。
そこからの、若者が山の中を歩いて行く映像。そこに流れるナレーション。そして最後に流れる、匿名監督の一人からのメッセージ。
「目を開いて見てくれ」「耳を傾けてくれ」「そして一緒に歩いてくれ」
そう言われた、気がした。
ふと、CDM(市民的不服従運動)に参加する決意をする男性のエピソードで、彼の頭を包んでいた黒いビニール袋のことを思い出す。
先ず、片目部分を破く。
目の前の現実が、目に入る。
次に、片耳部分を破く。
人々の声が、耳に入る。
そして彼は、CDMへの参加を決める。
この映画を観る我々も、問われているのでは無いだろうか。
あなたの目は、何を見ていますか?
あなたの耳は、何を聞いていますか?
そしてあなたは、どうするのですか?
と。
2. 周辺食べ歩き
2-1. 老祥紀の豚まん
折角元町に出たら、美味しいものも食べたいところ。
元町映画館でチケットを購入し整理券をゲットしてから、まず向かったのは、俗に「並んでない方」と呼ばれる「老祥紀」。
昨今のインフレで多少値上がりしたとは言え、3個300円の豚まんは、小ぶりでもなかなかの満足感。
皮と肉餡のバランス的には皮多めなので、タンパク質よりは炭水化物を摂取していると思った方が良さそう。
2-2. 本高砂屋の氷あずき
あまりの暑さに「今日はかき氷を食べる!」と心に決めて、元町の商店街を行ったり来たり。選んだのは本高砂屋神戸元町本店の氷あずき。
どうしてもね…根が貧乏性なんですよね…^^;
この価格差を見ると、つい「テイクアウトでいいや!」と。
で、店の前のテーブルで、汗をかきかき「氷あずき」をいただきました。
テイクアウトと言っても、当て所もなく彷徨う必要はなく、ちゃんと食べる場所が確保されてるし、かき氷は、冷房の効いた店内で食べるよりも、暑い屋外で食べるのこそが醍醐味でしょ!と、結果オーライ。
こちらの「氷あずき」、粒々の小豆が載っているのではなく、小豆シロップと練乳が掛かっています。氷の下の方までしっかりシロップが掛かっていて、最後まで美味しくいただきました。
2-3. ローソンのアイスコーヒー
これはわざわざ書くような事でも無いかと思いつつ(写真も撮ってない)、安上がりに行こうと思ったら、のお薦めとして。元町映画館最寄りコンビニ、ローソン 中突堤本通店で、アイスコーヒー買って一気飲みしました。110円。と言うことで、映画鑑賞前の腹拵えは、総額788円なり。
2-4. 喫茶あじさいのアフタヌーンセット
映画鑑賞後、本日は森崎ウィンくんお誕生日、アーンド自分の誕生日イブイブ、と言う事で、アフタヌーンティーに行くぜ!と選んでおいた「喫茶あじさい」でアフタヌーンセット。
レトロなビルの、レトロな喫茶店で、盛り沢山のアフタヌーンセットに大満足。何しろ、下段がコレで、
上段がコレです。
セットの紅茶は、ヌワラエリヤのポットサービス、たっぷり二杯分以上。元町商店街から少し入ったビルの2階なので、結構穴場なのでは?と思います。お薦め!
すっかり満足して、ビル3階の「一番館」でお買い物して帰りました。
一番館を代表するりんごのチョコレート「ポーム・ダムール」、美味しいので是非お試し下さい!
以上、映画『ミャンマー・ダイアリーズ』ネタバレ感想と、元町映画館周辺食べ歩き情報でした!