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MICHInoXのススメ

みちのく超人伝説II奥州藤原篇「黄金黎明伝 TSUNEKIYO X The Golden Dawn」-Episode 0- 千年後のあなたへ(タイトル長いよ!)大阪公演初日が近付く中、在阪MICHInoX箱推し勢として何か出来ないか…と考え、拙いながらも何故私がMICHInoXの前身である「劇団 短距離男道ミサイル」を箱推しするに至ったかを綴ってみたいと思う。

当時東京在住で、それなりに小劇場演劇を観ていた私の目や耳に、その妙な劇団名と特異なスタイルは入って来ていた。来てはいたが、正直ちょっと引いていた。「なんじゃ、こりゃ」と。

そもそも劇団名が?だし、すぐにパンツ一丁やフンドシ一丁になるって言うし、下ネタばかり目に付くしで、公演を観に行くこともSNSをフォローすることも無く、その存在だけは意識の片隅にある状態がしばらく続いていた。

初めて彼等をこの目で見たのは「ストレンジシード静岡2017」。
本番前夜サポートスタッフとして事務局で準備に勤しんでいた時、一番遅くまで元気良く声を出して稽古に励んでいたのが彼等だった。「遅くまですみません」と挨拶する姿もとても礼儀正しい。

この時点で「おや?」と思った。
断片的な情報だけで食わず嫌いしちゃってたのかな?と。

本番中はスタッフとしてあちこち行ったり来たりしていたので、そのパフォーマンスを集中して観ることは出来なかったけれど、大の大人が大真面目にお馬鹿な事を全力でやり切っている姿とその熱量に圧倒された。

ナンカ コノヒトタチ スゴイコト ヤッテンジャナイノ?

せんだい卸町アートマルシェ2017で「劇団 短距離男道ミサイル23発目 裸の古典シリーズ#4 『走れタカシ ~僕が福島まで走った理由(わけ)~』」(タイトル長いよ!)を観て、その予感は確信となった。

この記事を書くにあたり、公演概要を見返して、そうか、あの作品、出演者三人しか居なかったんだ、と今更ながら驚いた。それであの熱量。

そもそもの発端が、東日本大震災の直後となる2011年4月に「仙台、東北、そして日本を笑顔にしたい。」「なにか自分たちにできることはないか。」という想いで、仙台の若手男性俳優によって結成された劇団。

彼等の作品を観ると、笑顔になる。元気になる。
同時に考えさせられる。「人生」とか「歴史」とか、なんかそんなこと。

笑いとシリアスの切り替えが凄まじくて、爆笑してたかと思えば号泣。
老若男女、客席の巻き込み方も気配りも客入れ段階から秀逸で、突然泣き出しちゃった小さなお客様をもフォローしながら物語は進んで行く。

その作風、と言うか「ミサイルイズム」の様なもの、は、その後メンバーが変わり、作演が変わり、代表と劇団名が変わっても、脈々と受け継がれている様に感じる。

彼等の作品が好き。
彼等の作品や観客と向き合う姿勢が好き。
彼等を通して触れる東北、その歴史、その地に住む人々は、自分の血肉の一部となり、自分を支える「なにか」になっている、気がする。

そんな体験を、一人でも多くの方と分かち合いたいと思い、この記事を書きました。

関西近郊にお住まいの皆さま。大阪公演が行われるこの好機に是非。
騙されたと思って是非一度、インディペンデントシアター 2nd まで足をお運び頂けましたら幸いです。


みちのく超人伝説II奥州藤原篇「黄金黎明伝 TSUNEKIYO X The Golden Dawn」-Episode 0- 千年後のあなたへ

作・演出:本田椋
キャスト:武長慧介、武者匠、原西忠佑、山口幸晟、三澤一弥、本田椋、せこ三平、小濱昭博
大阪公演:2024年10月23日(水)〜26日(土)@in→dependent theatre 2nd
仙台公演:2024年10月29日(火)〜31日(木)@パトナシアター
チケット:無料(GP及び小学生以下)〜5,900円(最前プレミアムシート)

チケット詳細は公式サイトからご確認よろしくお願いします。

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