ボルタンスキー ライフタイム展
絶対見逃したくない展覧会、クリスチャン・ボルタンスキー lifetime 展を観に大阪へ。
ボルタンスキーといえば、豊島の「心臓音のアーカイブ」が、強く印象に残っているけれど、今回もタイトル通り、生と死を扱っていて、簡単にスルーできないような、心揺さぶられる展示内容だった。
この展覧会のために何トンもの古着を集めて、インスタレーションにした作品もあったし、古着を使った作品は、そこに人はいないのに生々しさを強く感じて、とても不思議な気持ちになった。
なぜここまで、突き詰められるような作品を作られるのか、図録の解説記事を少し読んで、ユダヤ系の父親を持つボルタンスキーの生い立ちを知ることで、合点が行った。
私たちは毎日死に近づいている、そんなことも改めて思い知らされ、一言では表せない衝撃を受けた展覧会だった。
会場内は暗いところが多く、パンフレットは読みづらいので、音声ガイドを借りてよかった。テーマに合わせたコレクション展も見応えがあった。