出産日記day1(管理入院)
頸管妊娠の壮絶な処置から1年3ヶ月。
今度は産科に戻ってくることができた。
28wを過ぎた頃からずっと逆子で36wまできたため、
金曜日の健診で外回転術を選択するかどうかの確認があった。
もともと、
外回転術という選択を取ることで、経膣分娩とできる可能性があることはクリニックでも聞いていて、
YouTubeでミキティーがその処置を受けて無事に経膣分娩したことを明かした動画なども見ていたので認識はしていたけど、
やはり一定のリスクも伴うことは聞いていたので、
心のどこかで帝王切開を覚悟していた。
なので、病院でいざ選択肢を提示されるとすぐ選択し決断することができなかった。
夫とLINE通話を繋ぎながら、外来の先生からの説明を聞き、先生にメリデメを聞いたり質問したものの、先生は、どちらをアドバイスするでもなく、あくまで決めるのは患者さんというスタンスで、どちらにも一定のリスクはあるという話しぶり。少しドライに感じた。
その場で回答を出すことができず、時間は17時を回ってしまった。
助産師さんからとりあえず予約だけ取っておいて月曜日の朝に結論を電話で教えてくれれば良いという話になった。
いよいよ出産が現実として近い将来に迫ってきた感があり、その夜、夫が布団に入ると
「この土日に名前の最終的な候補考えないとね」とポツリ。
土曜日に夫と2人で話し合い、
親族の医療従事者にLINE通話で相談したり、
両親にも状況を報告して、
外回転術を受けることにした。
週が明けた本日、月曜日。
朝9時に電話する気でいたら、8:45頃先日説明をしてくれた先生から着信。病棟に空きがあるので早めに来れるなら入院を前倒しにしましょうとのことで、
10:30に病院に着くよう夫と向かった。
入院バッグとしてヴィトンのトートをこっそり新調していたが、使う時が早まった。駅までの坂道を歩いている時、片手でトートと自分のバック両方を持ってくれていた力持ちの細マッチョな夫が、
「これ、ホンモノ?」とイジってきたので、
「パチモン?じゃないよ、悩みに悩んで買ったの〜」と白状。
「茶色じゃなくて白だしそんなやらしくないでしょ」
と言い訳ぽく付け足してみた。
バッグは払ったとしても10万、という彼のスタンスを
逸脱しているけどそこは突っ込んでこなかった彼。
値段を知らないのか、知ってるけど私のポケットマネーだし容認してくれたのかは謎。
私としては、今日というある意味記念すべき日に新しくこれを使い始めることにこだわっていた。
もちろん、1日で帰ることになるだろうと9割方考えていたけど。
今日で36w4dとなり、
逆子なので外回転術を受けるための入院、
処置は13時に分娩室で、
となったので受付横で夫とはいったんお別れし、
夫は近くを散策しがてらランチへ。
ついてすぐ測った血圧が89で若干驚きつつ、
すぐに通された大部屋でNSTを測った。
最初は順調にいつも通りの数値を刻んでいたモニター。
しかし…11:25ごろ、お腹の張りは全くないままモニターが変な音を出し始めた。
別の助産師さんがきて右を向いてみましょう、
今度は四つん這いになってといわれ…
表示を見ると、胎児心拍が70になっている…。
看護師さんが慌て始め、でも冷静に応援を要請。
全員集まれ、みたいなことを言い始め、
即分娩室への移動が始まった。
ベッドのまま廊下を走り、その間も助産師さんがお腹にモニターを当て続けるがずっと70くらいを指しているらしく、危うい状態の様子。
昨年夏の緊急事態を思い出すような緊迫感だった。
分娩室に着くとすぐにえんじ色とブルーの服を着た医師がきて、エコーを見始めた。
すぐに産科の院長のような方も来られ、気がつくと、
助産師や看護師が4、5人おり、ものものしい雰囲気に。
すぐに夫にLINEし、病棟に呼び戻した。
赤ちゃんは動いているようだったし、
その後少し経つとモニターは正常値になった。
落ち着いた頃、11:40過ぎに夫が分娩室に到着。
坂道をかなりダッシュしたらしい。
ひとまず落ち着いたことを報告、少し落ち着いて2人で話せたので安心した。
その後、13:00ごろまでモニターで様子をみたが、
心拍が下がることはなかった。
少しホッとしていると、助産師さんから、
「外回転術は中止となるのでお昼食べましょう、ご主人買ってきてあげてください」とのこと。
梅おにぎり、ツナマヨおにぎり、トマトとハムとレタスのサンドイッチ、ほうじ茶を買ってきてくれた。
食べながら、13:20ごろママにLINE電話。
とにかく安心できる状態であることを伝えたかったのと、大部屋に戻ると通話はできないので今のうちに話しておきたかった。
その間、夫は私がお勧めしたとんかつ屋さんで定食を食べ、14:20ごろ戻ってきた。
その後しばらくして先生がやってきて、
羊水が金曜日の診察の時からかなり少なくなっているらしく、羊水過小で管理入院としますとの説明があった。
なんと分娩までずっと入院となるとのこと。
昨年夏の経験から、5%くらいそういう予想だにしない展開もあるだろうと考え、
キッチンや冷蔵庫、自分の部屋などの掃除をし、
入院バッグや実家に里帰りするバッグの荷造りは終えていた。ベビちゃんのスタイも4枚仕上げていたし、
お洋服も水通しして詰めてあった。
念には念を入れて準備をしておいて良かったと思った。
そしてあとから思ったが、前日にふたりで
セルフマタニティフォトを撮っていたこともよかった。
ボディシールや自撮り棒の三脚を使ったことで、
思ったよりもクオリティ高く撮れた。
ずるずると先延ばしにしていたら、
撮影できていなかったに違いない…
恥ずかしがりながらも快く協力してくれた夫に感謝だ。
当面の入院に際して、娯楽グッズ含め夫が家に取りに行き病院に届けてくれることに。
ラウンジで話しながら何がいついるのか整理。
「パソコン持ってこようか?大画面で動画観れるよ」
「イヤフォンは有線持ってきたから渡しとくよ」
「他に娯楽系は?手芸の道具?」
ととても優しい夫。遠慮なく甘えさせてもらった結果すごい荷物だった💦と17:45ごろ到着。
ありがたくて本当に嬉しかった。
その後ラウンジで18:15ごろまで話して解散。
ホール前でハグ。
次会う時には産まれてるかもしれないし、
何があるかわからない。
「よしよし、がんばるんだよー!」とお腹を撫でながら
優しく声をかけてくれた。
エレベーターの戸が閉まる直前まで手を振って微笑んでくれてた。
ほんとにありがとう。
お腹のベビちゃんとがんばるね!!!
と心の中で叫んでいた。
NHKニュースを見ながらご飯を食べて、
身支度をして。夜のモニターも緊張したけど、ベビちゃんは元気そうとのことでクリア。
明日朝のモニターで異常なければ腕の針を抜きシャワーは浴びれるとのことで今晩はホットタオル。
まさかのクッションは貸し出してないらしく、
今晩だけ特別ですよと言われた…寝る時は毎晩使ってきたので明日から不安。
今日のうちに今日のことはしっかり書いておきたくて、
記録。明日もベビちゃんと穏やかに過ごせますように。
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