大学病院へ
7月に行った病院で紹介状をお願いしたが、今回はその紹介状を持って近隣の大学病院に行ってきた。大学病院に行くほどのことではないのはわかっているが、紹介された先生がそこにしかいないのだから仕方がない。
正面入口を入ると会計待ちの大量の人で圧倒された。ここまでの規模の病院は外科矯正時の大学病院以来だった。
諸処の手続きを済ませて、診察までとにかく待ち。絶対時間がかかるな、と思い時間つぶしの刺繍セットを持っていったのが正解だった。
大量の人は様々で、患者もいれば付添人もいるし、老若男女国籍様々入り乱れていた。英語で会話する人たちがミッフィーの服を着ていて、背中にNICUと表記があった。
その大勢の人を横目で見ながら、ふと母のことを思い出した。
母は30年ほど前、私がまだ2、3歳の頃に健康診断で要検査となり、都内の専門病院へ行ったのだという。当時は私を預ける場所も制度もなく、また私が母にベッタリだったため、祖母と母と3人でその専門病院へ向かったらしい。その廊下で、待ち時間に耐えられず元気に走り回る私を見て、母は祖母に近くの公園で遊んできてほしいとお願いした。元気な我が子とその病院に来ている子供と、その対比が辛くて見ていられなかった。何回も聞かされた話だ。
息子と幼いころの私の姿が重なった。私も息子を連れてここには来れないと思った。
イヤイヤ期でも、自分でやりたがって大変なことになっても、こうして健康であることとは、どんなに幸せなのだろうかと思った。
診察は滞りなく済んだ。先生も良い人で、よく話を聞いて、こちらの意見を聞いてくれる人だった。
一応2ヶ月後に再受診の予定。何事もありませんように。
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