2人目ができて、早産予防手術をした。
今年の4月に妊娠がわかった。今年の12月が予定日だ。
予定日は親友の誕生日と同じ日で、それはそれは嬉しいことなのだが、この日がずれると先日亡くなった祖父の誕生日が控えているため、実母には「絶対にその日(祖父の誕生日)には産まないように」と言われた。その後には私の誕生日もあるが、そこまでくると予定日超過で大変なことになるし、息子のときですら予定日2週間前だったのにビックベビーだったので、できれば正期産に入ったら産まれてほしい。
3月末に祖母の四十九日を終えたあとだったので「祖母の生まれ変わりか…?」と思った。つわりの期間と祖父の死が重なり、しんどいMAXだな…と思った。
ここからが本題
1人目の時に子宮頚管無力症による切迫早産で、24週から2ヶ月半管理入院となった。あれ位つらい日々はなかった。私の産後うつはコロナ禍だったこともあるが、大きな要因はこの長期入院もある。
無事に出産を終えた後「次回妊娠した時は早い段階で子宮口を縛る手術をしましょうね」という話は、確か産後一ヶ月検診のときに医師からあった。
その予防手術をしてきたので、入院手術について残しておきたいと思う。
結論としては「手術は一瞬!術後は何故か体調最悪!術後経過は良好!」だった。
誰かの参考になれば幸いと思うけれど、今回は私の場合であって、体調面や病院環境で全然変わると思うので、もし「私も受ける予定!」な方はあくまでも一意見として読んでほしい。
病院
1人目と同じ病院で手術を受けた。
産科が強い、家から近い、前回のカルテが残っている、子宮頸管縫縮術(シロッカー法かマクドナルド法。この病院ではマクドナルド法一択。以下手術と書く)もこの病院で受けられるということで、転院をするメリットがなかった。何も無ければこの病院で出産予定。
経過
妊娠の確認のときに、前回の経過を確認され、手術の打診がある。
こちらとしても前回の管理入院のこと、今回は息子がいる状態での長期の管理入院は厳しいこと、そもそも切迫早産知識の予習済みなこともあって、こちらからも手術をお願いする。
心拍確認後、再度手術の話があり、受ける意思を伝える。内診台に上がったとき色々としていたようなので、細菌検査をしてたと思う(これは普通の妊婦検診も同じなのかもしれない)
今後は本院に行ってほしいことを伝えられた。(ここまでは分院に行っていた。分院は検診のみで、入院設備がない)
10週で本院受診。本院では妊婦検診、細菌検査の結果、手術日程、血液検査、心電図、手術説明があって、後日に麻酔科から説明があると言われた。
細菌検査は少し引っかかって、手術に影響しないように薬をもらった。てっきり、ここで細菌(−)になってから手術日程を決めるのかと思ったら、日程を決めることになる。
この病院では12週前後で手術するのが基本らしいのだが、(先生の「ここだと14週入っちゃうからな〜」と言っていたので)家族の仕事の兼ね合いもあり12週では厳しかったので13週前半の日程にしてもらった。入院は二泊三日、入院当日に手術、経過を見て、三日目の午前中退院とのこと。
手術説明は、手術の効果、リスク、当日の流れなどの説明。私は食べつわりだったので、絶食の説明を聞いたときには血の気が引いた。なんとしてでもこの日までにつわりが終わるように祈った。
ちなみにだが、この日の担当医の先生、手術説明の看護師さんは前回入院時に大変お世話になり、当時の管理入院で最長入院した私のことも覚えていてくださったので再会できてとても嬉しかった。
(今回の入院でも、手術担当看護師さんや夜勤の看護師さんスタッフさんが知っている方ばかりだったので辛かったけど会話が楽しかった)
麻酔科の診察
手術歴、麻酔を打ったことはあるか、親族で麻酔に関してなにか異常のあった人はいるか、等基本質問。今回使う麻酔について、副作用、当日の麻酔医の説明……といった内容。
局部麻酔です。腰から打ちます。海老みたいになります。と言われた覚えがあり、足から下は全く痛くなくなるよ、みたいな話だったのは覚えている。名前は忘れた…。
人によっては頭痛があったり、血腫ができたりするよ。といったリスクの説明もあった。
入院荷物
前回の入院で設備はわかっているので、なるべく物は減らしていった。
病院指定の持ち物
・洗面道具
歯ブラシ、洗顔フォーム、化粧水など。シャワー室にシャンプー類があるのは確認済。
・生理用ナプキンとおりものシート
手術後に出血があるため。5,6枚と合ったが倍量持っていった。
・前開きのショーツ
前回出産時ののショーツを持っていく。
・スリッパ
ベッドめちゃ乗り降りする
自分で持っていったもの
・スマホの充電器
めっちゃ必要だけど、1〜2日目に居た回復室(ナースステーションから近い緊急度の高い部屋?)にはコンセントがなかったので充電を気にしながら使っていた。モバイルバッテリー持っていけばよかったかな。
・退院日の服
どうせすぐ入院着に着替えるので、Tシャツだけ1枚入れた。靴下は寒いので3足。インナー3着。
・ニンテンドースイッチ
前回の功労者。管理入院時毎日これであつ森して遊んで過ごしていた。今回2日目は経過観察なので暇だろうと持ち込む(が、これがフラグになる)
夫の物を借りているので、ハードケースに持ち歩いているのだがかさばってちょっと困った。
・貴重品が入った鞄
鍵と免許と財布が入った鞄。ズボラなのでこれさえあれば出かけられるようになっている。
今回はおくすり手帳と母子手帳もイン。前日に電車で本を読んだので本がそのまま入っていた。
・ペットボトルにつけられる飲み口
横になってるときに飲める。出産でも使うよね。これがめちゃめちゃ良い仕事をする。先に同じ手術をした友達に「必要だよ!」と教えてもらっていたため助かった。
・お茶2本
あと私としては下半身の手術や出産をしたあとにキャリーケースを床に置いて、しゃがんで、開いて、また閉じて、それを繰り返す……という動きがしんどいな、と思っているので、基本入院時はトートバッグがいいなと思っている。部屋によっては広げるスペースもない可能性があるので。(実際回復室はめちゃ狭だった)
今回は貴重品カバン、ボストンバッグ、お茶2本だけ入れたスーパーの袋で入院した。ボストンバッグは少し小さかったかな。(主にSwitchのせい)予備のエコバッグも入れればよかった。
息子について
もともとプレ幼稚園に通っているので、夫の仕事が終わるまで延長保育をお願いした。
義実家が近いので、降園後は夕飯、お風呂とお願いした。寝る前に帰ってきて、自宅で寝ていたらしい。
退院後は実母に来てもらうことにした。
入院前日
0時を持って絶食、0〜7時までアクアソリタのみ可、以降絶飲と聞いて本当に戦慄した。
仕方がないので、大好きなハンバーグ屋さんでたらふく食べて、食後にアイスを食べた。
息子と一緒に21時には就寝。
当日
朝5時起床。シャワーを済ませる。(病院指定)
アクアソリタはりんご味で思ったより全然飲める。OS-1よりおいしかった。(OS-1もりんご味はおいしいのかも)
2時間かけて飲み干す。最後は6:55くらいで本当に切なくなりながら飲み干した。
9時入院。ショーツのみ着て、入院着に着替えるよう言われる。ワンピースタイプなので足がスースーして寒い。点滴の針が刺されて、水分の点滴が入る、
10時診察。手術時間は一応14時半だが、緊急手術によっては遅れるとのこと。内診、エコー、消毒。まさかその先生が執刀されるとは知らず、最後に知って挨拶する。
11時、緊急手術が入ったため手術時間遅れるとの連絡が入る。低血糖予防の為リンゴジュースが渡され12時までなら飲めると言われる。
〜14時すぎまでひたすらSwitchであつ森とFE風花雪月で遊ぶ。
14時過ぎ、手術室に呼ばれる。メガネを外して(なので全く様子がわからない)看護師さんに体位移動されて、麻酔が入って、先生が15分くらいチクチクして、15時過ぎには手術終わり。(簡素な感想)
麻酔が一番痛かった……。説明でも言われた気がする。麻酔が入れば、薬が効いているので下半身は全く動かせない、看護師さんに任せるしかない。
あとは看護師さんにまた体位移動してもらって、回復室のベッドに戻った。看護師さんに体をずらせるか聞かれたが、全く動かない足に上半身をどう動かしていいかわからず、ほとんど看護師さんに任せた。
私が麻酔の時に少し頭を上げてしまったのが原因かもしれないが、術後は若干気持ち悪さがあったので、このまま少し寝たいとお願いした。
麻酔も残っているので、正直意識朦朧としていたところはある。目が全然開けられなくて、看護師さんと喋っているつもりなのに寝ているような気分だった。
血圧と酸素飽和度を測る機械はずっとついているので、頻繁に看護師さんが確認しに来てくれて時間を見て、りんごジュースやエネルギーゼリーをもらってた……が、結局これを飲み干すことはなかった。
足の麻酔はじんわりじんわり切れてきているらしく、まずは左足から感覚が戻り、右足はその後ゆっくりと戻った。感覚が無いなりにも右足の位置を変えたくて、でも体を起き上がることができなくてとどかしかった。
夕食より普通食が開始。管理食と違って産後のママと同じご飯だから美味しいよと言われていたので楽しみにしていた。
が、このから体調に異変を感じ始める。半分ぐらい食べ進めたところで食事を終えた。生姜焼きのにんにくが若干きつく、口に残っていて早く歯磨きしたいと思っていた。
この頃には足の麻酔もだいぶ取れてきたところだった。とはいえ歩けないので待機。
だんだんとお腹が痛くなる。これはもちろん手術で子宮口を縛っているので引っ張っていることもあり、痛いという話ではあった。少し重めの生理痛との話だったが、普通に耐えられないし寝れない。
麻酔のあと寝すぎ?意識朦朧時間が長かったのもあって、消灯後も唸りながら眠れない…と悶々としている内に眠れた。
2日目
(ここから嘔吐描写が増えます)
午前1時、目が覚めると猛烈な吐き気!!これは耐えられない!と即座にナースコールを押す!看護師さんが応答するが、口を開くと大惨事なのでとりあえず柵を叩く。駆けつけてきた看護師さんが状況をすぐ察知して、おしぼりと袋をくれたので一安心。(このときビニール袋を数枚もらっておいたためにこの後も対応ができた)
吐いたらすっきりしたので、横になる。普通におなかは痛い。
1時間後また起きる。どうやらおなかの痛みと吐き気で目が覚めるらしい。吐きそう!とさっきの二の舞にならないためにビニール袋を用意。吐ききったところでナースコールを押す。
を、朝の6時まで繰り返した。地獄過ぎる。
夕飯は全部胃から無くなり、最終的に「胃液の色ってこんな色なんだ……」と無駄に冷静になった。
2時に痛み止めを錠剤でもらったが、結局吐いてしまうので点滴で入れることになった。6時には吐き気止めも追加された。
朝は絶対食べられる気がしなかったので、回復食をお願いしたけれど、おかゆ二口で断念。お味噌汁なら…と思い飲んだけど段々と無理になってくる。
結局この朝食もその後戻してしまった。
結局この嘔吐の理由がわからず、麻酔の影響なのか、絶食のところにいきなり食事をして、胃が動かなかったせいなのかわからない。
午前中に退院診察。術後経過は問題なし、しかし粘液が多く破水の可能性が否定できないため退院確定ならず。明日の診察で決まることに。(そのためシャワーは持ち越しに)
この後回復室から一般病棟に移った以降は吐き気はあれど、嘔吐はなかった。食欲不振は続いたので、とりあえず昼食はスープのみ、夕食はライス半分とスープだけ食べた。
消灯後は何回か起きるも、嘔吐は無く安心。ただしここから腰痛が始まる……。
3日目(退院日)
普通に5時くらいに目が覚める。腰痛のため寝ていられず座って過ごす。
朝食はエッグベネディクトのパンの部分とスープと牛乳だけ頂く。とりあえず食べられる量が増えて安心。気持ち悪さはある。
本来なら10時に退院予定だったが、退院診察があるため遅れる。やっと呼ばれて、とりあえず破水はなさそうとのことで退院決定!!
シャワーを浴びて、着替えて、会計して退院しましたやったー!!
帰宅
丁度お昼になったので、夫と母と昼食。きゅうりの漬物とうめぼしとごはんを食べる(こんなくらい地味なごはんで丁度良かった…)
息子が帰ってくるまで、寝室で休む。
本当は私が迎えに行きたかったけど、腰痛がひどすぎて無理!となり夫に頼む。
発熱
息子が帰ってきてとりあえず会えたけど、具合が悪すぎてひとり寝室にこもる。
17時過ぎ
異様な寒気が襲い、もしやと思い熱を測ると38℃近くあった。ええ〜〜。
病院に電話して、今日まで入院していたこと、いま起きていることを伝える。夫が車を出してくれることに。1回吐きかける(未遂)
発熱しているため、病院内には入れず車待機。私の前の人の対応でなかなか呼ばれない。
19時前にやっと呼ばれる。LDR室に入る。
原因も何もわからないので、血液検査ととりあえず生食が点滴で入る。術後経過は問題なし。
腰痛がひどくて、唸っているのを見かねて先生が痛み止めを入れてくれた。熱吐き気よりとにかく腰痛がしんどかった。
コロナと抗原検査をする。コロナの結果が2時間後くらいに出るとのことでそれまでとにかく点滴待機。
唸ることしかできない。
どっちも陰性だったため「熱は風邪、腰痛は手術の後遺症の筋肉痛」という結果に。そんなことある〜!?
この頃にはもう熱も下がって、ひたすら腰痛だった。
術後1週間
発熱はなし。吐き気もなし。腰痛は段々とマシに。とりあえずもらったアセトアミノフェンを飲む日々。出血は思ったよりなかった。おりものシートでどうにかなるレベル。
便秘気味だったので酸化マグネシウムも飲んだ。吐き気の原因に便秘の可能性もあったから。
腰痛もだんだんと落ち着いて、いまでは普通に。あの時はこのまま腰痛持ちになったら生きていけないと思った。
術後1ヶ月
現在18週。子はエコーで確認しているが、糸のかかりは超音波で確認している。とりあえずしっかり糸はかかっているし、術後経過は良好。
本来ならば1ヶ月後に検診だが、術語のため2週間後に呼ばれてる。仕方がない。
前回の医師が話しやすそうだったので「いまいちいつから安心して良いのかよくわからない」と話したところ「28週、次が34週」とのことだった。
28週なら適切な処置を受ければ、後遺症なく家へ帰れる週数、34週なら肺が完成しているので呼吸器を付けることなく間違いなく家へ帰れる週数とのことだった。この病院で産みたいなら35週。
前回24週で入院しているので「とりあえず次の検診を乗り越えれば記録更新ですね!」と言われた。
実際どうだろうか。前回も入院する前日まではひとつも不安要素がなかった。入院当日は「胃もたれ、胃痛がする。昨日食べた唐揚げが脂っこかった」という理由で受診したのだ。まさか長期入院になるとは思わなかった。
とりあえず自分のポンコツ体を信じるしかない。
前回は駅から職場まで歩いて、職場内をひたすら歩き、荷物運搬や立ち仕事をこなしていた。(それでも仕事はとても楽しかった)後から考えると、確かにお腹が張っていたと思う。
今回は息子がいるが、体調を考慮して、プレに行ってくれているし、夫も協力的で(前も夫は協力的だったが)めちゃめちゃゆとり生活をしている。
こんなんでいいのか…?しかし私が入院してしまったら元も子もない。
とりあえず無事に今年の冬を迎えることができればと思う。
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