モチベーションとUXの関係性
先日ひさしぶりに2018年度春季HCD研究発表会に行ってきました。
その時の山崎先生の研究発表は、納得するものでした。さすが山崎先生。
柔らかく難しいことをみんながわかるように発表する。わからない人にもわかるように説明する。それも大事なUXであるとよく思います。
今回のテーマ「モチベーションとUX」
体験とモチベーションを整理する
体験とは、
価値➕状況→体験によりモチベーションは変化する。
(モチベーションとは動機付け)
モチベーションと体験を掛け合わせた対応表を作成していました。
動機には3つあるといい、
生物的動機、内発的動機、社会的動機
→3つ揃って3方よしのデザインになる
モチベーションを構造シナリオ的に構造化してみる
バリュー、アクティビティ、インタラクション
階層毎のモチベーションを整理する
バリュー:本質的価値に近いモチベーション
アクティビティ:時間や場所、行為というコンテキストを設定した上でのモチベーションを示す。
インタラクション:時間、場所、行為のシーン、対象物を明確にした具体的な操作を具体化したモチベーション
上記のモチベーションを体験として整理する。
→対応表を作成し可視化、構造化してみると分かりやすい。
▪️ユーザー調査結果の分析に活用
ユーザーにとっての価値、操作のどれか
▪️上位下位法、ペルソナ作成後
どんなモチベーションなのか
▪️シーンを設定するときに活用
※事例
料理アプリ
目的:体験モチベーション表を活用し有効性を検討する
インタビュー、価値分析、コンテクスト分析
分析結果をマッピングしてみる。
→とはいっても、特定ユーザーの行動にすぎない。
そこから、さらにもっとモチベーションはないかと発想する
アプリケーションの利用状況を羅列する
まとめ
価値➕状況→体験となる
状況による変化するモチベーションをフォーカスして
モチベーション発想、シーン発想するときに活用できるのではないか
社会環境とモチベーションをうまく整理すると3方よしの社会的なデザインもできるのでは?
モチベーションの強弱、プライオリティによって人の行動が変わっていく
モチベーションのランキングが、ユーザーの行動を決めているのではないか?→今後整理していくとのこと
3方よしとユーザーの関係
ユーザーと企業の関係が今まで強すぎる。プラス、社会的な視点を持って行動している人が多い。行動には、社会的なモチベーションが非常につながっている。
人が動くときにはなんらかのモチベーションが働くと思う。モチベーション自体、人それぞれなのでそのモチベーショントリガーを発掘していくことはむずかしいなーっと思う。それを構造化して考えることで思考の整理にもつながる。コンテキスト、今までの経験値によっても異なるので、ある一定の事象において、ユーザー行動、体験をモチベーションと対応させて考えることで、他の相手に伝える時、共感して欲しい時、ビジネスを進める際には非常に有用だと感じた。
日々の業務の中でも、構造化シナリオ的な考えに基づき考えていくことは
全体をまとめ、業務を効率的に進める為に活用していきたいと感じた。
とはいっても、構造化シナリオ法はなかなか業務では使わないけれど、再認識させられた発表でした。これからはどんどん構造化シナリオ的思考で、サービスを整理して行ってみよう。