【2017.01.04】家具配達の再スケジューリング、急遽閉校に追い込まれる私立の学校、トリュフパウダーをコカイン処理、マジ歌(3,173)
IKEAの開店は10amと、早起きがデフォルトな私たちには遅すぎる印象だが、ならばその前にと、トレーダー・ジョーズへ卵やバナナ、バターにベーキングパウダーと言った、細かい食品を買いに行く。ここは全店、8amから開いている。
ウチから一番近い支店は、2つ隣町のモンロビア(Monrovia)。距離的には7マイル(約11km)だが、早朝で道路がガラガラの時間帯だと、片道12分で着く。
一旦帰宅して荷物を置き、途中まで進んでいた仕事を再開していたら、10amを過ぎたので、ひとまずIKEAまで。
IKEAは慣れないと、出入り口の場所が分からずにかなり迷わされるが、配送に関する問題は、出入り口の側にある「Home Delivery」のセクションが対応との事で、店員に指示されつつ、そちらへ向かう。
そこの対応はアメリカ人と中国人(?)の若い兄ちゃん2人だったが、「I waited all day yesterday, but no one came or even had given me a goddamn call.」と語気を荒く詰め寄ったところ、今からマネージャーを呼んでくると言って、そそくさとバックヤードに消えてしまう。
もっともそこから5分ほど待たされた後、明日の10am~2pmの間で、再スケジューリングを直ちに行ってくれて、アウトソーシングしているサードパーティーの番号ももらえて、さらにIKEAからのワークオーダーに「in hurry」の一言を足してもらえたので、流石に明日は何とかなるだろう。
きちんと対応してくれた相手には「Thank you so much.」を欠かさず言ってからIKEAを去り、帰り道にコッチの百均に寄って、昨日買い忘れた、ゴミ用の小さなビニール袋(コッチでは全てplastic bagsで呼び方が統一されている)をまとめて入れるコンテイナー、予備のタオルと雑巾、ハサミ、などの細かいアイテムを揃えておく。
ちょうどランチ前になったので、帰り道の途中のショッピングプラザ内にある、前から試そうと思っていた「Chinese Taste」という中華系ファストフードに寄る。炒飯とチャウメンを半々にしてアントレを1~3品選べる、所謂パンダ・エキスプレス型だが、2品の価格が$6ちょっとで、例によってどっさり盛ってくれるので(これが、盛れる量を決められているパンダと、個人店との違い)、これで今晩も助かる。
照り焼きチキンとスペアリブを選んでみたが、味的にはコッチの中華街そのまま、つまりアメリカ人向きでは無い、アジア人向けの味付けなので、安心して食べられた。
で、昼休み中に読んでいてかなり目を惹いた記事が、つい最近、法律関係の専攻に特化した「Sage」という短大が急遽閉校に追い込まれた件を掘り下げたもので、テレビのニュース番組で昨日から何となく情報を掴んではいたが、要は、教育省と深い繋がりのある協議会からの、認定却下及び会員資格剥奪。
アシックスとは一文字違いのACICS(Accrediting Council for Independent Colleges and Schools)という、全米の私立の学校、それも大学だけでなくK-12も対象に、アメリカで学校運営するに値するのかを認定する協議会があり、私の関わっている学校も当然ここに認可されている。
ここに認可されていない学校は立ち上げてから間もない(15年未満)、実際には胡散臭い、と言ったものが多いので、アメリカでの学校選びの際はACICSまたはそれ以上に権威のある協議会にきちんと認可されているかを、しっかり調べておく必要がある。
認可された学校も毎年、ACICSから査定をされ、必要条件をクリアしていないと警告状態に置かれ、それが続くと協議会からのメンバーシップ剥奪、という分かり易い仕組みである。
で、そのセイジ・カレッジが問題になったのは、学生ローンに不審な動きがあったからだとかで、確定情報はまだ出ていないが、どうやら学校側が金をチョロまかしたみたいで、そりゃ長期間に渡って審問された挙句、今回の強制閉校も、仕方の無いところだろう、と。
学校側の在校生や職員への対応もまあ杜撰で、昨日キャンパスに来て初めて閉校を知った人が少なくないことから、やはり経営者たちの金の持ち逃げなのが推測できる。
勿論、私が関わっている学校だって、100%安全とは言えず、何らかの不正や、生徒数の激減などで、傾く時は一瞬。もっともWASCという、西海岸の教育機関のほぼ全てを監査する、最も権力のある協議会に認可されているから、そんな簡単には傾かないだろうけど。
食事後、デスクワークの大半が片付いたので、日が暮れるまで徒歩で地元を散策。このあいだ買ったばかりのmp3プレイヤーが大活躍で、昔自分がよく聞いていたアルバムを8GB分ぐらい詰め込んでおくと、ヘタしたら10数年ぶりに聞くのも出るわけで、これは今後、散歩には欠かせなくなりそうだ。
また、契約している銀行の最寄りの支店(徒歩20分程度)へも行き、住所変更をお願いする。アメリカでは大手の銀行にも関わらず、これがオンラインでは出来ないので、直接最寄りの支店へ足を運んで、担当者に情報変更をその場で頼むしかない。
対応してくれたのはヒスパニック系(苗字がMartinezと、zで終わっている)だったが、情報のアップデート中、私の苗字を見て一発で日本人だと当てられたので驚いたところ、その彼は2002年のワールドカップ観戦で宮城までわざわざ行ったとかで、オーミヤーギィ、ミスターミヤーギィ、クラーティキッド、ワタバウ、ラルフマッチオ!と謎の盛り上がりをしてしまった。
帰宅後、溜まっていた洗濯物を片づける。新居の洗濯機は過去に住んでいた家やアパートのものよりも、若干早く洗濯が終わるが、洗濯の最中はどのみち時間のかかる事柄に関わっているので、15分早くなってもあまり有難みが無いような。
洗濯と乾燥でどのみち2時間近くはかかるので、その間、地元の郵便局(徒歩20分内の距離だが案の定、Yelpで評価散々で笑った)や地元のFedex(コッチは徒歩だと遠すぎる)の場所を調べ、郵便物をまとめて週明けに送る準備も始める。
同時に、今日のランチ兼ディナーを買った中華系弁当屋が近くに他にも無いかを調べたところ、車で10分内の場所になかなか良さげなトコを見つけたので、今度中華が欲しくなったら行くか。
今の家で寝泊りを始めたのは先週の木曜からだから、ちょうど私は一週間、といったところだが、新しい街の地理感覚もここ3日で派手に運転したのもあって、だいたい頭に入ってきた。
こうなると、近くにどんな美味いメシ屋や、手頃なマーケットがあるかを、どんどん開拓したくなるもので、自炊の用意は既に出来ているにも関わらず、夜はしばらく毎日外食になるだろうな。新しい事柄に触れていくのは、幾つになっても楽しいものだ。
夕食前に今日の事をこうして文章化しながら、新年明けのレイトショーを観ていたら、流石この手のトークショーはヘタ打った芸能人を茶化すのが異常に巧いというか、マライア・キャリーがカウントダウンでやらかしたネタを早速パロッていて、まあ、早いわと。
また司会がコルベアに代わってからのレイトショーは、スタジオ内で料理をする企画が前任者よりも増えた感があり、リアルタイムに深夜で観ていると結構、応えるんじゃないかと思うが、昨日のゲストが持参したトリュフ・パウダーをコカインみたいに処理しようとするギャグなんかは、客も当のオプラも爆笑していたが、まあアメリカならではの危険なネタなのを痛感する。私も爆笑した。
番組の最後では、メトロポリタン歌劇場で現在主役を張っている、プリティ・イェンデ(Pretty Yende)を迎えて、スタジオライブで締めていたが、曲が終わってから現場のお客さんたち大歓声&拍手&スタンディング・オベーションとのリアクションからも分かるように、今のマライアが無言で逃げ出したくなる美しい絶唱を、最初から最後までこのひとは響かせていた。年明け早々、良い歌が聞けたなあ、と。
そういえばここ10年ぐらいだとは思うが、年始の紅白の裏で、今年もマジ歌をやっていたのを思い出し、検索したら普通に出たので、今晩はこれ観ながらのメシにしよう。スクリーンサイズは小さいが、観れれば良いので問題無し。