【2,464】土曜の朝から迷惑プロテスター
早朝に起きてから喉がヒリヒリし、声が枯れ気味だったので、予定していた英語の授業を、生徒さんに頼んで数時間後に押してもらうことに。
予定をズラす事は私の性格上、出来ないのだが、今回教える内容が通常よりも長くなりそうなのと、朝でも問題ないと相手の生徒さんがすぐに応えてくれたので、私も枯れた声で押し通すよりも、と思っての対処。
こういう時ほど時差が有り難いもので、夜でも朝でも対応可能な学生さんなのも、本当に助かる。
とりあえず9amが過ぎるのを待ち、妻と共に健康保険に加入しているので、それを用いて、最寄りのカイザーまで。
アメリカにおける大手医療保険会社傘下の病院だが、ここは今から5年前にラジオCMで、「And, aside from gothic doom metal, music makes us feel good.」と盛大にゴシック・ドゥーム・メタルをコケにしており、私も車に乗ってる最中にこれを耳にしてまず大笑いしたのだが、案の定アンダーグラウンドなミュージシャンの反応を引き出していた。
まさか医療保険会社のCMで、あれらの音楽ジャンルがバカにされるとは、完全に予想外だったが、そのジャンルに携わる有名ミュージシャンから殆ど反応が無かったみたいで、いかにメタル関係のミュージシャンが健康保険や病院と無縁(=身体を壊したらゲームオーバー)なのかが、ちょっとだけ分かった気がせんでもなかった。
健康保険に加入すると、今はだいたい$400前後は月に持っていかれるので、殆ど病院に行かないよう健康には気を使っている私たち夫婦には高額な感が拭えないが、保険に加入してないと医療費が莫大なので、まあ仕方ないと諦めてはいる。
アポ無しの飛び込みなので、受け付けで保険証を見せてから、30分ぐらい待たせられた。待合室の巨大モニターはどっかのケーブルチャンネルに合わせられていて、洪水からノアの箱舟的に逃げると言う、良く分からないアメリカ(?)映画が流れていたが、名前を呼ばれるまで何となく観てしまった。イアン・マッケラン風の役者さんが指輪物語のガンダルフみたいな風貌で出てきたので、もしかしたら彼出演作なのかもしれない。
担当から名前を呼ばれ、「Since this morning I have gotten a sore throat.」と説明し、喉にペンライトで光を当てられたり、うがい薬を飲まされたりした後、たぶんホコリのようなものを吸い込んでそれが喉に残ったまま、別に炎症(inflammation)のような気配は無い、との事で、「I will provide you a medicine for itchy throat, but the easiest way to soothe the throat is to gargle yourself with salted water.(喉の痒みを抑える薬を渡すが、一番簡単な直し方は、塩水でうがいすることだね)」と診断される。
本当にそんなんで良いのか、と思ったら、これはかなり一般的なやり方らしい。
そういえばもう亡くなったばあちゃんからも子供の頃、うがいには塩水、と言われていたのを思い出したし、知ってはいたけど真面目に試したことが無かったので、もらった薬を後に回して、飲料用の水に塩をちょっと振りかけて、それでうがいをしたら、確かにだいぶ喉の痒みが引いた感じがした。
軽く仮眠を取った後、数時間先送りとなった授業の準備をしつつ、ニュースを観ていたら、ダウンタウンLAでさらに規模の大きい反トランプ・ラリーが行われているのをローカルニュースが生中継していて、なんでまた妻が土曜だと言うのに仕事でダウンタウンLAまで向かわないとならない日に限って、と参ってしまう。
一般車道を遮るそうした迷惑なプロテスターの数は今回、土曜なのもあって、一万人を越えていると報道されているし、まーまたそいつらの進行ルートがものの見事に、妻が向かった事務所近く。
お昼過ぎに心配になって連絡を取ると、事務所に辿り着く際にもあちこち通行止めが目立ったとのこと。できれば5pmには事務所を出るのを勧めておき、妻もそうすると言った。
ここ連日の関係者による記者会見や、幾つかの新聞記事などを読めば、こんなデモはするだけ時間の無駄だとしか思えないし、何よりも社会的に大迷惑な行為に及んでいるので、私はこういったプロテスターは人種性別に関わらず「ゴミ」と軽蔑しているが、実生活に影響を及ぼすこういった「声だけはデカいバカ」と比べたら、昨日ネタにしたような自分酔い連中はこっちに実害が及ばない分だけまあマシか、と思った。
……が、知人のツイッターで晒されていた、無意味に注目を集めている個人ブログから(とりあえずあれこれ怒ってる若者、という感じで私は嫌いじゃないが、文章から漂ういじめられっこオーラが強すぎたので、私の知人などへはここでは勧められない)、この記事は必読みたいな匂いが暗に醸し出されて言及されていたこれなんかを読んだらもう、やっぱこういうのは直接的じゃなくて間接的に害になるのでは、と喉では無く頭が痛くなってしまった。
もう何から突っ込んで行けばいいのか、まあ妻も無事に帰宅したし、週末のアニメ地獄も隣人を呼んで楽しんだしで(ユーリと亜人は毎週面白く、ワタモテは毎回ネタ詰め放題、ドリフとワーキングは立ったキャラが揃っていて賑やか、3月は手堅い演出と作りを堪能、うどんの国は視聴地獄の締めに最適)、もう夜も深い時間になったので今日はバカバカしいのでやめておくが、発言力と肩書きのある日本の物書きほどロクなもんじゃない、資料不足の妄言もいい加減にしろ、の典型を久しぶりに目の当たりにした。
これまではそういったのは、私自身にとってまるで得にならないので何年も避けていたが、たまたま今日のお昼に時間に余裕があった事で、つい目を通した自分も悪い。
確かに悪い。が、同時に昔からその手の馬鹿に感じていた自らの嫌悪感も有る程度は分析できたので、そのうち時間と精神に余裕がある時にでも、いったい先述の記事の何が心底阿呆なのかを、せめて私の知人はあんなのに騙されないようにとの思いも籠めて、文章化できればと思う。
大人げない一方的な悪口になるかもしれないので(一読して真っ先に出たのが、同年代なのにこんなゴミみたいな文章で金貰ってて恥ずかしくないってかよく生きてられるねこのクソが)、知人を笑わせる文章芸にならなければ、スルーするとも思う。とりあえず今日はもう寝よう。