【2,122】全米日本語教育学会による検定試験
略してAATJ(The American Association of Teachers of Japanese)。日本語に関わる文化や職業などを研究する非営利団体で、コロラド州ボルダー(やけに充実した日本語サイトが見つかった)を活動の拠点にしている。
この団体が年に一度だけ実施しているのが、略してJLPT(Japanese-Language Proficiency Test)と呼ばれる、日本語検定試験。60以上の国で60万人が受験し、アメリカ国内だけでも2015年度は4,800人が受験した事から、アメリカ国内における日本語レベルの資格として十分、認知されているとの事。
レベルはN1~N5までに分かれ、N1が最も難しく、N5はアメリカの大学生が必須科目で日本語を習う程度のレベル。
試験内容は、読解とリスニングが徹底重視されるそうで、TOEFLと違い、スピーキングやライティングが無い。
うちの妻がこれを受けようと思った理由は、アメリカ国内で通用する資格が公認会計士以外で欲しいのと(コッチは既に取得済み)、そろそろ自分の日本語能力を客観的に測りたいから、というもの。
日本のアニメやドラマのみで日本語を、今も学んでいる最中だが、その習得力は凄いものがあり、例えば私が別の日本人と日本語で会話をしている時でも、それがよほど難しくない限り、半分以上は把握できるほど。
妻の日本語力が向上したのは単に、日本のアニメ好きで、内容の深い理解を求めていたから。人間、自分が好きな事柄を動機にすれば、能力が確実に伸びるのを、当たり前のように証明していると思う。
今年は全部で16の都市でこの検定試験が実施されるとの事で、移民の多いカリフォルニアのみ、LAとサンフランシスコの2都市が対象。
LAの試験会場は、カリフォルニア州立大学のLAキャンパス。私も妻も随分と久々に、このキャンパスを訪れたものだ。
チェックインが12:30pm~1:00pmまでと、やけに限定されていたので、チェックイン開始前にキャンパスに着くよう運転を始めた。妻の車はいま、ボディの修理中(連休中に駐車場に停めていたときに、誰かがイタズラでトランクにキズを付けた為)で火曜までメカニックに預けっぱなしになるので、私が送迎を手伝う。
だいたいこういう時に限って、あれが用意できてないこれが見つからない、で、自宅を出る前が慌ただしくなるもので、結局まともにランチを摂らない状態で、現地へ向かう羽目に。
試験の長さは1:10pm~4:10pmと、まるまる3時間にも関わらず、一応インスタントラーメンを早めに食べていた妻は私に送迎だけを頼んでいたが、私は流石に腹が減ったので、妻をキャンパスに送ってから、近くにあったセブンイレブンまで非常食の買い出しに向かう。
シンプソンズでもネタにされるほど、アメリカのセブンイレブンはインド人の店員が目立つが、日本と違って雑誌の立ち読みが出来ないというよりも、車のカタログとか、読んでも面白くない雑誌しか置いてないので、非常食的なジャンクフードを買う目的ぐらいでしか普通は行かない。
ただ、短時間で飢えを凌ぐ非常食の点で考えると、アメリカのセブンはけっこう充実している。
その典型が、ホットドッグ。1本$1~2の値段設定で、ソーセージ1本がバンに挟まれて出てくるだけなのだが、刻みネギやサルサと言った、いわゆる無料のコンディメントがアメリカのセブンは無駄に充実しているので、それらを好きなだけ盛る事で、味付けもある程度自分で変えられるし、値段以上の満足感が得られる。
ペパロニとチーズのみのシンプルなピザもあって、ひと切れ単位だとたったの$1。ひと切れと言ってもそれなりの大きさなので、ホットドッグとピザだけで、急な空腹や飢えを満たす上では、十分すぎるほど。
客観的に判断すれば、どっちも大した味では無い、冷凍食品より若干上、程度なのだが、こういうのを敢えて選ぶ時点で相当、時間が無くて、腹も減っている状態だから、それらが作用してこの程度でもやたら美味しく感じるものだ。
妻を待つまで、4時間近くを潰さないとならないが、自宅まで戻るのに片道約23分と、微妙に戻りたくない距離なので、幸い最寄りにスターバックスがあったことから、保留していた仕事の片付けも含めそこで時間をひたすら潰す。
ノートPCとマウスと電源ケーブルを用意して、あとはWifiが取れて電源アウトレットさえあれば、どっからでも仕事が出来るのが、今の時代の良い所だ。
家に居ないことで逆に、目の前のPCに集中できるので、いつもはテキトーにだらだら時間を過ごすだけの日曜お昼なのに、やけに真面目に仕事を前倒しで進めていた。承っている業務の中には、結局私が事前にリサーチを行ったり資料を揃えておくことで、後から時間に追われる事が無い、といったものが少なくないので、これで今週末はだいぶ余裕ができた感じだ。
アイスコーヒー1杯(それもTallサイズなので、$2.45)で3時間以上粘りつつ、その間の客足はほとんど途絶えていない感じだったが、私みたいな客はコッチのスタバでは多いので、文句は全然言われない。妻から携帯に連絡があったので、片付けをしてピックアップへ向かう。
妻が受けたのはN2、つまり上から2番目の難易度。「How was it?」と聞けば、「So, so. I don't know.」と返される。
結果が分かるのは来年の2月以降との事で、合格か不合格かでしか判定が出ないそうだが、まあもし良い結果が出れば、このスペースで追って報告をしてみようと思う。