【1,868】久々の徹夜明け
I think it’s because we all love our country, we just have different ideas about what’s best for it. Which is part of what makes America great. And I believe we can all come together because if you take away the labels, you realize we’re far more alike than we are different. - Ellen DeGeneres, 11/8/2016
内容が思った以上に真面目になったので、45代目大統領に関する私見は、(この雑記を読んでいる大半がご存じの)別所に投げた。
尚、上記の引用は、投票開示が始まる前の、火曜日のお昼に、ドリーの声優ことエレン・デジェネレスが、自身の冠番組の水曜放送回に向けて収録したモノローグだが、やっぱ頭の回転が鋭いひとは何歩も先を読んでいるのが、ほんとよく伝わってくるし、このひとの人情味すらも感じさせてくれる。私が日本語にするとクサくなるし、どのみち簡単な文章なので是非、訳してみてほしい。
結局昨日は深夜どころか明け方まで起きっぱなしでニュースを追い続け、数年ぶりに徹夜状態となったが、自分が生きてきた中でアメリカ大統領選挙にこれだけ興味を持った(クリントンとトランプ以外の候補者も8人ぐらいはフルネームと特徴を言える)のは「今は」これだけだし、どっちが選ばれるにせよアメリカの歴史が変わるわけだから、目が離せるわけが無い。
妻はさすがに朝7時までに事務所に向かわないとならないので、深夜1時頃には撃沈だったが、朝6時に起きてから真っ先に「So who finally won this election?」と聞いてきた程だし、移民である我々にも、今回のイベントは注目せざるを得ないものだ。
トランプ当選に関してはまあまだ、とにかく、一般レベルでもヒステリックな反応に溢れているが(11/9は9/11のリバースだ、というのが特に)、私は午前中の記者会見及び公式声明の数々を観ていて、昨晩覚えた「ネイティブの大半は馬鹿すぎじゃないの!?」というネガティブな思いをだいぶ覆されたと言うか、民主共和に限らずホワイトハウスの中枢に関わってる連中、おっかねー!
ツイッターに投げたのを貼り付けるやり方ですまんが、共にトランプに対して個人レベルで徹底抗戦していた、民主党の二人の上院議員の今日午後での声明が、これだから。
意見誘導と言うか、本気で国民を洗脳しようとすれば、トランプ単体なんて箸にも棒にも掛からないとしか思えないほど、アメリカと言う国の決定権を持っている人間の集まる場所には、底知れない闇を感じて空恐ろしい気分になるが、ただもしそれで本当に、税金が減って、金持ちからどんどん徴収して、外交政策も有る程度は引き締めて(出す所では出して、ケチるとこはケチる)、国内を揺るがす犯罪的思想で入国してくる移民はしっかりスクリーン・アウトして、失業者の数を減らすべく国内の産業を発展させて、莫大な医療費問題に目を向けて、学校教育に一定量の予算を割いて、人種隔離を可能な限り減らしてくれる、というのであれば、別に民主・共和関係なく、本当にcome together as one united peopleだと、移民であれ長年この国に生活している私だって思う。
そもそも今日や明日、明後日で、アメリカ社会がドラスティックに変化するわけではないし、トランプ陣営の腕の見せ所はそれこそ、1月20日の大統領就任日(Inauguration Day)以降になるだろう。それまで陣営が神経を尖らせないとならないのは、文字通り本人の暗殺、か。
ちなみに昨日の、私たちがこれから住むであろうアズーサの街で突如発生した、無差別銃撃事件の概要だが、犯人は元アメリカ軍人の銃器マニアの父親で、家族や隣人からも「やばい」と見なされていた人物。それがコカインでハイになった挙句、公園や投票所などのひとが集まる場所へ向かい、無差別に手元の銃を乱射したという、軍隊に関わった人間に銃を持たせるならそれ相応のバックグラウンド・チェックをしろや!とのやるせない感情しか沸き上がらない、酷い事件だった。
不幸中の幸いは、これだけの大惨事であっても死者1名、重傷2名に被害が留まり、犯人は警察によって自宅近辺で射殺されたとの事だが、アズーサという街はこれまでこんな事件からは無縁だったので、結局どんなに安全と評判の街であっても、アメリカに住むならこういう突発的で偶発的(volatile and critical)な事柄にも備えておくべき覚悟が必要なのを、改めて思い知らされた次第だ。