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【3,433】12.25.2016:クリスマス・パーティー、プレゼント、大物ミュージシャン訃報の年

昨晩寝たのが早かったのもあって、目覚ましが響く前の、6:37amに起きる。目覚ましは日曜のみ7:11amに設定しているが、今日は早朝から晴天。リビングの掃除を始め、8amになる頃には、眩しい朝日が目立つのなんの。

せっかく早起きしたことだし、来週金曜に一足早く今の家を去る前ということで、ちょっと念入りに掃除を行う。どうしても落ちない汚れは仕方が無いが、少しでも返ってくる敷金を増やすべく、綺麗に出来る箇所は可能な限り綺麗にする。

アメリカでの一般的な賃貸は、入居前に一カ月分の敷金(Deposit)を最初の家賃と合わせて払い、退去時にどれぐらい部屋が汚れているかといった具合に、敷金がクリーニング代などに当てられる仕組み。

退去時にはなんだかんだで部屋のあちこちを厳しく見られるので(ガスコンロ周りの汚れ、バスルームのカビ、などなど)、納めた敷金から$200~$500ぐらいは引かれるのを、常に覚悟はしておくようにしている。

私はこの10数年ほどで計6回、引っ越したが、今まで敷金がフルで戻ってきた試しは、無い。

なので今回も、多分$300ぐらいはクリーニング代名義で引かれるだろうが、今の家には6年ほどと随分と長く住んでいたし、家自体は狭くても、生活的にも家賃的にも不便さが皆無だったので、$300程度ならヨシとしたい。

掃除の最中はBGM程度に聞き流せる、それこそラジオ番組が良いので、そういえば有吉の番組で恒例のアシスタント総選挙があったよなと思いつつそれを流す。このラジオもなんだかんだで4年ぐらい聞いているから、すっかり太田プロ所属の微妙な芸人の名前に詳しくなってしまったが、大人数でああやって、リスナーからの順位付けに一喜一憂しながら盛り上がるのを聞くのは、年末のお祭り騒ぎ的で楽しい。

妻の親戚の家にランチ兼挨拶へと向かう前に、野菜を完全に切らしてしまったので、軽く買い物。確かに中華系のスーパーはどこも開いていた。

買い物から戻って、妻の支度を待つ間は、ロック関係でクリスマスを抒情的に歌った曲を久々に聞く。その合間にふと、2 Hot 4 Uというまじでtoo hot for me且つにほっとよんゆーな凄まじい名を持つバンドを思い出し、検索したら出た。またこんなスキマなアルバムを持っているだけでも凄いのに、それを動画で投げ込んでくれる神というのは、世界のどこかに居るのを痛感すると言うか、インターネットのこういうしょうもない部分にたまに戦慄する事がある。

中華系スーパーへ買い物に出た時には、まあ地元の中国人の家族連れが目立った、それもおじいちゃんおばあちゃんと孫のセットみたいな感じで。

私が小学校ぐらいの頃は母側の実家の三重県へと年末年始は帰ったもので、元旦の翌日になると、ひたすら寝ている両親を尻目に、おじいちゃんに連れられてデパートやオモチャ屋などに行くのが本当に楽しかったものだが(なので母側の祖父母には良い思い出しか無い)、たぶん今日おじいちゃんやらに連れられて買い物に一緒に来ている子供たちは、この日の事が記憶に残るんじゃないだろうか。

そういえば昨晩観ていた「3月のライオン」(原作者が1966年生まれってのは本当なんだろうか)は、風邪を引いて倒れた主人公を近所の三姉妹が看病して、年末年始を一緒に過ごすという、この時期に相応しい温かいエピソードだったが、私も幼い頃はあんな感じで大晦日や元旦を過ごして、クラスメートなどから届く年賀状に盛り上がったりしたのを、ふと思い出したものだ。

さらにそうした思い出を増長させたのが、今日訪れた、妻の親戚の一家(彼女の母の妹で、何十年も前にアメリカに移民として住み、現地のラテン系の男性と家族を築いた、というパターン)。家自体もかなり大きいが、アメリカ文化に染まっているひとたちなので、リビングのクリスマスツリーの周りには大量の、ラッピングされたギフトが置かれていた。

我々からも日本のクッキーの詰め合わせ(化粧箱に入ったギフト用なので、結構高い)をプレゼントとして持参したが、別の親戚も我々のためにプレゼントを用意してくれたので、パーティーを行った一家だけでなく参加した家族全員でのプレゼント交換会、みたいなところもあった。

思えば日本だとプレゼントを用意して家族同士で渡しあう、なんて習慣があった覚えが無い。試しにちょっと日本語グーグルで検索したら、「彼氏・彼女に~」の文字しか踊ってなかったので、やはり日本のクリスマスの捉え方が異常なんだなと。

アメリカでのプレゼントのチョイスは、子供相手にはオモチャやぬいぐるみ、大人相手には高価且つ賞味期限の長いお菓子やギフトカードというのが、まあ一般的な相場。そこだけ把握していれば、中身に気を遣う必要はまるでない。日本だともし家族や親戚同士でプレゼント交換、となった場合、無駄に気を遣う以上に変な腹の探り合いになるだろうから、なかなか成り立たないわな。

もっとも日本の場合、年明けには子供たちがお年玉を受け取るわけだから、現金という部分で童心に対してまるで夢が無いのはさておき、子供たちにとってはテンションが上がる時期ではあるか。

尚、アメリカ人相手にお年玉の事を言うと、何故子供に簡単に現金を渡すのかと、怪訝な顔をされるので、それをきちんと説明できる英語力が無いなら、言わない方が無難。

そんな話しはともかく、お昼を全員が食べ終わってからは、一家の子供たちがやたらテンション高く、プレゼントを開封しまくる。子供はそりゃ、高揚するでしょう。

おまけに、メキシカンのお父さんが芸を仕込んだのか、一家の子供に掛け算を暗記させる歌(Multiplication songs for kids)を歌わせて、踊らせたりもしていた。親がきちんと躾をしているからから、小学校低学年にしては行儀正しいので(ゴミをちゃんと分別して捨てる)、そういう子供がはしゃぐ姿は、なかなか可愛らしい。他の家族の大人たちはここぞとばかりに、スマホで動画撮影しまくり。

あとこのメキシカンのお父さん、さすが盛り上がるのが好きな南米の血と言うか、子供に混じってフロアを転げ回ったりして、まあ元気な混血一家だなと。大人だろうが身体を張った一発芸を家族の為に出来る姿勢が、羨ましいし見習いたい。

妻はまだ引っ越しに向けての荷物整理が全然できてないので、長居はできないと言いつつも、デザートまでしっかり頂いたし、午後3時ぐらいまではパーティーを楽しんだ。やはりこういった特別な日に、それなりの人数で集まって食事をしたりするのは、とても良いものだ。

行きと帰りの車の中ではFM94.7 The Waveを流しっぱなし。今日だけ、クリスマスに関連した曲しか流さないから。

94.7はよくジョージ・マイケル(Wham!)の有名曲も普段は流すよなあ、と思ってたら、そのマイケル本人が本日亡くなったというニュースで夕方から溢れ返っていて、2016年は本当にミュージシャンが急逝する年だったなと、正直ジョージ・マイケルに関してはむかし公衆便所でオナニーして捕まったぐらいのダメ情報しか記憶に残っていない私ですら、あれこれ考えさせられたものだ。死因に関しては詳細報道が無く、53歳の若さでクリスマスに、との事しかまだ分かっていないが、こうなるとあと6日以内に別の大物ミュージシャンが亡くなっても、もう驚きはせんだろうな。

帰宅後、頂いたプレゼントを開封したりして、ゆっくりする。中流家庭向けのピザ・チェーンである「カリフォルニア・ピザ・キッチン(CPK)」のギフトカードが入っていたので、引っ越しが落ち着いたら、新居からちょうど車で20分ぐらいの場所に支店があるので、ちょいとグルメなピザを夫婦で楽しもうという話しになる。

妻の親戚が私宛に、以下のような、石鹸入れをギフトに選んでくれた。立体模様を多用した、凝った作りの箱で、さらにオルゴールも内蔵されており、真横に付いた巻きネジを回すと「We Wish You a Merry Christmas」が流れる。

陽が落ちる前に散歩に出ると、見事なまでに人が居ない。通行人が夜でも少なくない大通りも無人で、見慣れた街が一瞬だけゴーストタウン化するのは、何となく特別な気持ちを抱かなくもない。

夕食は、パーティーを行った一家のご厚意で頂いた、余りのラザニア。あとは、急に大根のステーキを食べたくなったのもあって、今朝買った大根を調理。

夕食を摂りながら、日本のテレビアニメ最終回地獄も妻と乗り切ったので、年内で放送が終了したシリーズ限定で、10作ほどピックアップしてみた(妻の分も含む)

こうして振り返ると、今年のクリスマスも、なかなか充実した日だったと思う。