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#日記

【2,323】ポール・バーホーヴェン監督の10年ぶりの長編「Elle」

昨日書いた通り、午前中に優先事項を全て片付けてから、仏独白合作映画「Elle」を観てきた。 近所のラメルに行ったのはかなり久々だったが、いかにもインディペンデントな作品のポスターが多数貼られていたり、立て看板があったりと、雰囲気満点さが相変わらずだった。 着いた時間がギリギリだったので予告編の大半を見逃したが、まあこの作品、冒頭いきなり衝撃映像なので、本編に間に合って良かったわよ。 オランダはアムステルダムに、戦時中の1938年に生まれたポール・バーホーヴェン監督(Pa

【2,339】お出かけ散財日曜日、Arrival感想と、気になった予告編など

午前中から夕方にかけて、随分前に約束していた学生さんたちと、隣町アーケディア(Arcadia)のショッピングモールまで遊びに行く。 お目当ては、公開初週の「Arrival」。内容的にはマニアックで地味な、リアリティを伴ったSF長編映画だったが、ラジオ、テレビ、ソーシャルメディアでの宣伝が派手だったのもあって、興行収入分析によれば、4,700万ドルの製作費に対して初週でその半分の2,400万はカバー確実な見込みとのこと。 実際、大半の家族が寝ているであろう日曜朝10時の回で

ここ数カ月で聞いていたもの

文章最後の「★」は最大4つの、アメリカの新聞方式 Lady Gaga - Joanne:このひとが5年前に出した「Born This Way」は、終始アッパーでバタバタした曲の連発が、強引なインパクトを与えてくれて、それがかなり心地良かったのであんときゃ随分と元気を与えてもらったものだが、今回は豪華なゲスト勢にも関わらず、かなり抑えた雰囲気の、飾りっけのない作風。「Sinner's Prayer」や「Angel Down」のようにそれが巧く作用している印象的な曲も有れば、地

今から38年前のハロウィン映画

2016年のハロウィンはよりによって月曜なので、ここアメリカにおいては、現役の特に高校生たちにとっては(あまり遅くまで遊べない為)例年よりもシケた盛り上がりになるのは、想像に難くない。 というのもアメリカのハロウィンは、小学生ぐらいの子供たちにとっては合法的なお菓子狩り、まだ保護者同伴な中学生は家族ぐるみでイベントの雰囲気を楽しむ一方で、あれこれ色気盛りの付いた高校生にもなると、いかにインスタントな彼氏彼女をそれまでに作って当日はクラスメートに見せびらかせて(当然、女子は露

最近聴いたもの(2016年10月中旬)

文章最後の「★」は最大4つの、アメリカの新聞方式 Suicide Squad - The Album:21パイロッツによる主題歌「ヒーゼンズ」を始め、今のアメリカの若い層にウケるアーティストや楽曲が、ぎっしり詰まってる。大予算ハリウッド映画のサントラは昔から、その時代に沿った、若い子ウケするアーティストを揃えるのが本当に巧いのだが、これもその例外ではない。全部新曲ではなく、古い曲も幾つか混じっているが、BGM代わりのサンプラーとしては抜群の内容だと思う。パニック・アット・ザ