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大阪【コントワール フー】 京都《node hotel ; ホテル エミオン 京都》
昨年10~11月の記録です。 レストラン1軒、ホテル2軒となります。
コントワール フー
まず大阪のレストラン『コントワール フー』について。 食通の方の間ではとてもよく知られた店ですが、一般的には「知る人ぞ知るレストラン」ではないかと思います。 10月と11月に1回ずつ貸し切り会で訪問しましたが、今回は10月に訪れた方のお料理を掲載させていただきます。
この店については、「秘密の」「隠れ家」「予約が取れない」「紹介制の」「非公開の」「劇場型」などとよく形容されます。 また、佐藤歩シェフとそのお料理については「奇才」「孤高の」「変態」「震えるほどおいしい」と耳にしますが、どれも当たっていると思います。 食の経験豊富なお友達のお力でこういったお店へ訪問できること、感謝しかありません。
カウンター9席の秘密の空間。 シェフが全てお1人で運営しています。 お料理は基本的にお箸でいただきます。
◆Larmandier-Bernier / Terre de Vertus 2013
お酒はお任せでシェフがいろいろ出して下さいます(歩シェフはこれを「ペアリング」と言われることを好まないので、ご注意?を)。 スタートはもちろんシャンパーニュ。 ラルマンディエ・ベルニエのブラン・ド・ブランです。 ノンドゼの辛口でキリッとしています。
◇キャビアごはん
モンサンミッシェル産のムール貝が入ったピラフには、福岡県産の白いバターが使われ、みじん切りのガーリックも入っています。 そこへキャビアが♡ キャビアは特大の缶に入ったオリジナルで、塩分などをシェフの好みに調整してもらっているもの。 ごはんの堅さが良く、素晴らしい仕上がり。
◇相模湾産ヒラスズキ
クリアな白身は、塩を振って2週間置いたそう。 こういった技術は歩シェフの特に素晴らしいところです。 下には赤なす(トマトではない)を焼き茄子にしたものがあって、その甘さに上からかかった柚子の酸味がいい感じ。 ソースは利尻昆布、黒トリュフ、オリーヴオイルでできています。
◆Chassagne-Montrache / Domaine Michel Niellon 2014
白ワインはブルゴーニュのシャサーヌ・モンラッシェをいただきました。 すっきりしているのに熟成感が広がります。
◇相模湾産天然鯛
鯛は塩を振って1週間、さらに1週間丹念に風干ししたもの。 手間がかかっています。 ソースはパプリカにあさりの出汁を加え、ピューレ状にしたものです。 それにしても、どうしてパプリカを合わせようと思ったのでしょう。 その発想の柔軟さがシェフの持ち味で、甘さと風味がおもしろかったです。 上にかけられた佐賀県産の海苔がまたいい感じ。
◇駿河湾産太刀魚
この日私が最もおいしいと感じたお皿です! 1Kg弱の太刀魚は、塩を振ってやはり1週間風干し。 それに衣をつけて揚げています。 下には完熟の落花生で作ったピーナッツソース。 まず揚げ方が素晴らしく、繊細なサクサク感で、ビールを使った衣はやはり良いなあと思いました。 そこに甘いピーナッツソースが合うこと! 上にかけられたのはぶどう山椒です。
◆香檳(シャンピン)烏龍茶 / 清水一芳園
このお店で皆がチェイサーとしていただくのは、この逸品。
◇駿河湾産カジキのハム
カジキの背の部分に日本酒をスプレーしながら3週間かけて作ったというハムは、ねっとりして塩気もほど良く、おいしく仕上がっています。 下にあるシャインマスカットと一緒に食べると合います。 シャインマスカットは山梨産の「甘露の日和」。 上には柚子の調味料。
◇駿河湾産カジキのハラス
キャビアのカラスミに隠れて見えないのですが、下に葱入りのごはんがあります。 カジキは角切りにされ、タルタル状になっていました。 鮨でもないし、すごいオリジナリティでおもしろいです。 本当にどこでも食べられないお料理。 上にかけられた赤いものは、バスク地方の唐辛子。
◇オーストラリア産アスパラガス
穂先の部分はサッと揚げ、下の部分は15分かけて揚げています。 下の部分はジューシーで大変柔らかく、びっくりの食感でした。 このお店の揚げ物は、すごいです。 ソースはアスパラガスの下の部分をピューレ状にし、水と塩だけを足したもの。 雲丹は長崎の平戸産です。
◇山鳩
ポワレしてから炭火で仕上げた鳩です。 卵黄ベースのフォアグラソースがかけられています。 仕上げには京都の黒七味、けっこうピリッときます。
◇白糠産エゾシカ
この辺りになると、楽しくておいしくて、写真を取るのを失念してしまったようです。 写真がなく残念ですが、この日のメインのエゾシカは、炭火で仕上げられており、脂もおいしかった。 NYスタイルのドライマティーニのソースが甘くてまたおいしい。 歩シェフは本当にソースの魔術師です。 川海老を使った海老オイルもかけられていました。
◇吉林産松茸のスープパスタ
スープの旨味がすごかったです! 松茸はスープを取るのにだけ使われ、身は入っていないという贅沢さ。 松茸は影も形もないのですが、風味に存在感が200%、スープには他にブレス鶏も使ったそう。 パスタはピエモンテ産のタヤリンで、上からは柚子がかけられています。 皆堪能しました。
◆Duval-Leroy / Fleur de Champagne 1990
他の方はここまでに赤ワインなどもいろいろ飲まれていましたが、私はとばしとばし。 最後にデザート代わりにシャンパーニュが出ました♡ デュヴァル・ルロワのヴィンテージ。 これおいしかったです~。
こうして振り返ってみると、コントワールフーはお魚料理が多いですね。 国籍やジャンルに捉えれず、おいしいものをひたすら追求するシェフ。 北新地という夜の街の特殊性も相まって、本当にいろいろな意味で他にないレストランとなっています。 参加したメンバーに「今日一番感動した料理」を尋ねると、皆バラバラに違っているのもおもしろいところ。
この日お支払いした料金はお酒代も含めて¥55,000。 お安くないのは否めないですが、それも含めてこの店の個性なのだろうと思います。 この後も何回かお伺いしているうちに、シェフからもお心遣いをいろいろいただけるようになり、ありがたく思っています。
コントワールフーはどなたでもすぐに訪問できるレストランではないかもしれませんが、機会があればこのオリジナリティあふれるお料理を食べてみて下さい。 シェフの大変な努力の跡がきっと感じ取れることと思います。
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ここからは、ガラリと変わって、京都のホテルについて。 昨年11月に新規訪問したホテルを2軒掲載させていただきたいと存じます。
node hotel (ノードホテル)
四条烏丸からすぐの場所にある『node hotel』は2019年にオープンしたまだ新しいホテルです。 よく食事に伺う『緒方』さんから四条通りをはさんですぐで、緒方さんへ行きやすいようにというのが、この時ここを選んだ最大の理由でした。 このホテルのコンセプトは「アートコレクターの住まい」だそうで、現地ではおしゃれスポットとして知られてきています。
2泊したのですが、GoToトラベルのおかげで、ジュニアスイートという一番良いお部屋に泊まることができました。 また、一休のダイヤモンド会員特典で13時からのアーリーチェックインと12時までのレイトチェックアウトがついていたので、ほぼ48時間滞在させていただいちゃいました。
ジュニアスイートの広さは56㎡だそう。 全部で25部屋だけのホテルですが、11㎡のシングルルームから、いろいろな種類の部屋があります。
とってもモダンな雰囲気。 ホテル全体がこういうコンクリート打ち放しのグレーを基調としたつくりで、随所にアートが飾られています。 日中はこのようにまだ明るいですが、日が当たらないと照明は暗いので、多少不便さはありました。 デザインホテルの特性ですよね。 トップの写真は、部屋をソファー側から見たものです。 テレビは置かれていません。
クローゼットにはこんなルームウェアが用意されていました。
お茶セットは以下のような感じ。 ここには流しもあります。
バスルームも広くて良かったですし、シャワーも使いやすかった。 ただ、バスとトイレが、一応仕切りドアはあるのですが同じバスルーム内にあるんですよね・・。 これでは、仕切りドアはあまり意味がないと思います。 離れたところにあればいいのになあ。
バスアメニティは、フランスのコテ バスティド(日本ではフランジュール)社製のARGAN。 コテ バスティドは経営状態が現在不透明なので、この先どうなるかは分かりませんが・・。
node hotelでは、ウェルカムドリンクが出ます。 1階のレストランで好みのドリンクを選びます。 レストランは、外から来た若者たちでいっぱい。 お茶、コーヒー、ラテ、ワイン、スパークリングワイン、ビールから選ぶことができるので、カフェラテをいただきました。
ほど良い苦みのエスプレッソにミルクたっぷりで、おいしかったです!
node hotelは、まだ新しいこともあってサービス面にはあまり期待できないという感じでした。 ほとんどのスタッフさん方はホテル業の専門ではないという印象。 でも、チェックアウト時のスタッフさんはとても感じが良かったです。 便利な場所に位置していることですし、1回泊まってみてもおもしろいのではないでしょうか。
それから、今回朝食がついていたのですが、2日ともパスしてしまったのがもったいなかったです。 素敵な洋朝食が提供されるようです。
ホテル エミオン 京都
『エミオン京都』は、昨年2020年の7月にオープンしたばかりです。 私が現在京都で安価に宿泊したい時、最も使っているホテルです(その前までは五条にあるベッセルカンパーナがお気に入りでした)。 ここは一応シティホテルということになっているのですが、ビジネスホテルのような価格設定と、サウナ付きの大浴場が魅力。 私がこういったホテルに泊まる時は、サウナに入るのが目的なので、必ずサウナがあるホテルを選びます。
場所は、京都駅からJR嵯峨野線に1駅乗ったところにある、梅小路京都西駅から直結。 屋根つきの歩道橋が駅から伸びていて、雨でも濡れずにたどり着けます。 また、バスでも容易にアクセスできます。
このロビーは3階にあり、1、2階は商業施設になっています。
全206室のエミオン京都。 部屋タイプもいろいろありますが、今のところいつも、エコノミーツインという21㎡の一番お手頃なタイプにしています。
まだできたばかりなので、新しいという点が特に良いです。
このホテルはビジネスホテルではないのですが、フロアに電子レンジがあったり、自動販売機があったりと、ビジネスホテルっぽい部分は多々あります。 サービスは最低限という感じで、支払いはチェックイン時に自動チェックイン機で行ないます(しかも、それなのに有人のフロントでかなり待たされてしまいました。 丁寧にお詫びがありましたけれど)。
サービスがビジネスホテル並みでも、全然かまいません。 とにかくお安いこのホテル。 先日この3月に宿泊した際は、ポイントを多少使ったおかげもありますが、じゃらんで上記の部屋が1泊1部屋¥3,700(税込)でした。 この料金は特に安かったですが、そうでなくても1泊1部屋¥12,000までなら十分安いと思います(勝手に恐縮です)。
大浴場は十分な広さが確保されています。 一番奥がサウナ。
私は昔から無類のサウナ好き。 とにかくサウナに入れれば幸せなんです。 せっかくだし、たくさん入ります♡
エミオン京都がある京都梅小路西駅近辺には、最近他のシティホテルもオープンしています。 また、来年2022年にはすぐ近くの京都市中央卸売市場が見学可能な施設に改修される予定となっています。 ちょっぴり注目のエリアですね。 エミオン京都の値段が上がりませんように。
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